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噺家の声に癒されるのは“f/1ゆらぎ”のせいか。



“声”が好きだ。

人の声が好き。


以前、『一馬の声が素敵』とnoteに書いたけれど、

特に歌声以上に話し声が好きなのだけれども、

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人が人の声に夢中になるときには、そこに“f/1ゆらぎ”が存在していることが多いと思われる。




『“f/1ゆらぎ”とは、パワースペクトル密度が周波数fに反比例する揺らぎのこと』・・・ってなんじゃこりゃっ!?(←ジーパン刑事調に)


意味がよくわからないので、言い換えてみると・・・


波の音とその満ち引き、木の木目、緑の木漏れ日、小鳥のさえずり、焚き火の炎など・・・“不規則性”と“規則性”が絶妙に調和した状態のところにうまれるもの、だそうな。


そして、その“f/1ゆらぎ”には、人が心地良いと感じる癒しの効果があるという。


美空ひばりや宇多田ヒカルらが、声に“f/1ゆらぎ”を有しているというのは有名なはなし。





ところで、今わたし、欲しい楽器が2つある。

『北山トライアングル』『さざなみタンドラム』

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いずれもハンドメイドでつくられていて、このうえない魅惑的な音を奏でる。

画面越しでしか耳にしたことないが、ヒーリング音楽というのだろうか、心が洗われる心地がする。

・・・激しく欲しい。

が、『さざなみドラム』のほうは、2021年11月現在、販売を一時中断している模様。そんなこと言われたら、ますます欲しくなるぢゃん。

あくまでわたしの推測だが、『北山トライアングル』にも『さざなみタンドラム』にも“f/1ゆらぎ”が存在しているように思う。






さて、自然界にも、楽器の音色にも“f/1ゆらぎ”があるのだけれど、それは落語の高座にもあるように思う。


噺家さんの声は不思議だ。ちょっと魔法がかっている。


噺家さんは、マイクを使わないことがほとんどなので、声を張って喋る。まるで自分の身体を楽器のようにして、響かせながら発声している人が多い気がする。そう、オペラ歌手のように。

もちろんなかにはウィスパーボイスのような語りで売っている人もいるけれど、その人たちでさえ、籠らせながらも張りのある発声をしている気がする。


何気ないようで技術や練習を要するのではないかと思う。


そして、ちょっとヒーリング音楽に近いような絶妙な響きがそこにある


だから、たまに“舟漕いでいるおじちゃん”がいるんだよね、うん。←






高座に響く噺家さんの声。


きっと、古き良き木造建築の寄席小屋の柔らかさも相まって、まろやかで魅惑的な声に聞こえるのかもしれない。


聴くとホッと安心する声。
聴くと元気の出る声。
聴くと清々しい気持ちになる声。
聴くと優しい気持ちになれる声。

その声を耳にすると、なぜか1日中多幸感に包まれた心地になる。


特に初めてその高座を聴いたときに衝撃を受けたのは、春風亭一花氏。

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“f/1ゆらぎ”というものの正体が未だわたしの中で朧げなのだが、彼女の声にはそんなものが存在しているような気がする。まさに、浄化やヒーリング効果をもたらしてくれそうな声。


噺家さんたちの声は、神社であげられている祝詞や雅楽が耳に心地いいのとやっぱり似ているなと思う。


そんな雅楽の音色にも“f/1ゆらぎ”を有していることが研究結果により明らかとなっている。


やはり彼らの奏でる言葉や声は、こんなにもお客の心に大きな影響を与えているのだから、“神事”と言っても過言ではないのでないかと改めて思う。


日々、そんな噺家さんたちの生の声を耳にしてから仕事に臨むので、とてもスッキリとした気持ちで仕事が捗る。その環境は実にありがたいことだなとつくづく思う。


落語ファンの人たちも、サウナ好きの人たちみたいに、高座を聴き終わった後に良き心地になったら「ととのいました!」って言えばいいと思う。



ねづっち風に、さ♪ ←









そろそろフィナーレ!第3回心灯杯!









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