【詩】病院の一室

大切な人が倒れた時に

何もしてあげれない恐怖

このご時世と揶揄されて

ただ椅子に座るばかり

顔も見れない
手も触れない
声も聞けない

言われ続ける注意事項

全て心を締め付けるものばかり

涙も溢れ白い布を濡らす

隠せるのが目であれば

僕は淡々とした人であれた

別に強がる必要はなかった

ただ、この説明人がとても気に食わなかった

良いことなんて言わない

悪いことばかり

でも、文句は言えなかった

お願いしますと

気づけば言っていた

あれは白い部屋がそうさせたのか

それとも、もう聞きたくなかったのか

ただ、ひとつだけ苦しいのはやめてほしい

それだけでいい

それさえあれば、僕は笑いながら泣ける

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