マガジンのカバー画像

ART WALKER

51
ARTの世界を楽しく回遊
運営しているクリエイター

#竹内栖鳳

ものづくりの理想

noteを見ているとこういう記事を見つけられるのがいいなあと感じます。日々企業や組織の論理で動いたり流されたりすることが多い中で、一個人の感性や感覚を大事にしながら、それを世の中にちゃんと届けていくという作業をしている方がいる、できている方がいる、という事実にほっとします。この本を自分が読むのかと言われるとよく分かりませんが、こういうものづくりを丁寧にされている方がいるという事実が存在することに感動しますし、自分の日々の活動の中でもこういうスピリットを活かしたいと思います。

京都・東本願寺、Adoちゃん紅白の能楽堂と大寝殿公開開始!!

昨年、下記の記事でご紹介した、東本願寺の大寝殿の特別公開が「京の冬の旅」の企画の中で6日からスタートしましたね。ただ、もはやそっちよりも世間が見たいのは、あのAdoちゃんがNHK紅白歌合戦でパフォーマンスした話題の能楽堂なのでしょうか?サムネ写真がそれです。(撮影は昨年の公開時のものなので、雪景色となっております。) 今年は、僧侶にご案内いただく予約制のプランだけのようですね。 昨年10月からの竹内栖鳳/破壊と創生のエネルギー展でもインパクトのあった「風竹野雀」が「歓喜」・

竹内栖鳳@京都市京セラ美術館でスタート!

京都市京セラ美術館が10年に一度、90周年事業として乾坤一擲の催事として実施する竹内栖鳳展!破壊と創生のエネルギーと題して、保守本流の日本画家だと思われている栖鳳の革新的な部分に光を当てたものになっているのでしょうか!12月までのどこかで見に行きたいと思っておりますが、ネットでテーマ曲担当の石井琢磨さんという方がtwitterに上げている画像を見てビックリ!これは!東本願寺の大寝殿床貼付にあった「風竹野雀」では!?(下記NOTE参照)さすがに、お寺の床貼付をもってくることはで

13年ぶりの特別公開・大乗寺応挙一門の障壁画!あと数日!(@兵庫県香住)

 昨秋から始まり、2023年3月15日(水曜日)まで、兵庫県香住町の大乗寺で円山応挙一門が描いた重要文化財の障壁画が、収蔵庫から本来あった客殿に戻されて、なんと13年ぶりに特別公開されています。長年、普段はめこまれている高精細の複製でも見に行こうかと思っていたほどのものでしたから、秋に公開されていることを聞いて以来、ずっと行こう行こうと気になっていました。ついに一泊二日の弾丸旅行で見に行きました。東京芸術大学美術館で開催された円山応挙展でも一部を見てはいましたが、やはり現地で

+2

奥村厚一画伯の「早春」と週末一泊旅行

東本願寺大寝殿の竹内栖鳳特別公開激写‼

 1月末の雪が降った日の翌日、京都東本願寺の大寝殿・白書院の特別公開を見てきました。お目当ては、竹内栖鳳が描いた大寝殿の広間奥の障壁画です。広間の奥に描かれた竹内栖鳳による障壁画です。1939(昭和9)年の制作で、三つの画面で構成されており、向かって右(北側)から「風竹野雀」、「歓喜」、「古柳眠鷺」。竹内栖鳳は、昨年没後80年を記念して東京の山種美術館でも重要文化財の「斑猫」を目玉に回顧展が開かれておりました。重要文化財の「斑猫」が撮影可能ということでずいぶんとSNSで拡散さ

日本美術の楽園・京都国立近代美術館コレクション展で都路華香が特集展示中

 2021年12月現在、生誕150年・没後90年ということで、京都画壇の画家=都路華香の特集展示が、京都国立近代美術館のコレクション展で見ることができます。サムネイルに使った埴輪の絵は、全体像は下の写真のような屏風です。 埴輪と埴輪を作る老人と少年を描いた作品なのですが、何とも長閑なほのぼのとした味わいが、都路華香らしい作品です。  友禅描きで生計を立てた父のそばで、幼い頃から絵に親しんだ華香は、9歳で京都画壇の重鎮・幸野楳嶺の画塾に入門しました。楳嶺四天王として知られる菊

日本美術の楽園・MOA美術館@熱海

夏休みになり、お盆になりましたが、世間は相変わらず何となく遠距離観光には控えめな環境が続いています。関東圏のマイクロツーリズムなら熱海もひとつ魅力的な温泉ですが、熱海はやはりこの美術館に是非立ち寄りたいですよね。 熱海の市街地の急斜面の上にあるMOA美術館です。玄関ロビーあたりから熱海の市街地と海が上の写真のような感じで見下ろせる場所にあります。駅南口から直通シャトルバスが運行されておりますので、そちらをご利用下さい。歩くと今だと熱中症確実な斜面です。 ここの代表的な収蔵