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海外の楽園

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海外旅行と海外出張で発見した楽園。ヘッダの画像は、セザンヌ旧宅近くから見たサン・ヴィクトワール山。
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#旅行

建築とホテルの楽園=オットー・ワグナーの水門監視所とホテル・ラディソン・レッド・ウィーン

下記のような記事でスタートした楽園探訪のウィーン・シリーズですが、行く前に気になっていたのは、やはりオットー・ワグナーの建築でした。その中でも比較的行くのが少し面倒で、時間がなくなると行かなさそうな案件のそばにホテルをとって、心ゆくまで堪能してみようと考えて、実行してみました。それがカイザーバードの水門監視所とラディソン・レッド・ウィーン。 ドナウ運河に面した場所にあるカイザーバード水門監視所を、ドナウ運河の北側に位置するホテルの窓から眺めるとこんな感じです。アールヌーヴォ

世界遺産アルハンブラ宮殿内のホテル「パラドール・デ・グラナダ」

世界遺産アルハンブラ宮殿のエリア内に、イスラム時代宮殿の遺構に作られた修道院跡をそのままホテルにリノベーションしたのが、パラドール・デ・グラナダです。あなたが、アルハンブラ宮殿をじっくり見たいとおもっているならば、この国営ホテルは最高の施設と言えます。なにしろ、メインの宮殿と離宮ヘネラリーフェの中間地点にあり、どちらも10分もかからない徒歩圏にあります。私は、ホテル内のテラスレストランで夕食をとったあとに、夜間見学コースを体験し、翌日も朝一のコースで予約して夜と昼アルハンブラ

町全体を宿と見立てる、イタリアのアルベルゴディフーゾ

年末年始イタリアに行ってきたのですが、ここ数ヶ月で状況が激変し大変なニュースに心を痛める日々です。また訪れることが出来るように応援の意味も込めて、noteで紹介したいと思います。 私は大学時代に日本の限界集落でフィールドワークをしていた経験から、地方創生というテーマに強く関心を持っています。海外を旅するときもローカルな取り組みやリノベーション事例などを調べて周るようにしていますし、何なら見たい事例ドリブンで旅先を決めることすらあり、今回のイタリアもそうでした。今回紹介するア

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食の楽園・マカオのエッグタルト=お菓子のクィーン

はじめに

 30年エンタメ業界の最前線で仕事をさせていただきながら、好きな旅行やエンタテインメントをいろいろと経験してきました。出張もふくめ、実に様々な場所や出来事を楽しませてもらってきましたが、中でも特に印象に残ったものを自分の備忘録としてここに書き残し、皆さんが行ったり楽しんだりするのに役に立ちそうな情報を少しでも残せればと思います。   写真は、昨年プライベートな旅行で行った中国・敦煌にある莫高窟デジタルセンターの建物です。鳴沙山をイメージさせる砂漠イメージの建物は実に立派かつ