水田稲作が温室効果??

及川ゆうやです。noteのアカウントを開設していましたが、更新ができずじまいて今日に至ってしまいました(ごめんなさい・・・)。
私の近況としましては、昨年8月下旬に同業種で他事務所へ移り再び勤務をはじめ、柏と松戸での農業も再び本腰を入れつつ励んでいます。
新しい事務所のやり方になれるまでかなり時間がかかりましたが、ようやく余裕が出てきましたので、noteだけでなく、自身が作っていたYoutubeちゃんねるも更新していく予定です。昨夏にやっていたLive配信も再開に向けて動いています。

さて、前置きといいますか、近況報告はここまでとしまして、2024年1月、ダボス会議というものが開催されています。

ダボス会議とは?
スイスのジュネーブを本部とする非営利財団の世界経済フォーラムが毎年1回、1月に開催する年次総会。スイスの保養地ダボスで行われることから、「ダボス会議」と呼称されている。1971年からの歴史をもつ。世界各国の首脳や大企業のトップなど有識者が集まり、各年の議題に基づき議論する。
(野村證券HPより拝借)

本題は、この、ダボス会議において、水田稲作が地球の温室効果をもたらすという議論があったそうです。

昨年2023年4月頃、フランス通信社=AFP が、
「稲作は20年以上にわたって二酸化炭素の約80倍の熱を閉じ込めるガスであるメタンの世界的な排出量の約10%の原因となっている」という記事を上げましたが、これらの記事動画などはすぐに削除されました。

この話が、ダボス会議で上げられたとのことです。
発言主はビル・アンダーソン氏。
この方は、世界的に大きいバイオ等を扱っている企業のCEO。

核であるここの部分を聞くと、「え?何言っているの?」となります。
この根拠となる客観データ、また、稲作は温室効果ガスの発生原因(要因)「ではない」客観データ、を共にみたことがあります。
(ただ、そのデータを失念しましたので、探してアップしたいと思います。。スミマセン。)

発言主の前後を聞いていくと、節水をしながらも、稲作ができるような作付け方法を進める必要性を提唱しているようです。
節水をしながらも、稲作ができるような作付け方法
= 1つの方法として、「直播き」という方法だったりします。
稲作は、
春先に田を耕して(化成等の肥料を撒く場合もあり)、
水を入れて、
代掻き、
苗はハウスなどで育てて、
田の水を落として、田植え、
田に水を入れたり排水したり、(慣行では除草散布など、他、草取り)、
秋には稲刈り・稲を干す(最近はコンバインで一気に稲穂を刈り取るところが多いです)、
※稲を干す場合は、干しかえ、稲こき、
稲わらを一部(全部)田に戻して、土に混ぜ込み、
一旦耕起(このあと、混ぜ込んだ稲わらを腐らせて土に還すのを早めるための肥料を撒くこともあり)、
という行程かと思います。
※農家によって違う場合もあります。この行程は、実家の稲作のいち実例です。

トラクター、田植機、コンバインなどの燃料を使用する機械投入や、
水を大量に使うというところに、温室効果?という指摘をしたのだろうかと推察します。

大陸国とは違い、日本の場合は春夏秋冬の四季があることや、国土の大半は山間であり、平地よりも山間・急峻地の多い国土であること、
この気候や地形でもって年中、水が豊富にあることなどから、これらを活かしているのが、今日に続く日本の稲作農法だと捉えます。
水田が保水機能を担う=ダム的な機能 を持っていることで、国土防災・治水の一躍を担っている面もあるので、ただちにこの農法を止めよというのは、無謀な議論かと思うところです。

とはいえ、現在、日本の農業人口と年齢分布を見ると、減少・高齢化が進んでいます。この農法を続けていくとき、農業従事者と従事者の年齢といった現状を見れば、地域によっては限界が出てくるはずです。
既に、「担い手」がいないことから、直播きで大規模におこなう農家もおります。

現実、私が耕作している柏、松戸の畑のうち、柏の畑で起きていることとして、使っている畑の近くで耕起していた方が、年齢と家族から車の使用を止められていることを背景に昨年春でリタイアされました。
また、周辺を見ると、遊休農地、本当に「耕作放棄地」化している区画が多くあります。
遠くから見ると、自然があって良いねぇ、ってなるかもしれませんが、近くで見ると、藪化していたりします。

実るほど 頭を垂れる 稲穂かな

この句がでるほど、日本の稲作、田園風景の趣深さを感じます。

日本の農業の維持発展、農業でも十分に稼ぐことができる環境づくり、
なんとかしていきたいですし、なんとかできないものかと模索しております。

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