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音楽のこと。

ブラスバンド部との出会い

私が楽器を始めたのは小学生の頃。
たまたま通ってたその小学校にはブラスバンド部があったんだ。

1つ上の姉がクラリネットをやっていて、毎日楽しそうに練習しているのを見て、私もやろうって思った。

前から何番目かの背のちっちゃい私にはかなり大きすぎるけどなぜかユーホニウムがあてがわれた。けど、なんか好きになった。

結構いじめられてた

この頃私は、何とは言わないけれども、周りの友達とは違う外見をしていたので、ひどくいじめられてた。もちろんブラスバンド部の中でも。

練習中でも、屋上に行く扉の前まで呼び出されては階段から突き落とされたり…。そんなことしょっちゅう。
今思い出しても涙がポロポロ出てきたりするほど、その傷は全く癒えてないんだけどね。笑

それでも何でブラスバンドを辞めなかったんだろう…。

いやいや。何度も辞めようとしたんだ。
その時の顧問の先生が、「辞めるのはいつでも辞められるから。だから、とりあえずこの一曲ができるようになるまで頑張ってみようよ。」って。んで、「じゃあこの曲できるようになったらね。」って感じでなんか誤魔化されるがままに続けてた。笑
それともう一つの理由は、音楽やってる時って自分の容姿のことを忘れられたから。いつもめちゃくちゃにいじめてくるやんちゃな男の子達が、合奏してる時だけは歩み寄ってくれてる気がしたんだ。本当にひどい奴らなのに、その時だけは不思議と優しさを感じたりしたんだよね。だから私も歩み寄ってみたり。

皆それぞれ音楽に真剣に取り組んでた結果なんだよね、きっと。

その時感じたのは、「この人たちは私が嫌いでいじめてるんじゃないんだ。みんな子供だからさ、動物みたいなもんだから。私が他人とちょっと違うっていうだけで排除しようとしてるだけなんだ。」って。生意気にもふとそう感じたんだ。だって、音楽やってる時には本当にみんな優しいんだもん。
人間って、良い人は いつ何時も万人に良い人なわけでは無い。悪い人は いつ何時も万人に悪い人なわけでは無い。…急にざっくりだけど、そう思った。
私は、このブラスバンドの中で、本当にひどい奴らの良いところを見れた気がして、それと同時に私自身も救われたんだ。

音楽に魅了されました。

結果的に小学校卒業するまでブラスバンド部をやりきってしまった。その頃には吹奏楽に対して感謝の方が大きくて、憧れていた隣の小さなホルンに変わりはしたものの、中高大学と、吹奏楽にすっかり魅了されてしまったのでありました。

そんなわけで今でも細々とだけど、音楽は続けてます。

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