「読書」~ 白髪のニール~
I君とMさんのコメント欄で重松清氏の話になった。
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I君
ワシ的には「きおつけ礼」の「白髪のニール」が好きです。
高校時代の主人公が夏休みに物理の先生がニールヤングが弾きたいからと先生にギターを教える、30数年後里帰りした主人公が夏祭りに、その教えた先生が白髪に変わっててニールヤングをガンガン弾いてた・・・自分はギターも仕事も辞め離婚もし田舎に帰ってきたのだけど、先生はその後もずっとギターを引き続けてきた。
ストーンズのキース曰く「ロックは誰でも出来る、でもロールするのが難しい」。
誰でも文句は言える、ただやりとげるのは難しい。
主人公はその白髪のニールヤングになったかつての弟子?(先生だけど)を見ながら、若い頃夢中になったロックンロールの意味を感じとった。
てなストーリーだった気がします。
この「白髪のニール」はrakudaは絶対に読むべし!
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ということで、この本を読んでいなかった僕は早速図書館で借りてきた。
ん~~。はまった。悔しいーけど嬉しい(笑)
で、今日はニールヤングを聞きながらこれを書いてる。
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ニールヤングは歳をとることを歌うてくれたんじゃ。それがロックなんじゃ。それがロックなんじゃ。ロックはロールなんじゃ。キープ・オンなんじゃ。そこが一番大事なところなんじゃ。
作中でてくる曲の1曲
「太陽への旅路」の歌詞
僕らは一緒に色んなこと くぐり抜けたね
思い出のトランクには まだ色々あってさ
嵐の日にも 僕らはやるべきことがわかってた
君がずっと走っていますように
祈るよ 君がずっと走っていること
ずっと走っていますように
こんなにも移り変わってしまったけれど
太陽浴びて クロムのハートを輝かせ
君がずっと走っていますように
なんかI君はじめ、友達の顔が浮かんできてひとりで興奮してる。僕達は走り続けているのだろうか?ロールしているのだろうか?(笑)
僕がニールヤングを知ったのは、高校生の時。ついこのあいだも書いたが、今、一緒にバンドをやってるMが
南部の黒人差別に対して怒っている「Southern Man」や「オハイオ」を唄っていたのがきっかけだった。しかも当時フォークを唄っていたM達にニールヤングを唄うようにすすめたのはR子
なんかいろいろオーバーラップして、さらに興奮。
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ニール・ヤングはクレイジーホースというバンドを従えてライブをすることが多い。このクレイジーホースのメンバーのひとりが、ドラッグのやりすぎで亡くなってしまった時、あまりに悲しすぎてメンバーと酒でベロベロになりながら一晩で録音したアルバムと言われている。(正確には全曲がそうではなく、例えばその亡くなったメンバーが参加したライブの演奏も入っていたりする)。
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僕達も同じ様に、Sというメンバーが逝ってしまい、I君とK君は泣きながら
唄い、演奏してきた。
たまに絞り出すような声で歌ったりするところに胸をうたれる。
それを聴いて泣きながら僕はドラムを叩いた。
なんかいろいろな事を想い出した夜だった。
最後にニールヤングの言葉を。
「変わり続けるからこそ、変わらずに生きてきた」
201706