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子どものひとり電車通学にびっくりする外国人観光客

通訳ガイドのぶんちょうです。訪日外国人は、日本が安全な国だということは認識しています。それでも、都内の電車や地下鉄に小学生が一人で、あるいは友達同士で乗っていると、安全さの度合いが自分が思っていた以上だと知らされるようで信じられないような表情をします。

「あの子はなぜ一人なの?」と聞かれたことがあります。なぜと言われても...。一瞬返答に困ります。電車通学の小学生なんて日本人には見慣れた風景です。「ああ、日本では子どもだけで学校に行くのは普通のことですよ。多分、あの子は私立の学校に行ってるんでしょうね」と私。

海外では、子どもひとりで公共交通機関を利用するのことはない国が多いようです。「子どもの時に一人でバスに乗ったことがあり、後で親に知られてひどく怒られたことがある」とカナダからの人は言っていました。

そこまで、外は危ない所だと教えられるのかと逆に私はびっくりしました。私も、子どもが小さいときは、「家でゲームなんかしてないで外で遊んでらっしゃい」と言ってましたが、海外では逆のことを言うらしいです。ほんとなんでしょうかね。

あるときは、地下鉄のなかで脇目も振らず一心に図書館から借りた本を読んでいる小学生の女の子が、目の前の席に座っていました。私の隣に座っていた外国人は案の定、物も言わずにじーっとその女の子を見つめていました。

私は、その外国のお客さんの脳内のつぶやきを想像して、にやけていました。電車を降りた後、そのお客さん何も言わずに私の顔を見て、信じられないという顔をしました。「これが日本ですよ」すると、ゆっくり何度もうなずいていました。

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