氷山キヨテル

【氷山キヨテル】エンヴィー・シンはかく語りき【オリジナル曲】解説

自分で作った曲を自分で解説するコーナー。

本日10月30日は我が家に氷山キヨテル先生が来て1周年でした。

もしかして、この曲が先生の初ソロ曲かな……?
KAITOとデュオで歌わせたりはしてましたが、先生ソロで歌ったことないのでは……?

一応公開してないだけで水面下ではいくつか先生の曲は作っているのですが、いつの間にか1年経っちゃいましたねえ……。
いつもありがとね、先生。

さて、歌詞載せときましょうか。

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エンヴィー・シンはかく語りき
作詞・作曲:なまけもんP
歌:氷山キヨテル

エンヴィー・シンはこう言った
「どうして私は報われないの
あの人ばかりがチヤホヤされて
私のほうが 私のほうが
どうして私は独りなの」
エンヴィー・シンはこう言った
「友達に嫉妬してしまい
罪悪感に襲われます
友達と上手く話せません
態度に出てしまいそうです」
ああ、エンヴィー・シン
今までよく耐えてきたね
辛いよね、苦しいよね
自分で自分を褒めていいよ
エンヴィー・シンはこう言った
「妬ましいほどに憧れます
私の隣のあの人に
私が欲しくてたまらないものを
既に持っているあの人に」
エンヴィー・シンはこう言った
「醜い私が嫌いです
嫉妬している醜い私
私はなんにも持っていない
からっぽで取り柄のない私」
ああ、エンヴィー・シン
どうか自分を責めないで
誰でも嫉妬はするものだ
自分を嫌いにならないで
聞いて、エンヴィー・シン
あなたの人生あなたのものだ
そんな人から一度離れて
自分の好きに生きればいい
ああ、エンヴィー・シン
生きづらい生き方してるね
やりたいことはどんどんやって
やりたくないならやらなくて
いいよ

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タイトルや歌詞に出てくる「エンヴィー・シン」、人名みたいで誰やねん、って感じですが、Envy sinは七つの大罪のうちのひとつ、『嫉妬の罪』です。

歌詞のあちこちに嫉妬に苦しむ様子が描写されていますね。

『嫉妬』は私の人生でのひとつの大きなテーマのように思えます。
私はとても嫉妬深く、つまらない嫉妬でよく大切な友達を失いました。
創作活動をしていても、自分より絵の上手い人が妬ましい。
自分よりもイイネの数が多い人が妬ましい。
自分の好きな人に気に入られている人が妬ましい。
そして、嫉妬するたびに狂わんばかりに苦しみました。
嫉妬している相手を攻撃したくなって、何度自分を必死に制止したか分かりません。実際にそっけない態度を取ったことも一度や二度ではありません。
自分がこんな醜い心を持っていることに絶望しました。

この歌は、そんな気持ちを吐き出したものです。
この歌に出てくる『エンヴィー・シン』はひとりではないのでしょう。
何人もの『エンヴィー・シン』がキヨテル先生に悩みを打ち明け、相談しているのかもしれません。
かつて、教師という職業は『聖職者』と呼ばれていました。
教師は、生徒の悩みを聞いて、寄り添って、時には力となる言葉を与えてくれる。
私はキヨテル先生にそんな聖職者像を見出したのかもしれません。
この歌の歌詞を書いたとき、キヨテル先生以外に歌ってもらえる適任者はいないと思いました。
そして、おそらくこの歌詞の内容を見るに、私はキヨテル先生に赦してもらいたかったのかもしれません。
要は、自己満足のための歌であり、自己肯定のための歌であり、自分を赦すために作った歌なのです。

私は不器用で、生きづらい生き方ばかり選んでしまいます。
それでもキヨテル先生が「いいよ」と歌ってくれたとき、私は胸がスッとしたのを覚えています。

そんな歌です。

あっ、今回めっちゃ解説っぽいこと書いてる。

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