いつか繊細な過去になる今へ
この曲を聞くと、高校の頃の青春を思い出す
このお酒の銘柄を見ると、昔付き合っていた人を思い出す
この匂いを嗅ぐと、実家を思い出す……
曲や、お酒や、匂いは、過去と現在を繋ぐ媒介である。
高校時代、部活終わりに友達とダラダラ喋って帰りが遅くなったのは青春だ。当時「今青春してる」なんて思ったことはない。
しかし、振り返ればあのダラダラはたしかに青春だった。
過去は変わらない。
でも、過去の解釈は変わる。
がんばれていないかもと思っていた高校3年生の時の受験勉強は、今振り返ればめちゃくちゃ勉強した時間だ。
2023年の最初の1ヶ月が終わりそうだ。
1人で長距離ドライブしたり、高校の同窓会に参加したり、新年会を主催したり、誕生日を祝ってもらったり、論文や学術文献を読み漁ったり、慣れない記事執筆の仕事をしたり、社会人しかいないセミナーに参加したり、卒論のテーマを決めたり、進路を考えたり。
心も体も忙しなくて、それぞれ出力70ずつくらいで生きている。
今、楽しいけど、がんばれてるのかなとちょっと不安にもなる。
1年後、5年後、10年後に、2023年1月はどう解釈されるのか。
Gotten Inspired from:
平野啓一郎「マチネの終わりに」
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