家で映画を見れない私が、映画館はだいすきだと気づいた話
映画の2時間、長くないですか。
……なんか、怒られそうな問いかけから入ってしまいました。
でも、正直に言って、私にとって2時間は長いです。
我が家は、大学生のひとり暮らしにしては大きめの32型のテレビを置いて、Amazon Primeを契約して、しっかりFire Stickで接続してあります。
映画を見るには十分な環境だと思います。
大学生のひとり暮らしだと、テレビを置いていない友人も多いので、友人を我が家に呼ぶとまあまあ驚かれます。映画やアニメ最終回を見ることを目的に、我が家がパーティーの会場になることもあります。
しかし、友人がいても、無理なんです。2時間の映画を見通すのが。
途中で、スマホを見たり、床のゴミが気になって掃除をはじめたり。友人がいると話の方に集中しちゃったり。すると、ストーリーを追えなくなって「この人だれだ???」と置いていかれます。
無事見終えることができた時は余韻に浸り、ネットで考察記事を読みあさって楽しみます。
映画を鑑賞することはすきなんです。ただ、集中できないんです。この俳優さん誰だっけ?とか、ロケ地はどこなんだろう?と思うと、我慢できずスマホで調べてしまう。
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最近、予定のない休日はひとりで外出するようにしています。
ただ歩いているだけでも、思考が整理され「この間の会議で自分が言いたかったのはこういうことだ!」と急に言語化できたりします。
あとは、一眼レフで撮影するのも趣味なので、なんでもない景色を撮影しています。
でも最近は、暑いんです。外をずっと歩いているのはちょっとつらい。
そこで、涼むためにショッピングモールに入る。
けど、ショッピングモールは、明確な目的がない1人歩きの人間の居場所がない。服を買いたいわけでもないし、目当ての雑貨屋があるわけでもない。
その時に目についたのが映画館です。
見たい映画がやってるわけでもないけど、とりあえず行ってみるかと思い入ってみる。
「PLAN75、Twitterで話題になってたな」と思ったり、チラシを見て「秋公開のこの映画おもしろそう」と思ったり。
上映スケジュールを見ると、PLAN75があと20分後。ちょうどいいかも、と思いチケットを買う。
・・・
見終わった。社会的なテーマを大々的に扱った映画だったこともあり、いろんな思考を巡らせながら見た。その鑑賞体験はたのしかった。
集中が途切れることはなかった。
要因はいろいろあると思う。スマホを触れないとか、真っ暗だとか、家よりも座席の座り心地がいいとか。あと、見知らぬ人と「見る」といううっすらとした時間の共有を行うのも、心地よい。
それから、ハマってしまって、毎週末ひとりで映画館に行く。
だんだん、どの座席が好みかわかってきたし、何も考えずに行って興味もなかった映画を見るのもなんだかいい感じ。
連続で2作品見るのも、贅沢な遊びな感じがしてとてもよかった。
今週末は何を見るんだろう。
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