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Libry入社して3ヶ月経ったので記事を書いてみる-その2(出会いと別れ)-

前回の記事「Libry入社して3ヶ月経ったので記事を書いてみる-その1(出会いの前)-」はこちらからどうぞ!

さてOfficial髭男dismと鬼滅の刃に魂を揺さぶられ、転職を決意して2020年は暮れていきました。
明けて2021年のお正月明けに僕は何人かの人にメッセージを送りました。

その中にGCP Xの小野さんがいました。改めて調べると1月5日にFacebookでメッセージを送って、ソフトバンクを退職する意思があるので相談にのって欲しいということを伝えていました。
小野さんとはサッカーを通じて知り合った仲で、出会った当時は確かまだZOZOにいらっしゃったかと思います。

小野さんは本当に面白い人で、価値観とかめちゃ合うし、自分の中では小野さんに「ロックですねー」って言われるのが、なんか誇らしいように感じる人でして本当にすごい人です。
小野さんについてはこれ読んでみて。

小野さんはコーチングの達人でもあり、彼と会話を重ねていく中で、何を考えているのか、どうなっていきたいのか、ということの解像度が上がっていくのを感じました。
そして小野さんからいくつかスタートアップをご紹介していただくことになりました。

その中の一社で真っ先にご紹介をいただいのが、僕が今いるLibryという会社だったのでした。
コロナ禍ではあったものの、やはり最初は対面でということになり、Libryのオフィスを訪問したのは1月の下旬のことでした。

最初の印象ですが、岩本町というある意味で渋い場所にオフィスがあるなということと、代表の後藤さんが若いなぁということでしたね。
僕は過去にもLunascapeやjig.jp、nanaで10歳以上歳の離れた経営者と一緒に仕事をしてきましたが、今回はついに22歳違いということで、もはや息子だし、話が通じるんだろうかという不安を持ちつつ、オフィスにお邪魔して後藤さんとお話をしました。

そこには歳が離れているということを全く感じさせない後藤さんがいました。
老成しているというか、落ち着いているというか、何と言うか、、、

ただ確実に伝わってきたのは、教育を通じて世界を良くしていきたい、という強く熱い情熱と、自分自身にはまだ経営者としての能力が足りないから助けて欲しい、という切実かつ率直な感情だったのです。
僕はこの最初の出会いで、後藤さんに惚れまして、Libryにお世話になりたいなって思ったのでした。

現状の課題については包み隠さずにお話をしてもらいました。良いことも悪いことも入社すれば分かることなので、隠してもあまり意味がないわけですが、そこをちゃんと開示してくれない会社もあったりして、入ってからのギャップが生じるということは往々にしてあることだと思います。
その意味では入社してみて、もう本当に予想通りだったなぁというのが正直な感想です。誠実であることって大切なことですね。

さて、この後は何度かお休みの日にお時間をいただいて議論を重ねつつ、自分に求められていることがどんどんはっきりしていき、そして自分はどうやって退職まで向かっていけば良いのかを模索する日々が続きました。
ソフトバンクの本部長という役割は、辞めるんでじゃあ後はよろしく、なんて簡単に辞められるような役割ではないと僕は思っており、周囲も自分自身も納得できる後任者がいないとダメだと思っていました。

それが整ったは結局7月だったのです。その半年間を後藤さんは本当に良く待っていただいたと思います。そんな時間がかかるのであればいいです、と言われてもおかしくないなと、自分ではLibryの方から辞退されることも想定をしていました。
正式にオファーをお受けします、ということをお伝えできた時の爽快感は忘れられません。喉のつっかえがとれたというか、やっと言えたという感覚でした。

何度も言いますが、ソフトバンクは本当に素晴らしい会社です。僕がいた本部は色々な国の人がいて、女性も他の部門との比較ですが多い部署で、そもそもボスが外国の方だったこともあり、非常に多様性に富んだ素晴らしいチームでした。
他の部門の方たちにもとにかくお世話になり、なかなか得難い体験をさせていただきましたので、もう感謝しかありません。

最後に部下たち全員と1on1をして、退職することを告げましたが、一部のメンバーが泣き出してしまったりしたこともありました。
僕自身がそんなに上手く本部長をできたという自信はありませんが、それでもこの大きな組織のこのポジションをある程度つつがなくできたというのは、自分の人生において新しいキャリアを切り拓くことが出来たと思っています。

そしていよいよ8月末になり最終出社日となったのですが、その日にちょっとしたサプライズがありました。

色々と返却しなければいけないので、当日は竹芝の本社に出社をしていたのですが、午後にいきなりボス(専務執行役員のエリック・ガンさん)から電話がかかってきて、「今、会社にいるの?」と聞かれて「いますよ」と答えたら、「今から行くから待ってて」と言われ「???」となりました。
その後少し経ってからボスがオフィスにやってきて、「今日が最終日なんでしょ、お疲れ様でした」と言ってくれたのです。これは本当に嬉しかったなぁ。

少し色々なことをお話した後にボスは「じゃあ帰るから」と言って去っていきました。そうなのです、彼は僕に一言「お疲れ様でした」と言うためだけにオフィスに来てくれたのです。
あまりにサッと帰ってしまうので少しぼんやりしてしまいましたが、わざわざこのためだけに来てくれたのかと認識した瞬間に、感謝の気持ちで一杯になりました。

その日に端末を返す前に、お世話になった人たちに退職のご挨拶の連絡をしましたが、かなり多くの方からご連絡をいただけたのも嬉しかったです。
さぁここからが始まりだぞと思ってオフィスを後にしたことを、今もはっきりと思い出します。

-その3(入社から現在)-に続く、、、


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