りんたろう と おはぎ の微妙な関係②
おはぎの目やにが気になる今日この頃。拭いても拭いても追いつかないので、画像のおはぎは、これでも大分拭き取った後です。頑固すぎて、これ以上拭いたら目を傷つけそうなので、いつもこれくらいで止めている。目やには多いのだけど、推定10歳まで野良生活にしては、目はガラス玉のようにとても綺麗。瞳孔の開閉は少し鈍くなってるけど、白濁した様子もない。病気のデパートの様な子だけど、元々はかなり丈夫なのだと思う。家に来てから4ヶ月半。体調も良くなって、今はのんびりと余生を送れている。
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初めてのおはぎとりんたろうの対面は、ショッキングだったけれど、どうもりんたろうは、まだおはぎが気になるみたいだった。あんなに激しく威嚇されたのに、隙あらばおはぎ部屋を覗こうとしていた。おはぎの方は、りんたろうに全く無関心。2匹の温度差は大きい様だった。
私としては、縁あって家に来たのだから、おはぎとりんたろうが仲良くなれば良いなと思っていた。寒さも強くなって来るし、リビングは家族が一番長く過ごす場所だ。1匹で過ごす時間がどうしても長くなってしまうおはぎ部屋より、リビングのほうが温かいし良いと思っていたから、2匹が対面に慣れれば、おはぎのゲージもリビングに移すつもりだった。娘は初回が衝撃的すぎたので、もう対面は止めようと言ったのだけど、りんたろうも怖いより好奇心の方が勝っているので、1週間ほど経ってから、またおはぎ部屋の扉を開けて様子を見てみた。
結局2度目も同じ様なものだった。けど、3度目、4度目、5度目...回を重ねていく内に、だんだんとおはぎの無関心度合いが増していき、威嚇は減っていった。それに反する様に、りんたろうはビビリつつも好奇心は変わらないのだった。そろぅり...そろり...あなたは能楽師か?という様な低い体勢で静かーに、ゆるーりとおはぎ部屋に入っていき、おはぎのいるゲージ2階ベッドに向かい、何度かニャーニャーと話しかけてみる様になっていった。
おはぎは反応するのが面倒になって来ているだけの様だった。初めの頃は激しく威嚇すると、すぐ後で肩で息をしていた。敵かもしれないりんたろうに、始めは強いストレスを感じている様だった。なので、対面時間はいつも5分位にしていた。威嚇するのも疲れるし、意味ないかもと気づいたのかもしれない。りんたろうは敵ではないとも分かったみたいだった。でも、何か好きじゃない奴だとは思っている様子。だから、りんたろうに話しかけられるのも、面倒な様で、結局最後には「シャー!」と一言良い、りんたろうを追い払うのだった。
年も明けて血尿も止まったので、おはぎの散歩も兼ねて、おはぎゲージの扉と部屋の扉の両方を開け放してみた。しばらくしておはぎはゲージから出て来た。トコトコトコとリビングに入ってくる。りんたろうの低姿勢で、そろぅーりそろり...とは真逆で、堂々とした感じだった。猫も性格で全然違うのだなぁ。色んな所を嗅ぎながら、しばらく探検していた。りんたろうは、リビングに入ってきたおはぎに驚いて、リビングをこそこそと逃げていた。最後、キャットタワーの下に潜り込んで様子を伺う。おはぎが側までやって来て、ついに追い詰められた!と思ったりんたろうは「シャー!」と滅多に言わない威嚇声を出した。
おはぎはやれやれ...めんどくさ。と思ったのか、トコトコと自分のゲージのベッドに戻って行った。2匹のそんな様子を見て、飼い主は、おはぎのゲージをリビングに移す計画は諦めたのだった。
終わり。
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