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僕と妻はたまに地図を描く

僕は結婚するまで、「行き先が崖のジェットコースター」に乗って景色を楽しむ間も無く、棺桶にまっしぐらの人生を歩んでました。


結婚してから、速度を落として妻と二人で快速急行くらいの電車に乗り換えました。


ただ、結婚式から1週間後に鹿児島から長崎県の五島列島に引越し、その1年後にはオーストラリアの僻地に行き毎月の様に飛行機に乗ってオーストラリアの離島、僻地をグルグル回りました。


オーストラリアから鹿児島に帰ってきて1年もすると、今度は奄美大島に異動になりました。


速度は落としても、たまに妻はこの速度についてけなくなり、僕の手を引っ張って


「地図を描こう。今何をすれば良いのか分からなくなってる。」


そうすると、妻と僕は机に向かい合い、二人で僕たちの地図を描き始めます。


、1年後に何をしたいか、どこに住みたいか。


今は何を勉強したいか、それを勉強してどんな自分になりたいか。




たまに僕たちは迷子になる。


だから、今日も迷わないように、お互いの手を離さないように一緒に地図を描くのです。









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