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nim ニム って、正直つまんないゲームですよね?(3)

しつこいですが、まだ続いています。でもご安心を。この(3)でいったん打ち止めです。

数学好き、特に「数列と群論が大好き」な人って、もしかするとnimが大好きなのでしょうか?
どうしてこんな疑問を持ったかと言うと、nimの歴史を追いかけてみると、そうとしか思えない関係性が出てくるからなのです。なんとなく「数列が好き」=「nimが好き」みたいに感じられます。

そして、くどいですけど再び申します。ラジくまるは、それでもやっぱりnimってつまんないゲームだと、いまだに思っています。
コマの色を複数にしたり、コマや盤面の配置を工夫する等、とにかくなんらかの「ギミック」を加えないと、ゲーム性(楽しさ)が演出できないと信じております。
1工夫(ひとくふう)程度では不十分で、2工夫くらい付け足さないと、nimはゲームとして面白く仕上がらない!というのが、ラジくまるの持論です。

まずは、いきなりですが、Chompのルールをお読みください。nimbi系列の仲間のひとつです。

Chomp

Chomp    2 players
勝利条件:
最後の1個のコマを取った人の負け。
用具:
同じ形のコマ、約64個程度。
準備:
42個のコマを6x7の長方形に並べるなど。
(nxmの長方形であれば構わない。m>n>3であること)
遊び方:
コマを整然と並べた6x7の長方形がテーブル上にある。それと同じ面積の「ボール紙の長方形」があるつもりを「イメージ」する。
自分の手番では、その「イメージ」の長方形を右上から徐々に近づけてきて、任意の位置で止め、その「イメージの長方形の陰になった部位のコマ」を取り除く。
互いにこれを繰り返す。

***

このゲーム、2人で対戦して楽しいですか?
ラジくまるは、このChompを「楽しい」と思える人のことが理解できないです。(個人の感想です。)
「作戦がハマッたぜ!」とか、「相手をジリジリ追い詰めていく快感」とか、そういった対戦ゲームが当然持つべき楽しさの要素が、全くないんですけど?

なお、このChompは、2xn、3xn、nxn(正方形)の3パターンで、先手必勝法が既に発見されているとのことです。
従って、2人で対戦する際には、5x6や、6x7等で遊ぶのが好ましいと言われています。

さて、ちょっと退屈かもですが、まとめて nimbiからcramまでの、nimの仲間、類似品のルールを連続で紹介します。
*ルールを読むのが面倒になっちゃた人は、この記事最後の「まとめ」に飛んでいただいてよいです。ぜひとも、最後の文章だけは読んでくださいませ。

nimbi(square type)  2 players
勝利条件:
最後の1個のコマを取った人の負け。
用具:
同じ形のコマ、約64個程度。
準備:
49個のコマを7x7に並べるなど。
(nxmの長方形でも構わない。m>n>5であること)
遊び方:
タテでもヨコでもどちらの方向でも良いので、任意の位置&任意の個数で「一列に並んでいるコマ」をまとめて取る。
同じ列にあっても、飛び地になっているコマは一緒には取れない。
「1個だけ取る」ことを選んでも良い。

nimbi (square version)

バリエーション:
cross-nimbi(square type)
複数のコマを取る際には、先手は「ヨコ方向に並んでるコマ」しか取れない。同様に後手は「タテ方向に並んでるコマ」しか取れない。
cross-nimbiの場合は、タテヨコ辺の長さをほぼ同じにしないと不公平。

***

bynam's game
*1973に完全解析され、先手必勝法が発見済みとのこと。
勝利条件:
最後の1個のコマを取った人の負け。
用具:
同じ形のコマ、約64個程度。
準備:
49個のコマを7x7に並べるなど。
(nxmの長方形でも構わない。m>n>5であること)
遊び方:
タテでもヨコでもどちらの方向でも良いので、任意の位置で「一列に並んでいるコマ」を取る。
「任意の長さで取る」ことは禁止。つまり、取れる限りは、できるだけ多数個のコマを取らねばならない。
*なお、同じ列にあっても、飛び地になっているコマは一緒には取れない。

Bynam's game

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cram 2 players
勝利条件:
自分のターンに、コマが置けなくなった人の負け。
用具:
7x7などの正方形ゲーム盤
ドミノ型をしたコマ25個程度。
(正方形2個を合わせた形状の長方形)
遊び方:
自分のターンでは、ゲーム盤の任意の空き地に、コマ1個を任意の向きに置く。
バリエーション
cross-cram

先手はコマを置く時に「ヨコ長」に置く。同様に後手は「タテ長」に置く。

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ラジくまる的結論を申します。
今回、nim系のゲームを並べてご紹介しましたが、やっぱり「2工夫くらい」加えないとnim系ゲームは面白くならないと、ますます、確信が深まりました。

ちなみに、nimbi系(cram類似品)のゲームとしては、Nestorgamesさんに下記のような2つのゲームがあります。両方とも、ルールにかなりの工夫が凝らされています。
やっぱりそうだよね!と、これらのゲームがNestorgamesから発表された時にとっても納得したのでした。



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