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ASCII Xante アブストラクトゲーム

PCゲームに大きな可能性を感じていたラジくまるは、以前はASCIIも愛読雑誌の一つでした(2010年に廃刊)。
でも、当時はまだショボショボで使えねぇ「AI」しか存在してませんでした。まだまだPCゲームは黎明期でした。
そしてその黎明期のまま、結局はPCをプラットフォームとしたボドゲの時代はなんだかうやむやのうちに終わりました。
スマホ時代に移行しちゃったんで。

*注:
PCをプラットフォーム(ゲーム盤)としたボドゲって、2024年現在でいっぱいあるじゃん?とは言わないでください。
それらはあくまでも「紙や木のボドゲ」をPC上でも仮想的に遊べるようにしただけです。
今回ご紹介する「Xante」みたいに、PCをプラットフォームにしないと、ちょっと遊ぶのが難しい・・・そんなイメージのゲームの話をしております。

PCゲームならでは、と言えるボドゲ「Xante」がASCII誌上に発表されました。
ニンゲンがこのゲームの盤面を紙の上に手動で再現するのはちょっとだけ苦しいです。

Xanteのコマの動きは、いわゆる「物理学」における「完全弾性衝突」を使っています。
あと、盤面には摩擦がありません。いったん滑り出したコマは、ゲーム盤の反対側の端に衝突するまで止まりません。

この「Xante」というゲームのルールを始めて読んだ時、私は、何か大きなことが起こりそうな、何かすごいことが、これをきっかけに始まるんじゃないか?という大いなる可能性を感じたのです!
でも、感じただけで、特に何も歴史的には発生しませんでした。

今でも、こうして「こんなイメージで」なんか面白いボドゲが作れないかな?と、時々思い出しています。

Xante 2 players
勝利条件:
4目並べ。自分の色のコマが4個並んだら勝ち。
中心の◎「共通コマ」は4個並びの中に使用しても良い。
用具:
ゲーム盤 7x7 
*ただし、中心に「固定されていて動かない」共通コマ1個が存在する。
白・黒コマ 各24個 合計48個
遊び方:
このゲームでは、コマは自由な位置に置くことができない。
必ず、ゲーム盤の外周から、摩擦のない氷のスケートリンク内へと投げこむようなイメージで、滑らせるように入れる。この動きを「スローイン」と呼ぶこととする。
「外から投げ入れる」のがルールなので、既にコマがある外周からは、コマを「スローイン」できない。万一、ゲーム盤の外周が全部コマで埋まってしまった場合は、ゲーム続行不能なためゲーム終了。

物理の完全弾性衝突をイメージしたコマの動き
・コマはスローインの後、ゲーム盤の反対側にぶつかるまで止まらない。
・ゲーム盤の反対側に他のコマがあった場合は、その隣で止まる。
・ゲーム盤の中心の◎「共通コマ」は動かない。


・「スローイン」の後、途中に他のコマがあった場合は「弾性衝突」する。
・「弾性衝突」は何回でも繰り返し発生する。
・「共通コマ」はゲーム盤に固定されており動かないけれども「弾性衝突」の力を隣に伝えることができる。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。