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PushOver Aladdin社のゲーム(5)

画像はすべてBGGから引用しています。

PushOverは、英文ルールがスラスラ読めました。
これまで読んできた他の5つのゲームの英文ルールでは「???」が多かったので、逆の意味で驚きです。いったいどうしちゃったんでしょうね?
この会社の一番最初のゲームは1974年に市販されました。そして、このゲームの発売は1975年です。ですから、この時点ですでに、多くのユーザーからの厳しい叱責のメールやら手紙やらを受け取っており、少し反省した?というのが真相なのかもしれません。

ただし、それとは別の話ですが、コレ、と、他の5つのゲーム(BarrierとかTotallyとか)と比べると、このゲームはなんとなーくつまんなそう/楽しくなさそうなゲームに思えるのですが。気のせいでしょうか。
テストプレイもしてないのに偉そうなことを申しましてすいません。

でも、ゲームマニアの皆さんには同意してもらえると思うんです。
ルールを読むだけで「なんか、このゲーム、つまらなそうな予感がするぞ!」ってなんとなく分かりませんか?
そして、だいたいの場合は、そういう悪い予感は当たるって。

PushOver 1 to 4 players

勝利条件:
ゲーム終了時に、得点が多かった人が勝ち。 
用具:
ゲーム盤 5x5 
*ゲーム盤には「4マス」タイルが侵入できない部分がある。
青、緑、黄3色のタイル(板)7枚ずつ 合計21枚
それぞれに書かれている数字(黒字は+の意味。赤字はーの意味)
青 8,9,10,12,15,-8,-12
黄 4,5,6,7,8,-5,-7
緑 1,2,3,4,5,-2,-4

初期配置例

準備:
図のようにコマを置く。数字はランダムに配置するが、タイルの色については図のようにそろえる。
遊び方:
このゲームでは、タイルを横方向に押して動かす。タイルを押してよい方向は、必ず右か下の2方向。左や上には押してはいけない(Figure.1)。

ある行や、ある列において「接してつながっているタイル」は、その一団を一斉に「押して1マス移動」する。
*この時、多くの場合はタイル1枚がゲーム盤の外に押し出される(PushOver)ことが多い。
PushOverされたタイルは、そのプレーヤーのものになる。

ある列や行に注目した時「接してつながっているタイルがない=単独なタイル」がある時は、そのタイル1個だけを1マス動かすのも可能。
Figure.2で、B10のタイルを右に1マス動かすのはOK。

*重要:「タイル1個だけ押す」場合に限り、タイルをゲーム盤の外に押しだす「PushOver」は禁止。

ゲーム盤に最後の1枚が残った状況になったらゲームオーバー。

BGGより画像引用

得点計算:
黒数字は+、赤数字は-として合計得点を計算する。
合計得点が多い人が勝ち。もし同点だったら、タイル枚数が少ない人が勝ち。タイル枚数までも同数ならば引き分けとする。

バリアント:
Replay PushOver
先手の方がわずかに有利なことがわかっている。そこで、1回目のラウンドを開始する前にタイル21枚をどのように置いたかをメモ帳などに記録しておく。
2回目のラウンドは、タイルの初期配置で全く同じ配置を再現する。先手と後手とを入れ替えてゲームを行う。
4人プレイでのチームプレイ
同じチームの人は、対面に座る。その他のルールは上述の通り。
ソリテア(1人プレイ)
1人でゲームを進める。PushOverしたタイルはFigure.3のように左から右へと4枚ずつ並べる。これを5回繰り返す。
「一番右の列」の数字だけを「自分のスコア」として合計する。最高得点は54点なのでそれを目指したり、あるいは前回より高得点を目指す等、自分で勝利条件を決める。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。