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【レンズ作例】白黒フィルムで135mm望遠スナップ -Ai Nikkor 135mm f/3.5-
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少し前に購入したAi Nikkor 135mm f/3.5をFM2に付けて撮影してきた。前回はデジタルでの試し撮りだったが、今回は白黒フィルムを使っての実戦投入。始めは135mmという望遠な画角にかなり苦労したが、後半になるにつれて徐々に自分のレンズになってきた。
場所はいつも最初にカメラやらレンズやらを使うようにしている奈良公園で。フィルムはILFORDのXP2。写真屋さんで現像してもらえる数少ない白黒フィルム。手軽に白黒を試してみたいときにはおすすめだ。感度も400あるので使いやすい。
それでは、本編をどうぞ。
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私が奈良に行くときは必ず高畑の駐車場に車を停めるので、今回もスタートは浮見堂。冬場は池底を干すために水を抜いており、今年は池底を浚渫(水底をさらうこと)もしていた。重機も池に入っていたので、浮見堂はパスして池の横から高台に登る。高台は梅林になっており、梅が咲き始めていた。梅の優しい香りに誘われて梅を見る人々の姿もあった。
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梅林を抜けて飛火野へ。飛火野から春日大社の参道へ合流する。参道の周りには必ず鹿がいる。私の目には小さく映るだけだが、彼にはハッキリと私が見えるようだ。135mmのレンズをカメラに付けてファインダーを覗けば、目の悪い私でも十分に視認できる。
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このレンズはたったの7800円で買ったのだが、朽ちた切り株も繊細な小枝の先もハッキリと写し取れるようだ。焦点距離が135mmもあるので被写界深度は非常に浅く、背景や前景は滑らかにトロけてゆく。
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参道をそのまま進んでも良いのだが、三連休なので混雑が予想されるため進路を東大寺に変更する。
途中に小さな川があり、鹿の水飲み場になっていた。近づく必要もないため、小鹿でもあまり警戒されない。まぁ、結局その後にFM2の大袈裟なシャッター音でびっくりさせてしまったが。
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手向山八幡宮の前を通り、東大寺二月堂へ。
50mmのレンズでも同じように撮れるが、望遠なので歪みが少ない上に圧縮効果を利用して撮れる。
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今度は二月堂へ。画角が狭いので余計なものに邪魔されない。
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舞台から見える景色を堪能したら裏参道から大仏殿へ下ってゆく。かなり高い東大寺の甍も135mmのレンズで撮ればすぐそこにあるようだ。そのまま中門に回り込む。中には大きな香炉が2つほど置かれており、参拝客がろうそくから線香に火を付ける。柵の外側がからそろっとシャッターを切る。
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以上がAi Nikkor 135mm f/3.5を実際に使ってみたところ。近年の135mmだと巨大で重量感が凄いのだが、このレンズは古いのと開放F値も3.5と控えめなのでレンズ自体も小さく、軽量である。レンズが小さいのはスナップするうえで非常に便利で、周囲に警戒感を抱かれにくい。さらに軽いので負担も小さい。
この大きさ・重さで、はっきりと写ってくれて値段も8000円未満なので非常に良い買い物をした。
一方のデメリットを上げるとすると、AFでなく手動でピント合わせが必要なこと、被写体までの距離が20mを超えないと無限遠にならないので毎回しっかりピントを合わせる必要があること。ピントリングが大きいので、リングが重い。
総評とすると手動のピント合わせさえクリアできるのであれば、安価に小型軽量でそこそこの望遠を手に入れられるため、オススメである。
さて、今回はここまで。皆様にとって良き週末となりますように。
・・・過去の記事・・・
【初めてのカメラ】Nikon Fシステム、一番良くコスパいい説。
【オールドレンズ作例】Ai Nikkor 50mm f/1.4S
【コラム】適正露出って結局何なのか考えてみた。
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