お月見と団子

毎月のお月見の時期がきた。
月に1回の満月の夜。
月がよく見える外に出かけて団子を食べる。
その日の気分で団子を変えるけれど、大体お供はあん団子。
あん団子には心を安らかにする効果があるのだ。
僕はその月を振り返りながらお月様に報告をするのだ。
何かやらかしたら、お仕置きされそうな気がして。

10月の月、ハンタームーン。
冬に備えて、狩猟を始める季節に上がる満月をアメリカの先住民はこう呼んだという。
国や時代が違くとも、見上げるとそこにある月に思いを馳せるのは人間の性なのだろう。

常に変わらずにそこに存在している月を眺めて、僕はお団子を齧った。
来月の満月にはどんなことを報告できるのだろうか。
まずはお仕置きされないように、ほどほどに生きることを目標としよう。

月に一回の満月の日。
僕は月を眺めてお団子を食べる。
来月のお団子のことを少し考えながら、最後の一口を口に入れた。


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