【現在進行形】スイスでコロナ陽性になり帰国できない東北人の一部始終Vol.2
【概要】
2022/9/26からスイスに滞在。2022/10/11チューリッヒ空港発便にて帰国予定が、PCR検査陽性となり出国できずチューリッヒ市内のホテル滞在中。
そもそもいつ帰れるかわからないし、帰国に向けた段取りをしていくのはなかなか大変。1日が経過し、少しだけ状況把握できてきだが、まだ見通しが立たない事が多い状況(いまここ)。
規制緩和が進み、このような事態は数ヶ月したらなくなるのかも。後に「こんな事があったんだ」と笑い飛ばせるように、今回の一部始終をほぼリアルタイムに綴っていきたいと思います。
Vol.1はこちらから。
【作業開始時間】
POSITIVE滞在2日目。
現地時間5時起床。日本では正午。ここから7時間程が日本とやりとりをするコアタイム。
普段から朝型なので早起きは苦ではなく。スイスは朝7時でもまだ外は暗いですが、静かな環境の中で黙々と作業を進めます。
【JALへ電話】
昨夜時点で状況についてJALにメール送信しているが、今朝時点で返信はなし(それはそうだろう)。
今は電話が繋がる時間帯なので、いくつかある電話番号の中から「国際線3日前ホットライン」を選びコール。
いやいや、あれだけ「JAL GLOBAL CLUBのメンバーだ」って言ってたじゃん!と突っ込まれそうですが、寝起きでとりあえず目についた番号に指が動いてしまいました(朝型ちゃうんかい)。
「繋がるまで長いんだろうな」と思っていたらそれほどでもなく、5分程でオペレーターと繋がりました。ラッキー!
電話が繋がった時点で、僕が乗る予定の飛行機がまだ飛んでいる時間帯。
個人情報の確認から、予約番号や事情などを説明。そして肝心の今後について。
対応としては「①復路金額だけ払戻」「②今後の便に振替」が選べるとの事。
どちらの対応になるとしても特例になるそうで、特例の適用には「陽性証明書の提出」が必要。
「スキャンしてPDFにして」と言われたらどうしようかと思っていたら、写メでOK。JALありがとう!
こちらが受理された時点で特例適用となり、復路予約ができるとの事。
予約はネットでできるかと思いきや、特例を適用し、往路は既に使用済み等色々と条件があるという説明を受ける。
シンプルにいうと「予約は電話してね」。デジタル時代のアナログを見ました。
まあ予約については後から考えるとして、まずは陽性証明書をどうやって送るのか?
↓
JALから後ほど僕のアドレスにメールが届くので、それに添付してくれとの指示。
電話を切り40分程すると、このようなメールが届きました。
「本メールアドレスは送信専用ですが、一時的にご返信いただいたメールを確認できるように設定しております」との記載。
さっそく返信する形で養成証明書を添付して送信。
すると、、、
「ご返信頂いてもご回答できません」
いやいや、天下のJALさんですよ。こんな風に書いてるけど、きっと届いているような気もしつつ、、
不安じゃないですか。。。
もし届いてなかったら。。。
強がってますが僕も多少は不安です(優しくしてね)。
また電話しました。
僕は国際電話代で破産するかもしれない。。
今回もそれほど待たずに電話が繋がり、細やかに対応してくれました。メール(陽性証明書)は届いているとの事。つまり特例適用完了!
ちょうどいいタイミングなので、
「特例適用になりましまね。それでは帰りの飛行機を予約していいですか?万一陽性が続いたらすぐ変更するので」と伝えたら、、、
「申し訳ございません。陰性証明書をご提示頂かないと、ご予約は致しかねます」
ええええーーーーー!!!!
つまり「特例適用」には「陽性証明書」が必要で、いったん特例適用になると、その予約については「陰性証明書」が必要になるという事らしい。
こうなってくると「陰性・陽性」より「NEGATIVE/POSITIVE」の方が視認しやすいと感じている僕。
僕:「陰性証明書は今回と同じアドレスにお送りすればいいですか?」
JALさん:「ご連絡を頂いてから特別に弊社が受信できるアドレスをご案内致しますので、まずはお電話ください」
これは今回陽性証明書を送ったのと同じパターン
僕:「お電話して、メールで陰性証明書をお送りした後、どのようにすればいいですか?」
JALさん:「しばらくしたら予約の為に再度お電話願います」
皆さん、電話ですよ。英語が苦手な方は特に、
Wi-Fiと電話回線が生命線ですよ。
僕:「もし空席があれば、その日の飛行機にも搭乗できるのですか?」
JALさん:「はい、その通りです」
これはいいですね!
僕:「陰性確定後、72時間以内の便に空席がなかったらどうなりますか?」
JAL:「その場合は新たにPCR検査を受けて頂く事になります」
ええええええーーーー!!!!!
でもまあ、わかるよ。うん。今の日本のルールだとそうなるしかないのよね。JALさんは悪くない。
ちなみに「①復路金額だけ払戻」を選択して、他航空会社等片道チケットを購入するという選択肢もあります。
ただこの場合、返金はおよそ15万円(僕は安い条件の切符を購入したから)。それに対して片道便を別途購入すると、、、
約382,000円!【片道】
いやいやいや、、、
往復セット販売が基本ですからね。わかりますがさすがに。。。
空席があるかないかはその時の運として、まずは「②今後の便に振替」をベースに計画する。
大前提として、空席がないと乗れない。しかも当初予約した安いクラスの座席が空いてないとダメ(仮にビジネスクラスが空いていても「追加料金払うから乗せて」は不可)。
JALの方が教えてくれた情報によると、日本行きの便は、
a.チューリッヒ発11:00頃
b.チューリッヒ発15:00頃
の2パターンがあるとのこと(しかし直近1週間は現状とても混んでいる)。
という事で、現時点の作戦としては、
①土曜日の朝に結果がわかるようPCR検査を予約する(前回検査から5日空けるのがルールだと領事館HPで発見し、これが最速)。
②仮に陰性結果が土曜日午前10時にわかったとして、すぐに日本に電話(日本は17:00)。同日のbパターン、又は翌日曜日便の予約を狙う。
不確実性と運しかないのだが、まずはこれで行こう。
【PCR検査予約】
ホテルから徒歩2分程にあるPCR検査施設へ。予約方法や混雑状況の確認。
結果がわかる速さで金額が異なる。
・2時間→169スイスフラン(約25,000円)
・5時間→109スイスフラン(約16,000円)
・12時間→99スイスフラン(約14,500円)
営業は朝8時から。
「少し高いけど、土曜日の朝8:00に検査受けて、2時間コースにしたら10:00(日本時間17:00)に結果分かるから、そのあとすぐ日本に電話したら、うまくいけば土曜日の飛行機乗れるな」
と思ったら、
「午前11:00”までに”検査すると、その2時間後の13:00までに結果お知らせします」
2時間ちゃうやん!!!
ん?あ?解釈しだいか?
日本語(英語、いや、ドイツ語)難しい。。。
つまり8:00に現在受けても、10:00に検査受けても、同じ「11:00まで」の括りとなり、結果が出るのはどちらのパターンでも13;00。
ここで選択が迫られる。少し規定より早いが金曜日に検査を受けるか、検査を土曜日にして日曜日又は月曜日出発にするか。。。
ただ、PCR検査は「検査した瞬間」からカウントダウン始まるので、結果が遅く届くと、その分72時間リミットが減っていく。
さらに時差があるから、すぐに電話で航空券予約できない。
スイスの13:00に結果出ても、日本は20:00だから連絡取れない。翌朝まで待つといたずらに12時間以上タイムリミットが減る。確実に空席があるとは限らないし、、不安は募るなぁ。。。
まあ、今晩ゆっくり考える事にして次に行こう。
【薬屋さんへ】
少なからず咳が出るので薬屋さんへ。
「咳がでて少し痰が絡む。熱はない」と伝えると、他にも詳しくヒヤリングしてくれて、こちらの薬を差し出してくれた。
日本だと「常温のお水200mlに溶かして、3回くらいに分けてゆっくりと飲んでください」とか書いてそうですよね。
飲み方聞いてみたら、
薬屋のお姉さん:「水の量?好きな量で。温度?考えた事もなかったわ。水道から出るままでいいんじゃない?飲むスピード?それも私が決めた方がいい(苦笑)?」
てな感じ(笑)
日本は良い意味でホント細やかだなと実感しました。
【夕食】
トップ画像でお気付きの方も多いと思いますが、
ネタ的にも1度は食べておこうかなと。何の為にここに宿取ったんやねんて話でもあり。
サーモン4貫
マグロ4貫
かっぱ巻き2個
沢庵巻き2個
お値段、、、
4,252円。
日本だとお店にもよりますが、普通のお寿司屋さんでそれなりの一人前食べられますよね。
ではいただきます!
食べてみると、、、
うーまーいーー!!
いやぁ、昨日と別物です。サーモンとマグロの鮮度が違うし、シャリにしっかり酢の味を感じます。醤油とワサビとガリも風味が全然違う!
とは言え、日本ならばスーパーの1,200円のパック寿司くらいの感覚でしょうか。
これがチューリッヒの中心部で、1日にそれなりに売れている。色々と考えさせられます。
「物価が高い」と何度か触れましたが、言い換えれば「日本が安い」とも言えます。
日本食は美味しくて素晴らしい。価値=値段が高くてもいいですよね(まあ、日本食に限らず全て高いのですが)。
日本国内でも、外食やテイクアウト、そのクオリティから考えればもう少し値段は高くてもいいのかもしれません。少なくとも外国人観光客は喜んで払うでしょう。
現在少なからず「暮らす感覚」でスイスに滞在しているのですが、まちや値段の見え方が少し変わりました。
ちなみに先ほどの薬は5.85スイスフラン(約860円)でした。良心的。
又、皆さんご存知の通り、医療や福祉は充実している国です。
海外の日常を深く見る事で、日本の構造を俯瞰するきっかけにもなっています。これもPOSITIVEがもたらしてくれたPOSITIVEな気付き。
では寝ま〜す!また明日。
(つづく)
読んで頂きありがとうございます。東北にお越しの際はお気軽にご連絡ください!