「地獄坂」から気付いた市外民との「急勾配」の認識格差【小樽】
昨日、地理系のゼミで発表してきた。
私は地元の小樽について卒業レポートをやっているけど、先生が商大へ向かう「あの坂」の話を前々から持ち出すものだから、行ってきましたよって出してやった。
そこで興味深い?ことがわかった。
あの坂っていうのは市民ならお馴染み、「地獄坂」なんだけども、勾配標識には「10%」ってある。
長らく小樽に住んでると、勾配10%なんて緩い方だという認識になっている。私の家の近くは13%だから、これくらいが標準だと思ってる。15〜6%あたりからさすがに急勾配みたいな考えでいる。手宮にある22%(標識にないけど24%説も)の坂こそが真の「地獄坂」だろうなんて勝手に考えたりしている。
そこで、先生から返ってきたのは「10%でも急勾配だ」とのこと。先生は道外(甲信越)の人だからもちろん坂の街のこともあまり知ってるわけではない。
発表の前に、そんな発言を見据えて「世間一般の急勾配の定義」を調べてみた。すると、なんとやはり10%からが急勾配らしい。
私にとっては驚きというか、これが小樽市外民の感覚なんだなぁという収穫だった。
私としては「地獄坂」の語源とは、
「勾配よりも坂が長くてじわじわ苦しくなるから」
というのが由来だと考えていた。
しかし、商大通りの交差点にある案内板には
「長くて急勾配だから地獄坂」
という趣旨で書かれていた。
これを見て私は「?」と感じた。
「長いのはわかるけど急勾配!?10%で!?」と思ってしまった。
だけど、先生の言葉で謎は解けた。
世間一般では10%でも急勾配だということ、そしてあの案内板は観光客向けで、市外民に寄り添った記述だからだと納得した。
また一つ、他者との地理的感覚の差について知ることができた。
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