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ポケモンGOがソシャゲの1つの”完成形”だと思う話

個人的「第2次ブーム」が来ているポケモンGOについて、「まだやってるの?」という人達へのアンチテーゼになればと思い筆を取りました。

 普段スマートフォンでゲームをやらない人にもわかるようにまとめた結果、4,000字超の結構なボリュームになってしまいましたが、通勤/通学の時間や、昼休みなど、お時間のある時にのんびりお読みいただけると幸いです。
(※すでに「ポケモンGO」をよくご存知の方は、目次の「3.ポケモンGOがソシャゲの"完成形”だと思う3つの理由」からお読み下さい。)

【はじめに】
・当方、本noteに登場する企業とは一切関係ございません
・本noteでいう「ソシャゲ(=ソーシャルゲーム)」とは、便宜上「スマートフォンで展開されるゲームアプリ(いわゆるネイティブアプリ)」を指しています。(注.厳密に言うとソシャゲの定義は異なります)
・以下に登場する「ポケGO」は、「ポケモンGO」の略称となります。

1.ポケモンGOって?

 もはや説明不要かもしれませんが、Niantic(ナイアンティック)社が提供するスマートフォン向けのゲームアプリです。
元々は、Googleのエイプリルフールの企画(=ポケモンチャレンジ)から開発が始まったそうです。以下その時の動画です。

日本では2016年7月にリリースされて、社会現象になったのは各種ニュースなどでも報道され尽くしており、記憶に残っている方も多いと思います。

個人的にもリリースされたこの時が「第1次ブーム」でした。
以下「ポケGO」を取り巻く会社の簡単なご紹介です。

Niantic(ナイアンティック)社
・Googleの社内スタートアップとして誕生し、その後独立。
・社名の由来は、実在した捕鯨船の名前。
・企業ミッションは、”Adventures on Foot with Others”(訳:共に歩いて冒険する)
ポケモン(The Pokémon Company)社
・元々「ポケモンの著作権」を管理する目的で、任天堂、ゲームフリーク、クリーチャーズ(いずれもポケモンのゲーム開発会社)が作った会社。
・現在は、広く”ポケモンのプロデュースをする会社”
・企業ミッションは、”The Pokémon Company’s mission statement is to enrich both the real world and the virtual world with the Pokémon characters.”(訳:ポケモンという存在を通して、現実世界と仮想世界の両方を豊かにすること)
任天堂
・言わずと知れた、”スーパーマリオ”で有名な京都にある老舗ゲームメーカー
・ポケGOにおいては、上記2社の出資会社という立場(具体的なゲーム開発は関与しておらず、あくまでビジネス的な関係だそう)

2.ポケモンGOのココがすごい3選

⑴圧倒的DL数
 ・世界150ヶ国で、8.5億ダウンロード
あまりピンと来ないと思いますが、日本で一番有名なゲームアプリ、モンスターストライク(=モンスト)で、世界累計で4,900万人※程度になります。(※リリース日が異なる(2013年9月)為あくまで参考値)

⑵圧倒的売上金額
 ・全世界で約2,200億円(20億ドル)の売上(アプリ内課金)
同じくモンストでは、約8,000億円※(72億ドル)(※上記同様参考値)

⑶圧倒的な集客力
 ・現実(リアル)の世界で数十万人を集める集客力
ポケGOでは不定期で、現実世界でイベントを行なっています。その時の集客力が桁違いなのです。
↓↓↓

こういったイベントが世界的に開催されている他、ゲーム内で行われているイベントなどでも、日常的に街に人だかりが出来ているのは、よくご存知の所かと思います。
↓↓↓

3.ポケモンGOがソシャゲの"完成形”だと思う3つの理由

 さて、ここからがいよいよ本題です。
私が完成形だと思うのは、以下の3つの理由からです。

⑴手にとってもらえる理由がある(マーケティング視点)
⑵誰でも簡単に遊べる(コンテンツ視点)
⑶副業としての収益源がある(マネタイズ視点)

手にとってもらえる理由がある
 主にゲーム業界では、漫画やアニメの版権(=著作権)のことを指して「IP(Intellectual Property)」と言うのですが、これに倣うとポケGOは「ポケモン」という「IP」を使ったゲームになります。

 これがポケGOの”メリット”の一つになっています。

 一般的に新しいゲームが出た場合、そのゲームを手にとってもらう為に、まずは「ゲームそのものを知ってもらう」必要があります。
一方、既にかなりの知名度がある「ポケモン」を使ったポケGOは、ゲームが出ると、ポケモン好きといった人達はもちろん、ポケモンを知るたくさんの人の注目を集めやすく、結果それらの人が手にとる理由にもなります。

これはIPそのものが、有力(=知名度がある)であればあるほど、大きな影響力を伴います。
参考までに「ポケモンが世界的にどの程度知られているのか?(=認知されているのか)」に関する電通のデータをご紹介しておきます。
↓↓↓(画像からリンク先に飛ぶと詳しくご覧いただけます)

誰でも簡単に遊べる
 
ポケGOは、2018年12月のアップデートで、「トレーナーバトル」が実装され、歴代のポケモンシリーズのゲーム要素(サイクル)だった「収集・育成・交換・対戦」がめでたく反映されました。

これらのゲーム要素(サイクル)が、スマホの『タップ(指で軽く叩く)』、『スワイプ(指で横に移動)』の2つの動作のみで、簡単に遊べます。

これが、ポケGOユーザーの裾野を広げる”メリット”になっています。

 特にこれまでのソシャゲを遊んでもらえなかったシニア層にも受け入れてもらえており、老若男女幅広くユーザーを獲得出来ています。

 また、シンプルな動作になっていることで、遊び始めたユーザーが、「収集・育成・交換・対戦」というポケモンのゲームサイクルに、うまく馴染めるようになっており、結果としてゲームサイクルで躓くことなく、細く長く遊んでもらうことにも成功しています。

副業としての収益源があ 
 ソシャゲの"本業”ともいうべき収益源は、「ゲーム内での課金」が一般的です。
この点、ポケGOは、無課金でも十分遊べるゲームなのですが、本noteの2-⑵で触れた通り、ゲーム内課金(本業)で「圧倒的売上金額」を叩き出しています。

 一方で、ポケGOに限らずソシャゲは基本無料で遊べるものがほとんどなので、(私もその一人ですが)無課金で遊ぶ方が多数います。(以下ご参考)
↓↓↓

 そんな「無課金で遊ぶユーザー」も、上手に収益源とする”副業”とも言うべきもう一つの収益源がポケGOにはあります。

それが、「スポンサー」です。

日本はマクドナルドなどが代表的ですが、実際の店舗がゲーム内で、”ポケストップ”や”ジム”と言った特定のスポットになっているケースがあります。

 本noteの2-⑶で、「圧倒的な集客力」について触れましたが、課金/無課金を問わず、ポケGOで遊ぶユーザーを特定の場所に集める力を、そのまま企業にスポンサーと言う形で売り込んでいるのです。
(ex.ポケGOをする為に、マクドナルドに行く)

 これが、ゲーム内課金(本業)とは別の収益源(副業)になっています。

ユーザーが、スポンサー企業のスポットでアクションを起こすと、1回あたり約55円(0.5ドル※推定)が、ポケGOの運営会社(Niantic)に入る仕組みとなっています。
(※マクドナルドは、ピーク時には1日約1.1億円(90万ドル)以上支払った計算になるとのこと

4.まとめ

 これまでポケGOが、ソシャゲの”完成形”たる所以をご紹介してきましたが、最後に私がポケGOを愛してやまないきっかけとなったエピソードをご紹介して締めたいと思います。

 Nianticの創業者ジョン・ハンケは、「世界を変えたければ、外に出る必要がある」と言ったそうです。
以下は、Nianticが考える「世界を変えるプロセス」です。

①外に出る(Go Outside)

②運動する(Excercise)

③探検する(Explore)

④繋がる(Social)

⑤世界を変える(Change the World)

 このプロセス、どこかで見た覚えがありませんか?
これって、まさに「ポケGOそのもの」ですよね?

「ポケモンを『収集、育成』する為に、世界中の人が外にでて、歩き回る(運動する)。また、ポケモンを求めて世界各地を探検する。
そして、育てたポケモンを『交換、対戦』する為に、世界中のユーザー同士がフレンドとして繋がっていく。。」

ポケGOはソシャゲであると共に、世界を変える手段でもあるのです。

 このストーリーを聞いた時、私は鳥肌を立てて感動しました。
これまで私は、そこまでゲームそのものが好きではなく、ソシャゲとは単なる娯楽、エンターテインメントの一つであって、所詮は可処分時間を消化する為の暇つぶしだと思っていました。

 しかし、ポケGOを通じて、ソシャゲといっても、それら娯楽の枠組みを超えて、社会にインパクトを与える為の手段(カタリスト)となりうる可能性があることを知り、またそう言ったものが、これからの時代に求められていると言うことを強く考えさせられました。

あとがき

 ここまでお読みいただいた方、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
周囲の方に、「まだポケGOやってんの?」と言われて”ムッ”とした経験のある方、「俺は(私は)世界を変えようとしてるんや!」とビシッと言い返してみてください(笑)

かく言う私は、普段ツイッターに生息していますので、気軽にお声がけくださいませ。

https://twitter.com/Game_Monster_sn

また、ポケGOのフレンドになってもいいよ!と言う殊勝な方は、遠慮なくツイッターでご連絡ください笑

でわでわ〜

是非ツイッターでも絡んでいただけるとうれしいです!