見出し画像

一人の広島県民が「広島風お好み焼き」に思うこと

・広島風お好み焼きが好き

 広島に生まれて、広島に住んでます。
 今のところ特に不満はないです。
 あるとすれば

・国道2号線が混む
・広島市と呉を結ぶ道路が未だに一車線ってどうなの?
・「安物買いの銭失い」って要は広島空港移転のことでしょ?

ということくらいです。

 広島風お好み焼きが好きです。
 好きと言っても大好きではありません。別に日夜広島風お好み焼きの店を開拓するために県内を回ってるとかそんな事はありません、食べたいときに食べに行く、食べたくなるときが結構ある。その程度の好きです。ぐるナビ見ません。

・俺たちは「広島焼き」に怒っているらしい

 最近自分が広島風お好み焼きに持っている違和感は「広島焼き」という名称に関してだ。

 何でも自分たち広島県民は「広島風お好み焼き」を「広島焼き」と言われると烈火の如く怒るらしい。テレビ番組やネット記事などでも目にしたことがある。

 個人的にはそんな事は無いし、周りにもそんなことで怒っている人見たことがない

 そもそも自分たちが「広島風お好み焼き」とよんでいるものが、世間では「広島焼き」と呼ばれているらしいと知った事自体がここが十~五年ほどの出来事だと感じている。Wikipediaを確認すると「広島焼き」の名称が入っているお好み焼き店が東京で1983年にオープンしているらしいので、県外ではそう呼ばれていたのかもしれない。

 しかし、自分たちが「広島風お好み焼き」とよんでいるものが「広島焼き」と呼ばれていることに対する違和感はある。その違和感が怒りだというのなら怒りなのかもしれないが、流石に怒ってはいない。怒りより前の段階として違和感とか戸惑いとかのほうが先にある。

「怒ってはいないが、受け入れてもいない」

というのが今の自分の感覚だ。

 正直なところ「広島県民が広島風お好み焼きを『広島焼き』と言われることに怒っていることにしたほうが面白い」という人が多いのだろうなと思っている。

・店を選ぶ際のおすすめ

 例えば県外の人が広島に来てお好み焼きを食べようとしたとき、少しでも美味しいものが食べたいだろう、そうすると例えばインターネットを活用したり広島に住んでいる友人に話を聞いたりするはずだ。

 そのさい、大抵は駅前の店がボロクソに叩かれ、地方の小さな店が称賛されているパターンが多い。

 残念ながら、駅前の店には外れがある。自分も一度本当にひどい店に行ったことがあるからそれはよく理解している。

 だが、はっきり言ってしまえば広島風お好み焼きなんて最終的にはオタフクソースの味になるのだから味に対して興味のない人は店主のこだわりには気づかないだろう。(蒸し麺に下味つけたり豚バラにガーリックパウダーふりかけたり工夫してる店はいっぱいある)

 インターネット環境がなく、なおかつ広島県に友人がいないという人のために、自分のこだわりを3つほど記載する。

1,値段のこと気にし始めたら何も食べられない。

 お好み焼きの話題になると「え~〇〇円は高いよ~」とか、「昔は〇〇円で食べられたのにな~」という広島風老害が必ず現れる、昭和から出てくるなと思う。広島に来る時点で金使ってるんだから今更数百円を気にするな
 自分が知っているもので最も安い店は一玉450円であるが、その店は冷暖房なし吹きさらしで猫放し飼い、常連が常に屯していてでおばあさんが一人でやっている、そんな店だ、美味いけど。
 相場より高いものを食べている自分を恥に思うことはない。宮島のあなごめし見てみろとんでもない値段してるぞ。
 そもそもトッピングしたりサイドメニュー頼んだり酒のんだりしたらすぐに値段なんか膨れ上がるんだよ数百円が気になるならジョッキのサイズを一段回下げろ

 それでも相場を気にするという合理主義ボーイのために自分が今感じているお好み焼き肉玉そばレートを参考までに

・800円台~高いかな
・700円台~まあ街中ならこんなもんなのかな
・600円台~まあこんなもんかな
・500円台~頑張っとるな~
・400円台~誰にも教えねーよそんな店

2,最初のクレープみたいなやつのサイズは千差万別

 広島風お好み焼きを作る工程を眺めていると、まず最初になんかクレープみたいなやつを作るのが確認できると思う

画像1

一銭洋食からの進化の過程が見て取れる、イカの甲羅のような存在だ

 実は店によって一番違いが出るのがこのクレープのサイズだ。
 でかいほうがいいのか小さい方がいいのかは自分にはわからないが、まあ、大きいほうが気前のいい店だな―と思う。このサイズを見てから店を変えることは不可能ではあるが、密かなお楽しみだ。

 個人的にはDVDよりも少し大きいくらいのサイズだったら「まあこんなもんかな」と思う

 これまで見た中で最も小さかったのはシングルCD(直径8cm)くらいのサイズだった。流石に二度とその店には行っていない。

3,鉄板から食べたい

 基本的にあまりこだわらないが、これに関しては広島風お好み焼きを食べるときのマストだと思っている。
 広島風お好み焼きはキャベツを大量に使うという性質上、キャベツからの水分が豊富に出てくる。その水分を飛ばしながら食べることのできる鉄板と、その水分が溜まっていくばかりの皿とでは食感に相当に大きな違いが出てくる。配達などなら仕方がないが、外食で食べるのならば鉄板から直接食べることのできる店を選びたい。

 当然のことかもしれないが実は最近鉄板から直接食べることのできる店は減少傾向にある。これに関しては味がかなり変わってくるので意識してみてほしい、皿と鉄板では全く違う。

 そして鉄板から食べるときのおすすめの食べ方だが、基本的には格子状に切ってから箸で食べるやり方でいいと思う。

 どうしてもヘラで食べたいという方は自分の食べ方をおすすめする。怒られたことはないのでマナー的には問題ないはずだ。

お好み1

まずはこのように縦に切る

 お好みによってこの時切り口にソースなどを足してもいい

お好み2

そして今度は一口で入るサイズごとにヘラで横に切りそのまま食べる

 気をつけたいのは鉄板から直接食べるということは当然のようにアツアツだということ、口の中が大惨事になったりヘラから落ちたりしないように一口ごとに食べていくことが重要だと思われる。

 そしてヘラで食べるときに必ず訪れる問題が「最後のひとかけらヘラに乗ってくれない問題」だ。
 これに関しては経験者とか非経験者とか関係ない、誰にでも訪れる。
 自分は取皿か人差し指で支えた乗せるが、衛生的には箸を使うのが一番いいと考えられる。
 ここで箸を使うことをダサいとか思っても仕方がない、どうせサイドメニュー食べるときに使うのだから。

 あとぶっちゃけ食べ方わからなかったら店員に聞けば大抵答えてくれる。何なら聞いてないのに教えてくる店主とかもいる

・最後に

 もんじゃ食べたい

 今日も楽しく書きました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?