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4、衝撃のダナン・ホイアン旅行【インフラ編】

④【インフラ】
私の中では、これが最も衝撃的だった。

ここでのインフラは以下について述べていく。
・交通手段
・Wi-Fi
・ランドリー
・ホテル(水道、電気)
・トイレ

”旅行前”

「交通手段」
タイやカンボジアでは、近距離だとトゥクトゥクで値段交渉をしながら安く移動し、長距離だと路線が複雑で時間通りに来ないバスを間違えないよう緊張感を持って移動していた。
しかし、グラブなるものがあるということで、アプリをダウンロードして渡航したが、どこまで浸透しているかは懐疑的。

「Wi-Fi」
Wi-Fiは割とどこの国も充実している印象があったため、不安はなかった。しかも、以前は物理的にSIMカードを差し替えたり、レンタルのモバイルルータを利用していたが、今はeSIMサービスが充実しており、画面上の操作だけで、海外でも安価にモバイルデータ通信を行うことができることを知り、そちらを登録して渡航した。

「ランドリー」
日本のようにコインランドリーはないため、下着は洗剤を持っていき、自分で洗う予定だった。

「ホテル(水道、電気)」
ホテルは新婚旅行を兼ねていることもあり、ベトナムの安い物価に甘えて、ホイアンの2泊は4つ星ホテル、ダナンの4泊は5つ星ホテルに宿泊した。これまで、そうしたホテルに泊まったことはなかったので、クオリティは未知数といったところだった。

「トイレ」
正直、街中のトイレは一切期待していなかった

それでは、実際どうだったか。

「交通手段」
Grab(グラブ)という白タクの配車サービスは、アプリをダウンロードして、クレジットカードを紐づければ簡単に利用を開始することができる。
日本語表示も可能なので、操作に困ることはない。
ダナン・ホイアンでは、地下鉄のような近距離列車はなく、バスは安いが待ち時間が発生し停留所も難解。対してGrabは、どこに行くにしても配車可能で、現地ではあらゆる人が利用している。ここまで当たり前のように浸透しているとは思っていなかった。なぜなら、私がタイ・カンボジアに旅行した2018年段階ではこうしたサービスを聞いたことがなく、旧来型の移動が当たり前だったからだ。
Grabは2014年ベトナム市場に参入し、2016年今の名称に変更、2018年にUverを買収、その後急成長を遂げた。これだけ浸透させるには、タクシー業界や許可の問題を解消する必要があるが、これまでのタクシー業界の価格の不透明さや接客態度等を逆手にとって市民権を得たとのこと。
旅行者にとってGrabの魅力は、価格の安さと安心感だ。
徒歩20分の距離であれば150円程度。1時間乗車しても2,000円程度。
日本では考えられない。
価格は距離に応じて変動するが、行き先までの距離が配車段階で確定するため、価格交渉の必要もない。また、車が移動する様子がアプリ上表示されるため、どこを移動しているかもわかる。もし、変なことをしようものなら、顧客からのフィードバックで評価が悪くなり、最悪の場合資格をはく奪される。そのため、ドライバーは皆親切。
ドライバーは英語がわからない人も多いが、必要があれば翻訳アプリで伝えてくれるし、そもそもやり取りする必要も発生しない。待ち合わせ場所の確認等でドライバーから連絡が来ることがあるが、アプリ内メッセージであれば翻訳ボタンがあるのですぐ日本語に直せるし、電話が来たら”メッセージで教えて”と伝えれば問題ない。
今回の旅行では、空港⇔ダナン⇔ホイアン往復も含め、観光地に行くのも全てGrabで移動したが、7日間で1万5千円程度。これは本当に楽だった。

「Wi-Fi」
これは想像通り、ホテル、飲食店、空港では当たり前のように無料Wi-Fiが利用できた。私の場合は、eSIMサービスで7日間3G(1,650円)を利用した。結果的には3G内で抑えることができた。個人の感想で言えば、ホテル、カフェや空港でずっとネットをつなげていると確実に超過してしまうが、それらの場所で無料Wi-Fiに接続することを意識しておけば、3Gで1週間は何の問題もない。

「ランドリー」
手洗いの場合、干す場所もなく、無理やり吊るしてもなかなか乾かないので、ドライヤーで手首を酷使して乾かす必要がある。
ホテルのランドリーサービスが安ければ、それを利用しても良いが、5つ星ホテルではかなり高額となる。そのため、うまく地元の業者を利用することで旅行中のQOLをかなり高められる。良い匂いのする服を衛生的に着られる心地よさは何物にも代えがたい。
Googleの口コミを参考に、業者を選定することをお勧めする。私の場合は、業者とGoogleチャットで、メッセージをやり取りし、自分の都合の良い時間にホテルの入り口まで洗濯物を取りに来てもらい、当日もしくは翌日に持ってきてもらうことを毎日続けた。大体1日あたり、二人分の下着・上着・小物で2㎏未満なので600円程度だった。英語でのやり取りだが、簡単な文章で伝わる。

「ホテル(水道・電気)」
泊ったホテルは、高級もしくは5つ星ホテルだったので、停電や断水が発生することはなかった。浴槽がある部屋を選んだが、お湯も普通に出るし、水圧も問題なかった。シャワーのとき、瞬間的に冷たくなったり熱くなったりはあったが、ストレスを感じるほどではなかった。
ホテルの廊下でヤモリを見ることはあったが、敷地の芝生や木々の手入れ等メンテナンスはしっかりされている様子。
ただし、思ったよりカラッとしているとはいえ、東南アジア。高温多湿につきダニのせいかと思われるが、5つ星ホテルであっても、私の場合は部分的に体にぶつぶつができて痒くなってしまった。妻も似たような症状が出たが、すぐ治まっていた。当然ベットのシーツは毎日変えていたものの、肌が弱い人にとっては気になるところ。
また、寝ているときに蚊が耳元をよぎることがあった。耳栓、虫よけ、ムヒは必須だろう。

「トイレ」
ホテルのトイレは綺麗だが、5つ星ホテルであっても、ウォシュレットはないし、トイレットペーパーを流すことも出来ない。
観光客が行くようなカフェ、レストラン、スーパーのトイレは、思いの外マシではあった。綺麗にしようと心がけてされてる所が多かった。
ただ、観光地や空港のトイレは、虫やゴキブリがいるところもあった。
男性はそこまで関係ないかもしれないが、街中の女性トイレは汚いところも多く、それなりの覚悟が必要かもしれない。

IT技術の進歩(Google、grab)により、発展途上国が旅行先とし嫌煙される部分が解消され、むしろその国の良さが際立つように感じた。これは、今までの旅の形をドラスティックに変えたという意味で衝撃だった。


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