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1、衝撃のダナン・ホイアン旅行【人編】

コロナ後初めての海外旅行はベトナムのダナン・ホイアンへ。
私は先進国以外を中心に10か国以上旅してきた会社員だが、この4年間は海外旅行からは遠ざかっていた。コロナも落ち着き、再び海外へ飛んだ。
コロナ後の海外旅行は、これまでの価値観を完全に覆されるものになった。IT技術の進歩・浸透により、新しい旅行の形を見た気がしたので、ご紹介していきたい。
※これから記載することは、先進国以外を中心に旅行してきた会社員が4年ぶりの海外で感じた事であることはご留意いただきたい。

私には旅行先を選定するうえで、見るべき5つのポイントがある。
これらのバランスが揃えば、1週間の旅行としては満足いくものになると思っている。

【ポイント】
①人
②観光資源(天候との相性含む)
③食事
④インフラ
⑤コスト

これら5つのバランスを見ながら、総合点が高いと感じる場所を選ぶ。
ベトナムにおいては、①人 ③食事 ⑤コストの期待値が高く、
②観光資源はそれなり ④インフラには全く期待していなかった。

①【人】
これは旅行をするうえで1番大切だと感じている。
内部要因:誰と行くか。
 今回は、妻と2人でコロナ禍で行けていなかった新婚旅行を兼ねている。そのため、ベトナムの中でもビーチリゾートであるダナン、近隣のホイアンを選んだ。
外部要因:現地の人達は外国人に寛容か。
 もちろん、こればかりは実際に行ってみないとわからない。ただ、国や地域によって違いがあるのも事実。ヨーロッパに行った時は、アジア人を冷めた目で見てくる人が一定数いた。一方で、東南アジアに行った時は、特にタイの人たちは愛想よく、親切な良いイメージがあった。地理的に近いベトナムに対する安心感はあった。

それが実際どうだったか。

 現地では、ホテルスタッフや飲食店・ショップ店員など、皆さん笑顔で親切だったため嫌な思いをすることはほとんどなかった。また、道端でからかわれたり、しつこい勧誘を受けることはなかった。市場や店前で、興味ありそうな雰囲気を出すと、一気に獲物を捕らえる空気はあったが、買わない客を装えば特に問題はないだろう。
 しかし、1つだけ違和感を感じたことがある。
それは、ぼったくろうとする匂いを感じないことだ。あくまで個人的な違和感の域である。
これまで、他国(インド、エジプト等)では一見親切を装って、しつこく買い物やチップを要求してくるということが多々あったが、それはお金のためだということが分かりやすかった。ただ、今回はそういったことは一切なかった。それだけでなく、買い物をしたときには、レシートも出してくれ、明瞭会計だったのだ。メニュー表どおりの単価で、付加価値税(VAT)10%程度(軽減税率有)と店によってはサービス料5%程度。
ただ見ているだけですと伝えると、しつこく勧誘もしてこない。捨て台詞を吐かれることもない。
ゴリゴリのローカルのお店や露店はどうかわからないが、少なくとも観光客が多いダナン・ホイアンの中心街では、安心して買い物ができた。
 その違和感の理由が現地のレストランに行くと明白になった。会計したときに、「もし満足いくサービスだったなら、Googleで良い評価をしてください」と言われた。なるほど、日本の食べログのように、サービス業の皆さんは、Google評価が浸透しているのだ。
だから、ぼったくるようなことがあれば、その店の口コミ評価が下がり、売り上げに影響する。
 それゆえなのか、接客中のオン、スタッフ同士のオフの切り替えがはっきりしているように感じた。突如訪れた評価社会と従来型の倫理観とのズレとでも言おうか。過渡期ゆえなのか。
多少オフが見え隠れしたとしても、オンの対応が良ければ問題ない。どこの場所に行っても、こちらが大きな声で「シンチャオ!」と挨拶すれば、その後のコミュニケーションが円滑になる。それはどこの国でも同じ事。
 街の少し汚れた感じに対して、ぼったくりの匂いがしないのは、これまでの旅行の経験からすると衝撃に近いものを感じた。

 それから、「人」に関連した余談で言えば、ダナン・ホイアンでは歩いている観光客の半数が韓国人かと思うほど多かった。場所によっては、99%が韓国人みたいな所もあった。空港で日本人は見かけたが、街中ではたまにしか見かけない。そのせいだと思うが、あらゆる観光地の外国人用表記は韓国語か中国語で、日本語のパンフレットや看板はほとんどなかった。それ自体は翻訳アプリでどうにかなるので、大きな問題ではないのだが、15年程前は割と海外で日本語表記のものもあったと記憶している。日本人として少し寂しく感じた。
この記事では、少しでも海外旅行やダナン・ホイアンに興味を持っていただければと思い、筆を進めていく。

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