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そろそろ、日本女性の自立のとき。

『平塚らいてう評論集』(岩波文庫、一九八七年)による。

 元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。/今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。/さてここに『青鞜』は初声を上げた。/現代の日本の女性の頭脳と手によって始めて出来た『青鞜』は初声を上げた。/女性のなすことは今はただ嘲りの笑を招くばかりである。/私はよく知っている、嘲りの笑の下に隠れたる或ものを。


 私にとっての最上位ミッションは『子供が母親の攻撃にさらされることなく自分の価値観を守り大人になること』によって幸せな人生を全うされたいことにある。
 それは揺るがないのだが、じわじわと『日本女性が結婚や出産にとらわれることなく、自由闊達に充足した日々を過ごせると良いなあ』と思うのだ。そうでないと女性は自由ではない。最早日本では、何割かの女性が結婚できない。彼女らに責任は無いが、理由はともかくとしてそういう環境も事実だからしょうがない。

 100年前、日本女性には選択肢が少なかった。生きる糧を得る方法が限られていたのだ。『誰に食わせてもらっている?』無神経な男性の痛罵する言葉に、こっそり悔し涙を流した。

 実際には、世界中の女性が同じような窮屈な思いをしてきたのだ。レディファーストの起源は女性を逃がさないためであり、中国の纏足やパンプスなどによる『小足美化』は女性に外反母趾などの苦痛を与えてきた。 

日本女性の社会進出の遅れ

 日本女性の社会進出は先進国でほぼ最下位であり、50年遅れている。
 諸外国では女性は自由を獲得している。平塚雷鳥の想いは、虚しく夜空に散ったのか?
  私たちは、その理由をどこに求めようか?
 戦後復興だ。周知のように朝鮮戦争・ベトナム戦争が特需をもたらす。内需では白物家電・女性の消費だ。夫は外で働くが財布は妻が持つ。経済は徹底的に女性に媚びた。ファッションであり化粧品であり、クルマであり文化であり。家事育児の手間を減らそう、女性を喜ばせるにはどうすれば?

男性ロボの疲弊

 男性は食べ物を取ってきてくれる。守ってくれる。危ないことをしてくれ、責任を取ってくれる。しかも女性に気を使い楽しませてさえくれるのだ。女性のための召使ロボットだ。
 出勤から帰ると疲れ切る。なのに家庭では奥さんの話を聞いてやり、托卵や浮気を分かっていても知らないふりをする。法律で守ってやる。娘と一緒にいじめてきても笑って我慢する。
 自動車をきれいにし、匂いも取りドアも開けてやる。ギターの練習をし女性のために歌も作る。デートコースやプレゼントも考えてくれる。セックスするにも万全の準備をする。

 男女の負担量には差がついてしまった。寿命や自殺者数で差が開いたのが証拠だ。

『これ以上、女性のために尽くすのは無理。疲れた。やーめた。』

ロボットだって、メンテナンスやバージョンアップ・オーバーホールだって必要だ。ガソリンも入れてやらなきゃ。そこを女性が怠った。

女性は何のために結婚するのか?

 子供を産まない中年女性が結婚したい理由は一つ。
『働きたくない』家でゴロゴロしたい。要するに生活費の獲得だ。
家事も夫にさせる。金だ。

 働きたくない。責任を持ちたくない。危ないことはしたくない。
我慢も努力もいや。

 女性の幸福のためには、食べられること・おしゃべりできること・恋愛できることが欠かせない。その大前提が食べられることなのだ。

 誰が食べさせてくれる?

今まで誰が食べさせてくれた?

 お父さんかな?(両親が離婚していないなら)。あなたは感謝してますか?

『お父さん。毎日ご苦労様。いつもありがとう。』ぐらいは毎日言っているのか?恥ずかしいならコッソリ靴磨きでもしてるの?肩を揉んだりしてる?

お母さんと一緒に、『臭い』『稼ぎが少ない』『ハゲ』など虐めてないか?無視してないか?

疲れて帰ってきたお父さんに、嫌味を言ったり罵声を浴びせたりしてないよね?

お父さんのおひるごはん380円で、あなたのホテルランチ2,000円てことないよね?

お父さんの私服1500円で、お母さんやあなたの私服が60,000円てことないよね?

あなたの瞼手術30万円で、お父さんのヅラ5万円てことないよね?

お父さんが家族を守るために、世間と危険と責任と理不尽とも戦っているのを知ってるよね?

ボロボロになったロボットのお父さん。ハグしてあげた?

日本人男性を疲弊させ、女性を拒否するに至ったのはあなたの先輩たちだ。

彼女らはやり過ぎた。女性の価値を思いっきり下げた。だからこれからは、あなたは男性の庇護のもとで子供の様に暮らすことが出来なくなったのだ。

あなたの遺伝子はいずれ途絶える

確かに、今の私たちは人類の初期から営々とつながっている。だが、特に男性は自分の遺伝子が次につながるとは分からない。また、歴史を見ればほとんどの人の遺伝子は断絶しているのだ。

だから、自分の子供を持たないことがむしろ体勢なのだ。私自身も子供を持てたがその次の代は無い。親や義親に『孫を早よ!』とかせっつかれることの苦しさよ。無駄な苦しみ。

不妊治療は医学の最先端。がゆえに高額だ。『二千万円まで掛けてダメなら諦めて里親になる』ことをお勧めする。経験者に話を聞いてみると、親としての喜びを提供してもらえるとのこと。

雷鳥の言う『私はよく知っている、嘲りの笑の下に隠れたる或ものを。の意味。』

嘲り・・『女のくせに』『女らしくない』『女に学校は必要ない』『女の浅知恵』『女は控えておけ』などか。

隠れたるあるもの・・能力。男性に出来て女性に出来ないことは無い。

先進諸国の女性達は、自力で生きることを前提に育つ。管理職になる、つまり部下を持つ女性は多い。40%程度らしい。

何も日本が遅れているとは言わない。だが、ガラパゴスではある。

結婚相談所登録会員の60%が女性。つまり、何割かは絶対に結婚できない。

社会進出は今や女性に有利

雷鳥たちの努力は100年後の今、実を結んでいる。

女性議員、女性社長・・その気になれば女性に有利な社会制度を作り上げてきた。なのに現状は衆議院10%、参議院20%、社長7%。

政治家は定員があるのでハードルは高い。美貌も人気に差を作る。

だが、社長はそうではない。ブスだろうがババアだろうが、何百万人増えても良い。頑張って働けばよいのだ。男性に媚びるのではなく、男性を雇うのだ。

最近は、『女性の経済的な自立』のことばかり書いている。

それさえ叶えば、好きなことだけしていけるのに。

独身アラフォーは可哀そうか?

妊娠経験のない人には、脳内麻薬から来るママパワーは出ない。

ユーチューブには『私って働かなきゃならない』『給料安い』『もう年だから疲れやすい』『腰が痛い』『化粧も面倒くさい』『スーパーに行くのもおっくうだ』『友達が減って孤独』だから私は可哀そうでしょう?ってのが流行っている。顔は隠して。

それらは編集もうまくセンスもある。クオリティ―がまた高い。実際にそれを作る人は、ビジネスとしてやっているわけで、問題はそれに共感し『ああ私も同じだ』と安心してしまうことにある。やる気を奪う毒になっている。

毎日ユーチューブを上げることのエネルギーを10とすると、起業し経営することなどわずかに3か4程度のことだ。

もう逃げられない。真正の人よ、聖戦だ。

男は去った。自分が食うためには戦え。それさえできればおしゃべりの相手はいくらでもできる。恋愛も自由だ。美味い飯もおごってやれる。諸外国の女性は生活のためでなく金のためでなく『恋』・『愛』のためにくっつく。いやいやセックスする必要もない。彼が貧しかったとしても平気だ。むしろ若く美しく優しい男性は、概ね貧乏ではないか。

悲壮感を持つ必要もない。私が紹介してきたアクションプランに則って、やってみてはどうか?

あなたに与えられた能力は『考えること』『感じること』『行動すること』しかない。あなたはそれらを充分使ってきたか?もっと考えろ。もっと感じろ。もっと行動しろ。

老後の心配をする暇が有ったら、派遣社員の薄給を嘆く暇が有ったら、オトコをディスる暇が有ったら、自分で立て。

                        以上

本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

※実際には、自立型の女性が沢山出現するまでには今から50年かかりそうです。










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