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成人の日

 別の記事を書いていたのですが、こっちは今日しか出せないぞ!と思って書いています。

今日は成人の日ですね。もしも読んでくださる方の中に成人を迎えられた方がいるのなら、おめでとうございます。


 私の成人式は去年でしたが、行きませんでした。前撮りだけ夏休み中に済ませて当日は帰省もしませんでした。

今年、Twitterなんかで色んな人の成人式ツイートを見ていると、私もちゃんとお祝いされるべきだったかなと、1年越しに後悔してます。成人式って、特に女の子は、親にとっても晴れ着姿を見るのが楽しみだったりするのでね。前撮りの写真すら見たくないと未だに見ていない私は、どれだけ親不孝だったのか、今になってようやく分かってきました。

成人式を迎えて、抱負を立ててもきっと数日後にはそんなの気にせず生活してしまうけれど、成人式の当日にお祝いされて、感謝するというのは、たった1日だったとしても重要なことだと思います。


 成人を迎える人に色んなメッセージがある中で、式典なんかでは喝を入れる言葉が多いけれど、SNSなどでは大丈夫だよというメッセージが多いなと思います。

成人から1年が過ぎて、「人生なるようになるよ」を実感しているところです。失敗は失敗のままで、後悔は後悔のまま。それでも、時間はちゃんと過ぎていきます。自分の気持ちが変わらなくても、変わったかのように日々をこなしている瞬間もあります。始めはそれさえも悔しくて仕方ないけれど、そんなことも含めて「なるようになる」のです。

多くの場合、私の年齢では自ら終止符を打たない限り時間は続くし、変化も訪れます。一番中心にあるものが変わらなくても、周りが変わっていけば、仕方なく進むしかなくなる時が来ます。

だから、無理に変えようとしなくてもいいし、無理に変わらないように踏ん張らなくてもいいし、成り行き任せでいいのだと思います。



 12月の中旬頃に1週間ほど帰省をしました。私の部屋にはヒーターが用意されて、9月に家を出たときとは違って布団も温かいものに変わっていました。馴染みのある母親の料理に、畳んで部屋に置かれる洗濯物。いつもタイミングの悪い信号機に、リードで繋がれていないわんちゃん。

今住んでいるところより遥かに体に馴染んでいるそれらは、私の中心にあるはずなのに少しずつ思い出のフィルターがかかってきました。もう日常ではないということを、これから帰省するたびに実感していくのだと思います。

地元も実家ももう私がいる場所ではありません。でも、帰ってきていい場所があることで、心が強くなることはあるでしょう。

好きだったことも、嫌いだったことも、思い出フィルターでごちゃ混ぜになって懐かしさに変わっていくかもしれません。そんな変化も、今は寂しいけれど、いつかはそんなことすら思わなくなるでしょう。

成り行きに任せて、今をただ歩いていければ、それでいいと思うのです。


そんなことを去年思って、成人の日にきちんと感謝を胸に帰省出来たらよかったのですが、間に合いませんでした。次に帰った時には家族と一緒に前撮り写真を見てお酒でも飲もうと思います。


新成人の皆さん、本当に大丈夫なことなんて少ないけれど、そんなことも含めて大丈夫と言ってくれる人のことを愛してくださいね。

成人おめでとうございます。


馴染めなかった故郷をそんなに一生懸命愛さなくていいし、かといってそんなに一生懸命憎もうとしなくても大丈夫。

Tele(@KitrTele)Twitter2023/01/09ツイートより

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