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一人旅が好き

突然ですが私は一人旅が好きです。
どこに行くかと何日行くか、現地での宿だけを確保して旅行へ行く。
コロナ前は絶対に一人旅は海外へと決めていた。

もちろん、現地に知人友人がいれば合流することもあるが、
日程のほとんどは一人で過ごす。
現地の国の言葉は話せるのかって?
それはいく国にもよりますが、大体簡単な英語と韓国語以外はほとんどできないので、それ以外の国に行くときは無力だ。
同じ人間同士なので、挨拶ぐらい現地の言葉でできれば後はパッションでなんとかなる…場合が多い。

好んでいく国は、韓国と東南アジア…特に住んでいたことがあるのでベトナムに出向くことが多い。
韓国は近いし強行スケジュールでいけるのが魅力、東南アジアはとにかく気候から食べ物から建築から何から何までが肌に合っている気がするのだ。
突然降りだすスコールのタイミングもわかるようになってきたし、バイクの間を切り抜けて道を渡れるようにもなった。
ああ行きたいな…海外。

なぜ国内ではなく海外へ行くのかというと、私が私でいる必要がない気持ちになるから。
日本にいれば日本語が通じる。
母国語が通じると、なんとなく、今ある社会的立場とかしがらみとか、
今まで生きてきた人生の色々とかをなんとなく捨てきれない自分がいる。
が、海外に行くとまず母国語はほとんど意味をなさなくなる。
もちろん観光客相手に日本語を話してくれる現地の人はいるが、その人にとって日本語は母国語ではない。
それが意外と重要なのだ。
聞こえてくる言葉の半分以上は意味が理解できない、私がつぶやく独り言も周りには通じていないことが大半だろう。

(道徳や法律を侵さないことは大前提とし)
私は日本で生きている私でいなくていいのだ、と私は思う。
いつもハイテンションだっていいし、ローテンションなままぶらぶらと散歩したっていい。
周りの話で自分の何かを揺さぶられることもほとんどない。
自由だ、実に自由だ。

日本では、体型が…とか肌荒れしてるしな…とか似合わないしな…とか思っている服を現地で買ってきて楽しむこともある。
メイクだってなんとなく変えてみたりすることもある。
仕事からも解放され、だれかとの予定もなければ、
朝起きて気ままにホテルでモーニングを食べ、今日はどうしようか…と考えながら部屋で2度寝することもできる。
(旅行に行くと通常の倍は寝ます。8時間くらい。)

一人旅は、特別気が向かなければ観光なんてしない。
街へウィンドウショッピングへ行き、よさそうな店でコーヒーを飲み、
近くのお店でご飯を食べ、夜食においしそうなものを見繕って買い、帰って寝る。
日本にいる時の休日とさして変わらない日々を過ごす。
ベトナムでインドのドラマを見たり、映画館で日本の映画を観たこともある。

私が一人旅が好きなのは、
私じゃない私でいられるから、という要素が強いことは最近知った。
でもずっとその意味合いが強かった。

海外旅行再開の一発目は、東南アジアと決めている。
タイかベトナム、その両方でもいい。
現地のほうがおいしいごはんと果物を食べて、あの異国の香りを感じながらお散歩をしたい。

私の一人旅は、自分ではない人の人生を生きる、演劇と似ているのかもしれない。
だから、しばらくは舞台の上で誰かの人生を歩んでいこうと思う。


ベトナムのお気に入りカフェ、セレブ風


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