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2021/9/23-9/26 15周年記念公演 兎団30 アテルイノシン 衣装note2

※このnoteには 兎団30 アテルイノシンのネタバレが多く含まれます。
今から配信アーカイブ視聴をご予定いただいてる方(ありがとうございます!)で、ネタバレはNGなんです!という方はこの先にお進みにならないようお願いいたします。
劇団公式ネタバレNG部分に関しては記載がありません(そんなシーンもあるのです)

プロローグはこちら
https://note.com/rainknow/n/n827502d7f466

衣装ノート本編に入る前にアテルイノシンのあらすじを簡単に…(公式より)

2006年秋結成の兎団。気が付けば15周年!
周年公演は、源義経・天草四郎に続く日本の英雄譚。独自解釈の歴史ものは能登の得意とするところ。その脚本を殺陣や着物をほぼ使わずに、80年代ふうの「なんでもあり」演出で舞台にします。

東北の雄”阿弖流為”(アテルイ)。時代は平安京の頃。
蝦夷の長として部族をまとめ、大和朝廷の支配に抗い続けた北の英雄。その戦上手は有名で、大和側が大軍で押し寄せても追い返されるばかり。
しかし、ある人物が指揮するようになってから、大和軍は優勢に転じます。その人こそ”坂上田村麻呂”(さかのうえのたむらまろ)。
必ずしも位の高くない出自でありながら征夷大将軍にまで任命された、有能な将にして好人物。
本拠地すらも奪われた阿弖流為は、長として決断に迫られます。
1万年続く蝦夷の生活を捨て、大和に降るか?
誇りを持って最後のひとりまで抵抗するか?
アテルイのシンはどちらを選択するのか…そして、その本当の理由とは。

というわけで、何でもあり演出にあやかって、何でもあり衣装であることを先に記載しておきます。

構成の都合上、蝦夷チームと大和チーム、そして現代とご紹介した後にそれぞれのつながりやディティールの話をしてみようかなと思います。
今回キャストは13人おりますので長編になること請け合い!しかも一人多役のキャストのほうが多い舞台!
さて、何回連載になるのやら…こうご期待!

最初は2人しかいない現代チームを書いて2は終わりにしようと思います。

アテルイノシンは現代に生きる兄妹が、ひょんなことでアテルイと坂上田村麻呂が生きる時代にタイムスリップしてしまうところから話は始まります…

現代チーム:沢田燕(佐藤天衣)


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どうしようもない兄貴を見捨てられない優秀でしっかり者の妹。
令和3年に生きる20代なので、普通の服を衣装にしたいし一番簡単そうだから後回しにしよう!として痛い目を見た(このノートを書いている本人。すなわち衣装さんなので一番後回しは普通に有効)
私の手持ちの服は「思想が強い」服ばかりで、かつ身長が小さいので気軽に人に服や靴が借りられない…。
演出に相談しながら数打ちゃあたるで2パターン選抜しました。一番時間がかかった。予想外すぎて今思い出してもちょっと笑います。
決まってよかった。
ロングスカートは、大昔にはないものなのでそれを取り入れたかったことがこだわりです。後は現代人なので金髪を生かしてみました。

メイクはイマドキッぽくアイシャドウはラメの肌に近い色で全体的に白っぽく、わざとボヤっとさせています。
ただちょっと横長に書いたりグラデーションを赤でつけたりして、大和蝦夷メイクの両方を取り入れているような雰囲気にしていますが、ゲネ写真はメイクが間に合っておりません…。苦笑
ヘアスタイルは、わざと固めたりせずなんか髪を触ってしまうようなしぐさも役の個性としてみました。

現代チーム:沢田裕騎(松尾武志)

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どうしようもない兄貴。でも本当は優しくていい兄貴。
こちらも同じく令和3年を生きる、半分引きこもり、ギャンブルで親の遺産を増やそうと試みるも失敗して、妹の学費まで使い込んでしまうダメ兄貴なので、衣装は気軽に日替わりTシャツに。
ほとんどNGなしで好きなTシャツを役に合わせて選んでもらいました。
兄妹仲良しすぎて、ゲネプロ(リハーサルのようなもの)の時に、二人でピンク色併せてしまった以外には大きな問題なし。(衣装さん痛恨のミス)

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松尾さんがもつ個性と相まってとても現代感が出せたなと思います。
お兄ちゃんの青スニーカーに妹の青スカートを合わせたのは衣装確定時に意識しています。

兄妹、大和の使用人になる

現代に帰る方法もわからず、しかも兄貴はこの時代をパラダイスに変える、とかいって大和の使用人になり(妹は巻き込まれ)、しまいには田村麻呂たちとともに一緒に戦に出向きます。
そのタイミングタイミングで、基本の衣装に大和っぽいアクセントをプラスしていきました。
現代の衣装を丸ごと着替えないことで、タイムスリップしてきた人である。
という印象をキープする狙いがあります。
ロングスカートで戦に行くやつがどこにいる、みたいな感じがなんでもありな世界だからこそ許される面白さだなと思っています。

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と、今回はこんなところで締めようと思います。
次回は蝦夷チームと大和チームのお話を(2回に分かれるかな…)
そのあとに、全体を通して私が考えていたことや実はリンクさせていたことをまとめたいと思っていますので、もう少しお付き合いください。

ゲネ写真撮影:小峯維斗さま
(ピンク衣装がゲネ写真です)

配信アーカイブ、10/6いっぱい購入いただけます。
視聴は10/8 23:59まで
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/022t3ij9kuu11.html

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