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『池袋ウエストゲートパークTHE STAGE』感想

7月3日Theater1010で『池袋ウエストゲートパークTHE STAGE』マチネを見てきました。

舞台「池袋ウエストゲートパーク」

推し声優がアニメのマコト役だったのでアニメ全て視聴済み、小説はかいつまんでドラマは見て或る程度覚えている程度のアニメ勢です。(インパクトあるとこはそれなりにだけど、さすがに20年前だからね)
まぁ、舞台版もアニメベースなので予備知識としては十分だとは思います。

物語の内容としては前半が『Gボーイズ冬戦争』休憩挟んで後半が『サンシャイン通り内戦』。ピックアップするならそこだよねという感じ。
ただアニメのような物語の積み重ねは描けないし人物も制約があるから、そこら辺の辻褄はヒロトとサル、シャドウがフォローしてました。行動原理的にそこしかできないだろうし。
なので、積み重ねが無い分最後のマコトの主張は少し変わってました。
アニメでは直前のエピソードからバカなりに考えて対話することの大切さを説いてましたが、舞台版ではバカでいいがクズにならないことを焦点にしていました。

セットは西口公園と裏路地を合わせたようなものでした。上台を支える壁が西口公園のステージの網状のものになってたのにちょっと感動。

演出は無論喧嘩シーンが多いんだけど、喧嘩も殴り合うのもあればダンス+ラップで展開されるところが多かった。
歌らしい歌はなく、代わりにラップパートで展開してた印象でした。ミュージカルでもないし、ストレートプレイ+ラップって感じで。ヒプステほど多くはないけど、池袋やイマドキなギャングカルチャーを表現するにはラップが一番相性がいいのかも知れないね。
キャスティングにダイノジ大地がいる時点であるとは思ってましたが。
ただ、個人的には後半ラップパートが多い割に前半はOPくらいでラップの印象が薄い感じがしました。主要パートがラップなら前半ももっと欲しかったなぁと感じてしまいました。

役者さんは流石にアクション出身の方が多いので殴り合いの殺陣がビシっと決まっててカッコよかった!
ただ惜しむらくはキョウイチに余りダンスのインパクトが無かったことかな……コンテンツファンとしてはやっぱりキョウイチはダンスで魅了するカリスマなので、アクションも大事ですがバレエやコンテンポラリーとかに強い方が良かったなぁと。RedAngels全員で短く踊るシーンがあったのですが、その中でアンサンブルに埋もれてしまった感があったのが、キョウイチとして見ると残念だったかな……(ここら辺は身近にダンスが魅力的な方々がいるので、ちょっと厳しめになってしまうところもあるかも)
でも、キョウイチと磯貝の旅の話とか、タカシとマコトのダチの話とか、青臭いけど熱い部分が多く、そこは凄く私好みな内容でした。

アンコールのラップの内容がぶっちゃけメタの内容で、ついクスッと笑ってしまいました。
2.5次元好きなお客さんに「そこはまるでNSC」とか言って内容伝わるのかね?w(私はお笑いも履修してたので楽勝でしたが)あとアンサンブルの着替え愚痴ラップとか「解る解る」と大笑い。
この辺も解る人しか笑えない気もするので、個人的には大笑いしたということで(この辺はメタネタの諸刃な部分だよね)

内容的には楽しかったし満足だったのですが『Gボーイズ冬戦争』と『サンシャイン通り内戦』出してしまうと内容的に続編は難しいかな~という感じはします。アニメが新展開したりとかすれば別でしょうか。あって再演かな。

個人的に演出が品川庄司の品川ヒロシだったので、公演ハッシュタグで見つけるのが狩野英孝だったりロッチの中岡だったり、他の2.5次元ものと一味違うのがまた何ともw

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