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親の介護が必要になったときに考えるべきこと。

現在87歳になる私の実母が入院している。

病状の詳細は伏せるが、今後の家族の対応として自宅介護にするか転院するか老人ホームにお世話になるかの選択を迫られている。

昔は3世代同居や4世代同居が当たり前だったので高齢の親や祖父母は家で介護をするというのが当たり前の時代であった。

しかし現代、核家族化や現役世代の共働きという生活スタイルに変化してきたので、人に頼るという選択肢は積極的にとるべきだと思う。

私の家族の場合、祖父は重度の認知症をわずらったため最後は病院で亡くなった。祖母は自宅で亡くなった。父は急な内臓疾患で病院でなくなった。

そして実母が上記の状況である。

我が家は妻と共働きである。

考慮すべきは

①母の意向

②施設の選択

③費用の問題

上記3点である。

母はどういう介護や看護を希望しているのかを先ず確認すべきである。

しかし②と③の状況により母の意向に沿えない選択となることもある。

それは仕方ないと割り切って母を説得するしかない。

②施設の選択

親の病状により受けられるサービスの種類やお世話になる施設の内容が変わってくる。

先ず要介護度の認定を受けなければならない。入院先の病院やケアマネージャーと相談すれば手続きをしてもらえる。

要介護度には軽度から順に要支援1、要支援2、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5までがある。

在宅介護を選んだ場合に利用できるサービスの種類は、

訪問介護、訪問看護、訪問リハビリ、デイサービス、デイケア、ショートステイ、小規模多機能型居宅介護などのサービスがある。

詳細は割愛するので興味があればググってください。

親が要介護状態の場合に利用できる施設の種類は、

公的施設として、

①特別養護老人ホーム(要介護3~要介護5)

②介護老人保健施設(要介護1~要介護5)

③介護療養型医療施設(要介護1~要介護5)

※上記3つとも、認知症の受け入れは可

①が一番人気で入居待ち期間が長い。

民間施設として

①介護付き有料老人ホーム(自立~要介護5)

②住宅型有料老人ホーム(自立~要介護5)

③グループホーム(要支援2~要介護5)

参考までに自立状態の方を対象にした施設は、

公的施設として

①軽費老人ホーム(自立~要介護3程度)

②ケアハウス(自立~要介護3程度)

民間施設として

①サービス付き高齢者住宅(自立~要介護3程度)

②健康型有料老人ホーム(自立のみ)

③高齢者専用賃貸住宅(自立~要介護3程度)

④高齢者向け優良賃貸住宅(自立~要介護3程度)

⑤シニア向け分譲マンション(自立~要介護5)

さて費用の問題だが、実際にはピンキリである。

費用の問題を考える際に考慮すべき点だが、

①親の預貯金

②親の年金

③子供として支援できる金額

上記3点を考慮しなければならない。

そして付け加えるならば、親の貯金や年金を使う場合には、親が入院しており金融機関へ行けない場合に多少やっかいなことが起こる。

それは子供として親の預金通帳と印鑑を預かっているとしても、金融機関の窓口で簡単に下せないということだ。(キャッシュカードがあり、暗証番号を教えてもらっている場合は問題ない)

親の貯金を子供が下す場合は金融機関に備えてある書類を書かねばならない。親が書けない場合は入院している病院にいる親から金融機関窓口への電話で済む場合もある(特に地方の金融機関は地域密着型の傾向が強いのでこの点が多少融通が利く)

普通預金より定期預金を下ろす際はより難易度が増すことも覚えておくべきだ。

親が金融機関に出向けない、また認知症が進み、病院から電話もできない場合にどうするのか?

入院や介護にかかった病院や施設からの請求書(エビデンス)を金融機関の窓口に提示すれば下すことができる場合がある。

認知症高齢者の預金を本人の医療費に限り親族も引き出せるようにと全国銀行協会が検討中という新聞記事があったので上記のやりかたに多少の変更は加えられるようだ。

費用の点ですが非常にざっくりとした話で、要介護の親を老人ホームへ入居させる場合、富山市の場合、入居一時金で6万円、月額利用料が約14万円が平均相場である。

しかし一番人気は公的機関の特別養護老人ホームで入居待ち人数が多いためなかなかすぐには入居できない。公的機関ということ、費用が安いという点が人気の理由である。対策として、とりあえず特養へ申し込んで一旦他の施設で空きを待つという手段もあると思う。

さて親の預貯金と年金で費用が足りない場合や先を見た場合不足となる場合、どうすべきか?

①介護保険の適用

②子供の預貯金から持ち出し

という視点が必要となる。

①介護保険では、その種類によって要介護度ごとのサービスの利用条件が決まっていて、サービスを受けた方の所得に応じた負担割合をかけた金額を支払うことになります。詳しくはググってみてください。

②については人それぞれ事情が異なるのでご自分で判断してください。

今日の話は以上です。

家族で介護、看取りという時代から頼るべきところは頼るという時代となりました。自分一人で悩まず、関係者に聞いて精神的・金銭的負担を減らしてください。そしていつか自分も当事者になりますので、結局、親の問題は自分の問題として割り切って対応するしかありません。

今回の話で言及できなかったことや説明不足の点は、また後日まとめて発信したいと思います。

そんじゃまたね!

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