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新型コロナウイルスより怖かったこと。

おはようございます。来世ではラッコ確定のいろはすです。

実は私は少し潔癖な所があります。

そして今 90歳になる祖母と4歳の娘と生活しているのですが・・・

今年の1月半ば、

私は新型コロナウイルスがめちゃくちゃ怖がっていました。


ばあちゃんや娘に伝染ったらどうしよう!!!その事で頭がいっぱいで朝から晩まで心の中はフェーズ5でした。


その時は本当にお金が無さすぎて笑えるくらいだったけれど何とか手持ちの品を叩き売り捻出したお金でN95やDS2規格のマスク、ゴーグル、防護服、さらにはゴム手袋までして電車に乗ったくらいです。(頼まれてもいないのに家族の分も用意したり。)

本当は乗りたくなかったけど水道橋に法テラスで紹介された弁護士さんの事務所があるので震えながら田園都市線に乗りました。


エレベーターのボタンを押すのも怖かったしつり革も無理だし、座席には大きなハンカチを敷いて座ったし、その使い終わったハンカチはビニールに入れてさらにジップロックに入れるという病的な怖がり方をしていました。

鬼気迫る何かを感じるのか、それを大人達は「ああ、あの人は何かに怯えているんだな・・・」と、もしくは「触れてはいけない人かな・・・」と空気のように扱ってくれて少しホロり。


だけど、男子高校生は違いました。


「見てみ!見てみ!!!ヤバい人がいる!!!笑」

「ガチじゃん!!!ガチ装備じゃん!!!!!」と私を指さして写メを撮るのです。


コラ、やめろ。


私は一瞬迷いました。

知らない高校生に写真を撮られた事が人生に一度も無かったのです。

急いでいるしモラルのなさそうな男子高校生に関わりたくない・・・

でも彼らと会うのはきっとこれが最後。

そしてこの機会を逃したらコラ画像とかに使われて、もしくは学校中に私の画像を回されてしまうのでしょう。

心配症なのでどこまでも嫌な方へ想像力が爆発しました。


嫌だな・・・


嫌すぎる・・・・!!!!


私はスススッと近寄ると「ごめんよ、そこの少年たち」と声をかけました。

マスクのせいで声は低く聞こえたようでした。

男子高校生達は全員ギョッとして固まっていましたが、もう乗りかかった船なので言うしかありません。

「その画像は決してコラ画像やネタ画像やTwitterにupしたりしないでください・・・決して他人に気軽に送らないでくださいね・・・」

なるべく優しく、そして伝わるように話しました。


男子高校生達は「あ、はい。」と答えた後にボソッと「決して見せないでくださいね・・・って鶴の恩返しかよ」と言うので声を出さずに笑ってしまいました。

笑いのツボが浅くて浅くてすぐに笑ってしまうのが私の悪いクセでもあります。

しかしその時は口元が見えないので目だけが異様に笑うスタイル

どうやらそれがとても怖かったようで男子高校生達はすぐに「あ、消します、すぐに」と消してくれました。


男子高校生、新型コロナより怖いな、と思った瞬間でした。

でもあの時の高校生たちはもっと怖かっただろうな、と思います。

このnoteを読むことは絶対に無いと思うけど、あの時の少年達・・・本当にごめんよ。


その後 駅のトイレで自分の写真を撮りました。

ヤバくないよね?と友人に写真を送り、Twitterにも載せてフォロワーさんに「完全装備。我に死角なし。」「これ、ヤバいですか?」と聞いたりしていました。


今は普通のマスクで生活しています。

新型コロナウイルスは世界中に暗い影を落としていますがただの一般人の私にも新たな黒歴史が・・・。

ネットで晒されるなんて本当に怖すぎるなと思うので、ああ、勇気を出して良かった。と今はしみじみ思っています。


NYAN.







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