彼
静か~な日曜日。
目が覚めて、一番はじめにネガティブなことを思ったわたしは、バレンタインに彼がくれた本をベットの上で開いた。彼が、何ページか角を少し折っていた。きっと、彼が読んだときにいいなと思った言葉やわたしに読んでほしいと思ったページに印をつけてくれていたのだろう。この本は今のわたしにぴったりだった。なんとなく、裏表紙を見ると、何か書いてあった。なんて書いてあったのかはあえて、わたしの中にそっとしまっておくのがいい。それが愛だったみたいに。
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