見出し画像

今年の私を自画自賛 N-1グランプリ2021

 裕らく師匠による無敵の企画『N-1グランプリ』があまりにもステキなのでもう毎年参加する所存であります。

 これ、雑に言えば自分が一年間に書いたnote に自分の基準でランキングを付け、ベスト10を褒めちぎりながら紹介するというもの。基準は自分のみ。まさにオレによるオレのためのランキング。自分の好きな自作を褒めようぜ、という最高すぎる企画なのです。「マジで、知らなかった!」という人は早速参加すべし。

 なお、わたしの総記事数は以下のようにまとめられております。

 全部で76本の中からベスト10を選ぶってことで、7本に1本ぐらい入るという高確率でありますね。では行ってみましょ。

10位『クリ金トワの舞台裏』

 これは年始早々超突貫でショートアニメを作るというものすごい話に参加した、その舞台裏を書いたnote でした。このあと具体的なアニメの作り方について3本のメイキングnote も書いてます。そっちはけっこうマニアックな内容。
 なお、正月から短編を一本突貫で書いていて、それと重なりながらこれの制作がスタートしてますね。1月から既にスケジュールが破綻してたんですねわたし…。2021年は一年中突貫の人だった気がする。
 このころ同時に書いてた短篇はこちら。

 これは創元SF短編賞に出して一次を通過しました。(二次で落選)

9位『作戦コード:マー・ボウ』

「いちまいごはんコンテスト」への応募作品。こんなのを応募したということ自体がネタとして一部にウケました。食材を擬人化してそいつらが自分から料理になっていく様をSFっぽく書くという試みで、バカバカしくも楽しいものが書けたんじゃないかと思ってます。とにかく麻婆とか担々麺とかそういうものが好きすぎるねわたしは。

8位『食べる を少し、考えた』

 いやこっちがごはんコンテスト向けだろ、というツッコミを自分でも入れたい。とても上品な担々麺を食べたことから担々麺の深淵へと降りていき、創作論にも通ずるようなところへ着地するという見事なタワゴト。こういうのらりくらりとはぐらかすようなもの書かせたらうまいですねわたしは。

7位『Zガンダムに見る中間管理職のふるまい』

 冬の呑み書き。Zガンダムって中間管理職の物語だよな、というのは前から思っていて、どこかで書こうかなと思ってたんですよね。それを呑み書きで書いちゃえ、と勢いに任せて書いたもの。Zガンダムは思想という着眼点でほぐしても面白いし、組織図でほぐしても面白く、「女」という視点でも面白い。とにかく奥の深い話で、普通のテレビアニメだったはずなのにもはや大河ドラマ。Zガンダムについてはまだまだ書けることがありそう。

6位『月見そば』

 これは6月の呑み書き。呑みながら小説らしきものを書いてみよう、という全方位的にふざけた取り組み。あちこちから槍が飛んできそう。これは酒を呑みながらテキストを打っている様をそのまま音声と映像で収録してそれも公開するという企画だったのだけど、映像は録画に失敗して前半がないという始末。呑みながらだと何一つまともにできませんの回。音声はスタエフ2回分に渡って公開されてますが、これを聴くとわたしは完全に頭がおかしいか、あるいは天才であるとわかるでしょう。天才とキ印は紙一重ってやつですね。わたしがどっちなのかは、皆さんの判断にお任せします。

5位『詳説・症拙小説』

 これも1月に書いてるな…。『テスト・フォー・エコー』書きながらクリ金トワのアニメ作りながらでこれ。無謀すぎるんだけど、この小説はたぶん1時間もかかってない。思いつくままに書いてろくに推敲もせずに出した。
 これはある私設コンテストで知人の小説が「小説ってのは〇〇じゃなきゃダメなんですよ」的批評を受けまくっていて、書いた人はけっこう傷ついてたんですよね。で、そんなアホな話があるか、と思って書いた作品。小説ってのは文芸であり、表現であり、アートなんだから、「こうあらねばならぬ」みたいなものをぶっ壊してなんぼだとわたしは思っているわけです。なので「あらねばならぬ」とよく言われる要素に一つずつ逆らいながら、それにいちいち文句言うキャラクタも出してドタバタにしてやった。タイトルは「しょうせつ・しょうせつしょうせつ」。言葉を操って問題提起する。それはもう文芸なのよね。それに価値があるかどうか決めるのはわたしではないのでわからん。価値などないかもしれない。それでも出すのがアートであるよ。

4位『一億総クリエイターの落とし穴』

 なんでこんなものを書いたのか覚えてないのだけど、これも1月に書いてるね。というか『テスト・フォー・エコー』大詰めの頃に書いてる。たぶん小説のほうがテンパってて飽和してたから気分転換に書いたんだろね。こういう小説の合間に気分転換で書いたようなやつがnote的にウケることが多い。小説の0.5%ぐらいの労力で書いてるものだからほんとは小説の方を読んでほしいんだけど、やっぱ軽いものの方が読まれやすいのかもしれませんね。これは好評をもらってから自分でも「あぁ、それなりにいいもの書いたのかな」と思ったnoteです。書いた時点ではこんなに読まれると思ってなかった。

3位『B'z の功績はハードロックをラーメン化したことだ』

 ネタnote。いやこれも、これがウケるのかよ、という驚き。仲間内でしゃべってるときにB'z の曲は洋楽に似てるのが多いという話をしてて、あれとこれが似てる、みたいなことを言ってたら「そういう話もっと聞きたい」と言われたので、「じゃnoteに書くわ」と言って書いた代物。なのでその辺の仲間に向けて書いたもので、ほんと対象は10人ぐらいのつもりだった。そしたら思いのほか広まって驚いたというやつ。ほとんど何も考えてないようなnote の方が読まれる現象あるわけですね。とにかくわたしが書いたものでスキが3ケタついてるやつはほぼ推敲もしてないような文章。練りに練ったものより力ぬけてるやつのほうが良いみたいで、そこはちょっとビミョー。

2位『物書きのためのパソコンの選び方』

 これも友達のために書いたnote。パソコン買い換えたいのだけどどういうのを買えばいいかわからない、という人がわたしの周りにけっこういたので、じゃぁ参考になりそうなものを書いておくか、と書いたらnote 公式が拾ってくれてえらい事になったやつ。たぶん「物書きのための」ってつけたのがnote的にウケた理由だと思う。これもテキトーに書いたやつなのよな…。ほんとテキトーに書いた方がウケるものを書いてる説はある。でも書きたいものはそういうのじゃなくて『テスト・フォー・エコー』みたいなやつなのよ。ジレンマ。ジレンマ。

1位『前略』

 もう今年の1位はこれしかないでしょ。「あなたへの手紙コンテスト」の蒼月賞受賞作品です。しかもこれは小説作品。ちょー嬉しいですね。B'zのタワゴトが3ケタスキもらうよりショートショートが私設賞もらう方がはるかに嬉しいわけです。まぁこの作品も突貫で書いた作品ではあるのだけども…。
 思えば10月もえらいことになっていて、今年はもうスケジュール管理が終わってましたね。常にダブルヘッダー、トリプルヘッダー状態でいくつかのプロジェクトが同時並行してて、突貫ヤッツケでドバっと書いて出す、みたいなことが頻発していた。しかもそういう状態のときに全然書かんでもいいようなnote 書いたりしてて、そんなことしてる暇があったらちゃんと推敲しろというね…。

 あれ、なんかあまり自画自賛してない気がしてきたぞ。

 ま、あれだ。こうやって自分的にはヒットしたやつと、自分で気に入ってるやつを並べてみて、なんというか自分らしさみたいなものは出ているんじゃないかと思うんですよね。創作でもタワゴトでも、わたしならではのものが書けてるんじゃないかなという気はする。

2021年 まとめ

 振り返ると小説書きながらnote を書き、4月に自分のサイトを作り、スタエフでやってた音声配信をPodcast に移行したりしてましたね。で10月の終わりに有料のマガジンを始めて、有料note を書き始めました。あ、そうそう、その有料のnote はN-1グランプリには入れてません。それなりにいいこと書いてるnote もありますが、有料のをここに入れるのは違う気がしたので除外しました。
 で、12月の終わりからスタエフで朝の一言ラジオみたいなのを始めました。来年はまたちょっと新しいことにも挑戦する予定です。もちろん軸は小説なので、そこはコンスタントに書いていきます。小説はもうマイペースにやるだけですね。note では私設賞でしか評価されないので長いものは外で書きつつ、note は知り合いがやってる私設賞にだけ小説を書く予定。あとは呑み書き。ということはnote のスタンスはもう2021年のと同じ感じ、ということですね。だいたい固まったような気はする。
 有料note はなんかもっと満足度高いものを出せるようにしていきたいと思ってますが、依然として手探り感が強いです。これは来年少しずつ改善していきたいところ。

 という感じで、このシャキッとまとまらないまとめにお付き合いいただいた皆様、今年も一年ありがとうございました。また来年も引き続き、一緒に楽しんで行けたらいいなと思ってます。

良いお年を!

いただいたサポートはお茶代にしたり、他の人のサポートに回したりします。