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新しいいのちのお話。③

またまた前回の続きです→

翌日主治医と執刀医の回診があったのですが、大部屋で他の方もいるのに私だけ麻酔科医の方も何度も来ていたのでまあまあ重症だったのかなと思ってみたり。
実際血液検査でヘモグロビンの値が思わしくなくて(9.4)、薬を多く処方されていたりしました。

一日経って自分の中で思う危機的な状況は脱したのですが、普通ならある程度元気な状態で戻ってくるはずで、他の方と入れ替わりで新しく入ってきた方が術後に助産師さんと談笑しながら帰ってきた姿を見たらさすがに落ち込みました。
下手をしたら本当に古河渚のようになってしまったかもしれません。

そして!一日経ったということは!産まれた赤ちゃんに会えるということです!
昨日は嘘偽りなく一瞬顔を確認してすぐ意識がなくなってしまったので、やっとまじまじと見ることができます。
助産師さんに「赤ちゃん呼んできますね」と言われてしばらく待っている間に、産んだ瞬間にもう私はこの子のお母さんで、たくさん愛情あげられるのかな…ちゃんと育てていけるか不安だな…といろいろ考え込んでいたのですが、コットに乗せられてやってきた小さな命を見た瞬間に、

「はああああああんきゃわああああああきゃわいすぎるううううう」
「えっ何この小さくて可愛いいきものは…」
「やだちょっと超絶かわちい」
「ウチの娘マヂ最高」
みたいな感じで爆速で親バカになってしまいました。なんて恐ろしいんでしょう。写真を撮る指が止まりません…。十月十日の辛かったマタニティライフも前日のしんどさも一気に吹き飛びました。

その後の自分の体調としましては謎の高血圧が続いた(上150下110)以外では特に悪いところもなく、予定通り一週間で無事に退院となりました。
お迎えを待っている間、最後にお世話になった助産師さんとお話をしたんですが、「生きてて良かった、もしかしたらこのまま死んでしまうのかと一瞬思っちゃいました」という私の言葉に「大変だったね、よく頑張ったね」と言ってくださったのが救いになりました。
忙しいのにナースコールたくさん連打しても嫌な雰囲気を一切出さずに介助してくれた助産師さんの皆さんには本当に感謝してもしきれません。

というわけで長くなったため三つの記事に分けて投稿してしまいましたが、2月27日に産まれた娘はそんなこんなでたくさん泣いて、たくさん飲んで、たくさん寝て順調に育ちまして100日を迎えました。時が過ぎるのはあっという間ですね。
これからちょいちょい娘のエピソードなどなどうるさくツイートすると思いますが、生暖かい目で見守って頂けるとありがたいです。

しょうがないじゃん。
だって可愛いんだもん、娘。

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