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映画「不能犯」感想

なんとなく観たのですが、結構好みの映画でした。
以下間宮さん中心に、ネタバレありの感想です↓


■川端タケル

こういう役が観たかった!!
ヒロインの絶望した顔が見たいって言ってたり、壊れるのが綺麗って言ってるサイコパスの役!!

少年院出身の、今は料理屋で働いている青年。
銀縁の丸メガネをかけてることもあり。
間宮さんのメガネかけてる役はあんまり見かけないので、テンション上がりました。
落ち着いた話し方をしていて、正体がわかった後はちょっと子どもっぽい話し方。
作中でイケメンって言われてたのでイケメン設定です。

職場の先輩と一悶着あるか、実は爆弾魔だったりするのかな~と思ってたらどっちの予想も当たった。

終盤、タケルの正体がわかったあとの、笑っているのに笑っていない絶妙な表情が好きです。
手錠をかけられた後に撫でつけた髪が乱れていく様も、狂気を感じてぐっときます。

見返してみると、中盤に出てくるタケルの「(多田さんの)あの時の顔が忘れられないんですよね」っていうセリフ、ひえっ、ってなるな…。

ド悪人なところは東リベのキサキと全員死刑のタカノリっぽくて、年下の可愛い雰囲気は高台家の和正みがある。
東リベのキサキもメガネだし、ひょっとしたら間宮さんのメガネ役は悪人率高い…?

■ストーリーなど

人を呪わば穴二つな、都市伝説ちっくな内容。
個人的に結構好みの映画でした!

ストーリーというより、恐ろしさがひたひた迫ってくる感覚が楽しかったです。
大体話は悪い方に向かうし救いはないし、ほぼ全員死ぬから、ある意味結末がわかっていて観やすかった。

人間関係の恨みつらみから綻びがだんだん広がっていって、やがて破滅へと向かっていく…。
リアルに起こったら嫌だなーという恐怖と、ヒトコワなぞわぞわ感がクセになりました。
ずっと内心「ヒイイイイ!」ってなりながら視聴してたけど、それが心地よかったです。笑

ホラーみはそんなに強くなかったけど、虫とかちょいグロな描写あり。
ドラッグパーティーとか肌色のシーンがあるので、1人での視聴がおすすめ。

松坂桃李さん演じる、底知れない闇を纏いつつもどこか色気のある、謎めいた男がかっこよかったです。
多田さんに自分を殺してくれ、って言ってたりしたし、止めてほしいとは思っていたのかな。
結局宇相吹は何者だったのかはわからずじまいだけど…。

舌推し(?)の作品なのかなって思った…笑
手錠かけられてても指で電話のボタン押せるよね!?

芦名星さんの、狂気に堕ちる女と覚悟を決めた姉としての演技に圧倒される。
やけにイケメンいるなと思ったら久保田秀敏さんだった。

やべー男に好かれがちな多田さん。

タケルに捕まった多田さんを、宇相吹が助けに(依頼が来てタケルを殺しに来ただけだけど)来た展開、アツかった。

姉妹の話で、本当はお姉ちゃんがいい人だったってわかったあとに、お姉ちゃんの手紙のアップから首を吊った妹の足が映るシーンが、静かにぞっとしてお気に入りです。


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