「マイ・リトル・プラネット」番外編

先日投稿した処女作「マイ・リトル・プラネット」の番外編を書きました。

創作ノートとかも出したいですね。このシリーズは私の中ですごく広がりがありますので・・・。

それでは、どうぞ。

「マイ・リトル・プラネット」番外編

1
どうしてこうなるのだろう・・・？

菜月はほっと溜息をついた。

書店に併設されたカフェ。あれからおそるべきスピードで立て直された。店長は念願のブックカフェをこの街に誕生させた。

あれから。

そうあれから、彼はどこで何をしているんだろう。愛しい人を探しに行ったきり行方不明。

行方が分らないのはメールの返信で分った。チャラいようでいても、その辺はきっちりしている人だったから。

「・・・馬鹿！」

会えないなら気持を伝えられないじゃないか。例え振られる結果が見えてたとしても。こうなるなら、言っておけば良かった。どうしてこうなるの？どうしてこうなったの？
今どこで何をしているの？私は何をすればいい？

居てもたってもいられず、菜月はコーヒーのカップをキッチンに反し、外にとめておいた原付に乗った。