見出し画像

社会不適合者の能力特化論 ~特化することの意義~

前回の記事↓

特化することの意義

前々々回にあった「~前置き~」の中の話で、
「社会適合」ってのはつまり、周りが「スタンダード」だと言ってるものに合わせることであると書きました。

そうなると逆に、「特化」は「スタンダードに対するアンチテーゼ」と言えます。
社会に向いていないなら、むしろそれに対するアンチ(対抗)精神で行きましょう。

それから、「特化」は集団行動にも向いてないです。
なぜなら、スタンダードに近い方が集団行動に向くからです。
例えば、学校で一年生なのに五年生とか六年生の内容をすぐ理解する人が出てくるとちょっと困るわけですし。
能力が平均的であったり、思想が似通っている方が、統率していく分には楽です。
(まぁ、色んな人がいる前提の集団だとそうもいきませんが。)

あと、「スタンダード」や「集団行動」とちょっと離れたがるのは、
「内向タイプ」の性質でもあります。
「内向タイプ」は「自分とは何か?」ということに意識が向き、他人が良いと言ってるものは気にせず、自分の得意ジャンルをひたすら伸ばしていくのに向いています。

「内向タイプ」の性質で、得意ジャンルをひたすら伸ばしたりすることに関しては「実は生存に有利」な側面とも言えます。

そんなわけで、能力を特化しようという発想自体は間違いではありません。
(それでいて、集団行動を意識できるようになると、なお良いと思います。)

鳥に学ぶ

少し脱線しますが、これは自分の好きな話。
自然界にいる生き物、動物の話ですが、
多種多様な種族がいる中でも「鳥」という種族がいます。

画像1

実は、「鳥」ってのは「特化」にこだわってる動物らしいです。
進化していく中で特定のこだわりを持っていった結果、あの姿形になっていったそうな。

例を挙げると・・・

・速さのハヤブサ!
最高時速389㎞を記録し、新幹線より早いぞ!

・持久力の渡り鳥!
最長の渡りをする鳥の一種であるキョクアジサシは、1年で約32,000kmぐらい飛ぶぞ!

・潜水力のペンギン!
最高で550メートルを超える潜水記録があるぞ!

・走りのダチョウ!
最高時速70kmで、持久力も結構あるぞ! 世界一大きい鳥でもあるぞ!

・しゃべりのオウム!
何故かしゃべれるぞ! さらにオウム目インコ科のヨウムは知能がめちゃ高いぞ!

あと、強さを持ってる鷹とか、万能で賢いカラスとか・・・。
鳥で凄いやつは色々といます。

画像2

能力特化する生き方において、鳥は師匠みたいなものです。
そう捉えると、「能力特化論」とは「鳥に学ぶ特化論」ということになります。

そんなわけで、このシリーズの見出し画像でもカラスを採用しています。

画像3

天才とは何か?

さて、「特化した能力を持つ者」はしばしば「天才」と呼ばれます。

「天才」というのは、何故か先天的に、何か「世の中はこういうものだ」というのが分かってるような所があります。
分野が人間関係なら「人間関係とはこういうものだ」が分かってるような、
分野が数学なら「数学とはこういうものだ」が分かってるような、
分野がコンピューターなら「コンピューターとはこういうものだ」が分かってるような、
・・・そんな感じの印象があります。

もちろん初めからすべてが分かっているわけではないので、
まずは関心を持つことからはじまり、
関心を持って取り組んでいった結果、より多くのことを理解し、
普通の人じゃ及ばないレベルの所にまですぐ到達していきます。
そんな感じの人が「天才」と呼ばれます。

あと、「天才」は普通の人が発想できないような所からパワーを引き出してるようなこともあります。
これは普通の「外向タイプ」の人では無理な芸当で、「内向タイプ」のように「自分とは何か?」に意識を向けて、自己の奥底にあるナニカから引き出さないとできないことです。
より強力な「天才」はしばしば内向タイプ的であり、そこから特化能力を引き出しています。

そうしたことから、新たに「世の中はこういうものだ」という発見が出てきて、それが発明になったり、イノベーションになったりします。
イノベーションを起こすのにも特化した能力が必要です。

次の記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?