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社会不適合者の能力特化論 ~「4スタンス理論」について~

今回は『4スタンス理論』というものについて書いていきます。

4スタンス理論を聞いたことがあるでしょうか?
これは身体の動かし方について理論で、
特にスポーツとか格闘技とかやってる人に役立ちそうなものです。
そうでなくとも健康を目指す人にも役立つでしょう。

そんな4スタンス理論について紹介していきます。

「4スタンス理論」とは?

ざっくりと簡単に説明すると、
廣戸聡一という人が提唱したもので、
人間の身体の動かし方には4つのパターンがあるという話です。
4つのパターンにはそれぞれ、A1,A2,B1,B2という名前がついています。

書籍も出ています。

今回はざっくりした説明をしていきますが、
身体の具体的な動かし方の話は図がたくさん必要になってくるので、
詳しいことは「本を読んでね!」ってことにします。

「4つのタイプ」について

4スタンス理論によると、人間の身体の使い方は、
以下のように足への重心のかけ方によって4タイプがあるとされています。

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A系統は重心が前、
B系統は重心が後ろ、
というのがまず基本になります。

あと、1系統は内側で、2系統は外側です。

それから、A1B2クロス
B1A2パラレルという名称がついてる所も重要です。

クロスは身体をクロスする感じで身体を動かしてて、
パラレルは左右各々の意識で動かしてる感じになります。

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この辺は身体を動かしながら感覚を掴んで理解していきたい所です。

A1とB1がクロス・・・じゃなくてA1とB2がクロスなのでちょっと覚えづらいですが、
クロスは左右連動まとまりのあるイメージで、
パラレルは左右別々まとまりのないイメージなので、
Aは1、Bは2ってことで、
「1+1」「2+2」がクロスで、
「1+2」「2+1」がパラレルって覚えると良いんじゃないかと思います。

4つのタイプの判別方法

まずは各自がどのタイプか判別しましょう。

判別方法については以下のページに色々と書かれています。

例えば、AタイプかBタイプかだったら、片足での立ち方で判断したり・・・

ペットボトルの持ち方にも出るらしいです。

あと、クロスタイプかパラレルタイプかを判定するには、
腕の曲げ方で判定したり・・・

キックの仕方で判定したりする方法があるらしいです。

先のページには判別方法が色々と載っているので、
複合的にいくつもやってみて、じっくりと身体を使っていく中で判断すると良いでしょう。
 

ちなみに筆者(Raimu)はB1タイプでした。
後ろに重心があるパラレルタイプです。
フラフラとなんでも手を出そうとする思考にもそれがあってるかもしれないし、
文章の書き方とかにまでそういうのが表れてるかもしれません。

専門の人に見てもらったこともあるんですが、
正式にはパラレルでありながらも、
クロスのような身体の使い方を意識すること
とかも結構あるっぽいです。
このようにあえて逆の動きを意識することも、必要性があるらしいです。

だから、自分の場合はクロスの習慣がある中で、
パラレルの使い方を思い出す感じ・・・ってのが結構重要になっていきます。

4つのタイプの判定は難しい?

判定方法は色々ありますが、二人ペアで判定する方法とかも結構多いです。
そして、一人で判定するのは結構難しいと聞きました。

自分は整体師の知り合いに観てもらったのでB1は確定ですが、
判定が難しいってのはなかなか悩ましい問題です。
4スタンス理論は有益そうで面白いですが、そこが鬼門になるのかもしれません。

一人でやると何故難しいのかというと、一人だと「思い込み」の問題とかがあります。
身体の使い方というのは本当に奥が深いので、
自身が適した動きだと思ってるものでも、長い年月による思い込みや癖から起きてることもあります。

だから、4スタンス理論の判定の際には、
「素の自分を感じて、リラックスして」というのが強調されてます。

あと、これは「優劣を決めるものではない」と何度も言わています。
特定のタイプを「優勢」と思っている場合は、
ついついそっちに引っ張られてしまうものなので、
それを取っ払って判別するべきでしょう。

それから、「どっちもできる」みたいなことがよくあるらしいですが、
それを言うのが良いわけじゃないらしいです。
そこの所も注意が必要でしょう。

4スタンス理論の理念とか

書籍『「4スタンス理論」バイブル』には、
4スタンス理論の基本理念となることが色々と書かれています。

その中に、「誰にも共通の基本動作はどんなに強制してもいい。だが個人のタイプと異なる身体の使いかたは、他人も自分も強制してはならない」とありました。

身体の使い方には「誰でも共通となる基本動作」と「個人のタイプによって違う動作」があって、その区別が難しいみたいです。
そこの区別ができてないのに後者のものを強制すると、とても不都合なことが起きてしまうわけです。
こういう話は運動の分野に限らず出てくるかもしれないので、気をつけねばならないと思いました。

あと、「自分はA2タイプだから絶対にこのカタチをとらなければならない」と縛りつけるのはよくないとも書かれていました。
「タイプ」というのがあると、それに応じて「こうあらねばならない」という風に思いがちですが、4スタンス理論のタイプに関して言うと、それは元々身体が知っているようなもので、それを引き出すと自然と出てくるものなので、本来の動作を引き出す感覚が大事だそうです。

つまり、タイプによって確定される動きより、素の自己によって自発的に生まれる動きの方が大事とのことでした。

この辺は、4スタンス理論に限らず、ユングのタイプ論とかMBTIとか、タイプを扱うもの全般にも言えそうなことだと思います。

「社会不適合者の能力特化論」的にはどうなのか?

「社会不適合者の能力特化論」的に重要なのは、
「個人的な身体の使い方を、全体的な身体の使い方として強制するな」
の話ですね。
例えば、社会がB1の身体の使い方を支持していて、それを押し付けるようになってしまっていて、
向いてない人は社会不適合みたいになってしまうみたいなことが起きているけど、
自分に合ってる身体の使い方が分かれば高いパフォーマンスを発揮できる、
って話ですね。
そういう思想が大事ってことでしょう。

これは「スタンダード」とは何か?って話にも通じてて、
世間で「スタンダード」と信じられてるものでも、
実はそれが個人的に合ってないってこともあるので、
「自分に合ったスタンダード」を探してべきだ、という話にもなります。

それから、社会ではB1がスタンダードみたいになってると、
B1かそうでないかで、社会的な「優勢・劣勢」のものができてしまう
⇒しかし実はそうじゃない、って話にもなるでしょう。

※ちなみにこれは例え話なので、実際にA1,A2,B1,B2のどれが主流になってるかはよく分かってないです。

 
あとは、社会不適合的でもなんとかやっていくためには、
「高いパフォーマンスを発揮する身体の使い方」が一番重要となるので、
4スタンス理論を参考にして身体能力を磨くと良いと思います。
これは肉体を使った仕事だけでなく、
思考を使った仕事やコミュニケーションを使った仕事でも大事になってくるでしょう。

エクササイズ編についての文献

以上、4スタンス理論についてでした。

4スタンス別のエクササイズの仕方とか、
身体の使い方についての詳しい話とかまではここではできないので、
今回は「4スタンス理論の紹介」ってことでここまでにします。

詳しい話は知りたい場合は、以下の書籍などを読んでみると良いと思います。

・4スタンス理論バイブル<エクササイズ編>

・4スタンス理論自重トレーニング

・「4スタンス理論」で腰痛は9割治る!


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