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ダイヤちゃんの誕生日から聖地・沼津の今後を考えてみる

こんにちは。かみなりひめです。

さて、突然ですが、

黒澤ダイヤちゃん
お誕生日おめでとうございました!

年を経るごとに豪華になっていく
Aqoursメンバーの誕生日企画ですが、
いちダイヤ推しとしてできることはひとつ。

そう、聖地巡礼です。

(レストラン離宮にこんな一角が!)

毎年1月2日頃には、沼津の各地で実施される
ダイヤちゃん誕生日企画を追いかけている
ワタクシでございます。

同時に、「ラブライブ!サンシャイン!!」に
登場する舞台を巡ってゆくなかで、
沼津・内浦に息づくAqoursを目の当たりにし、
改めて作品・キャラへと思いを致すのです。

毎年、伊豆箱根鉄道駿豆線伊豆長岡駅から
はじめて、JR沼津駅にて旅を終えるという
スタイルで聖地巡礼をしているのですが、
どうも今年は例年以上に変化を感じました

「あれ?規模、小さくなった??」
「なんか客層、変わった??」

1. 伊豆長岡駅での「?」

(伊豆長岡駅のホームから)

HAPPY PARTY TRAIN」のMVにも登場し、
オタクたちを淡島三津浜へ導く玄関口。
それこそが、伊豆長岡駅でした。

三島方面のホームへと渡っていって、
改札口を出てすぐ左手側のスペース。

ここには、Aqoursメンバーの誰かしらの
パネルがあったように記憶しています。

このパネルによって、「ああ、聖地に来たなあ
という感慨へとオタクたちを誘うのです。

ところが、今年はそれがありませんでした。

そのまま駅の売店へと進んでいきます。
ここには、かなりのスペースを割いて
ラブライブ!サンシャイン!!」関連の
グッズが並べられていました。

ところが、その場所も縮小されていました。

スペース一角の、2~3段くらいの場所に
陳列されているに留まっていたのです。

でも、その他はいつも通りでした。
外観はAqours全開ですし、バスやタクシーも
ラッピングが眩しく輝いています。

(ラ!サ!!一色である)

とはいえ、一抹の淋しさを抱いてしまった
ワタクシの姿を発見するのでした。

2. 淡島・三津浜エリアでの変化

そのまま、バスに揺られて三津浜へ。
終点の三津シーパラダイスにて下車しました。

ここで淡島方面へとバスを乗り換えるのですが、
時間があったので久々に館内へ入りました。

恋になりたいAQUARIUM」のMV衣装で、
パネル装飾も健在でした。
(さすがにサインは薄れていましたが……)

(ありちゃんのサインがウサギのやつ)

ここで驚いたのは、来場者の客層

ダイヤ誕だからラブライバーが多いだろう
なんて浅はかに思っていたわけですが、
実際はそんなことはありませんでした

時刻はちょうどイルカショーの時間。
そういえばここで「恋アク」を歌ってたなあ、
とステージの方に目をやってみると、
会場を埋め尽くさんばかりの家族連れ

中には、お孫さんを連れて歩くおじいさんや
グッズをねだられるおばあさんの姿も。

(私は津島善子を幻視する)

この写真を撮るときも、周囲には家族連れ。
あの人写真撮ってるから!こっち来なさい!
と怒られてるお子様を見てこちらが申し訳なく
なる始末
でした。ゴメンな。

あわしまマリンパークへと舞台を移しても、
やはり以前よりは親子連れの姿が目立ちます。

(美味しゅうございました)

この沼津網元丼をいただいたレストラン離宮でも
席にいたのは多くが親子連れでした。

毎年、離宮でバースデー丼をいただきますが、
ここまで混んでいたのも久しぶりでした。

こちらのアシカショーも子ども連れの家族で
大盛況の様相を呈していました。
(あの輪に入る勇気はありませんでしたが)

3. 「コンテンツツーリズム」の視点から考えてみる

さて、今年のダイヤ誕による聖地巡礼は、
沼津・淡島の変化をも同時に味わったわけです。

ここで、近年提唱されている研究領域である
コンテンツツーリズム」に注目してみます。

コンテンツツーリズム」とは、

地域に関わるコンテンツ(映画、テレビドラマ、小説、まんが、ゲームなど)を活用して、観光と関連産業の振興を図ることを意図したツーリズムを「コンテンツツーリズム」と呼ぶことにしたい。

(2005年・文化庁「映像等コンテンツの制作・活用による地域振興のあり方に関する調査」)

と定義されるものであって、

コンテンツツーリズムの根幹は、地域に「コンテンツを通して醸成された地域固有の雰囲気・イメージ」としての「物語性」「テーマ性」を付加し、その物語性を観光資源として活用することである。

(同上)

という特性を持つとされています。
無論、この中に「聖地巡礼」も含まれます。

コンテンツツーリズムによる集客増加などの
メリットも取り沙汰されるようになった一方で、
ブームはあくまで一時のものにすぎないという
懸念があるというのが現状のようです。

法政大学大学院の増淵敏之氏も、

現在は地域の活性化施策としてアニメツーリズムは注目されているが、ただそれはあくまで施策の一つであって、いかに継続性を持たせるのかが議論すべき点だ。またアニメも地域資源のひとつに過ぎず、他の地域資源との結節も重要だと考えられる。観光マスタープランのあくまでも一部だという捉え方をしていくべきだろう。

増淵敏之「コンテンツツーリズムの成否の分かれ目1 “ブーム”になったコンテンツツーリズム」(「観光Re:デザイン」2015年1月19日の記事による)

と述べています。

とあるコンテンツの舞台になり、流行時には
集客が見込めていても、それをどのようにして
継続させることができるか
がカギのようです。

この視点から考えると、今回目の当たりにした
沼津・淡島の様子は、むしろ歓迎されうるもの
なのではないでしょうか。

この沼津・淡島という地域にはもともと
三津シーパラダイスあわしまマリンパーク
といった既存の観光資源があったわけです。

これらが「ラブライブ!サンシャイン!!」の
コンテンツツーリズムによって再度注目され、
地元住民も足を運ぶようになる。

コンテンツツーリズムによる集客だけでなく、
地域住民にも親しみを持ってもらって、
リピーターになってもらう。

つまり、もはや沼津・淡島という地は、
ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地である
という一面だけではなく、その面を含めつつも
新たな地として動き出そうとしているのでは
ないでしょうか。

だから、伊豆長岡駅においても、
ラブライブ!サンシャイン!!」一辺倒の
状態を改めたのではないかと推測します。

たまたまAqoursは5年以上活動していますし、
EXTRA LoveLive! でのあんちゃんのMCどおり、
僕らはまだまだAqoursの物語を紡いでいっても
いい
のです。

でも、Aqoursだけに頼っていたのでは、
終わりが来た時に一緒に終焉を迎えてしまう。

だからこそ、Aqours以外のところでも
魅力を作り、集客を狙わないとならない

AqoursはAqoursの物語を紡いでいくとともに、
沼津は沼津の新たな物語を紡いでいくのでした。

4. おわりに

静岡英和学院大学の毛利康秀研究室が、
「ラブライブ!サンシャイン!!」が沼津に
及ぼす影響について論を出していました。

読む限りでは、2017年から2018年における
アンケート調査をもとにした考察のようです。

こちらでは、ラブライバーの行動として

「ラブライブ!サンシャイン!!」関係のグルメ&グッズをよく利用しているが、「ラブライブ!サンシャイン!!」関連ではない、他の沼津のグルメや特産品への関心も高い。

静岡英和学院大学・毛利康秀研究室「アニメの舞台となった地域への波及効果と課題」

との一文があります。

「関連ではない」にどこまでのモノを含むかは
不明ですが、確かに私もそうでした。

(帰りの東海道線で食す)
(意外と初の松浦酒店)

帰りにはグランマさんのケーキを買い、
今年は松浦酒店さんにも立ち寄りました。

きっかけは「ラブライブ!サンシャイン!!
かもしれませんが、そこから沼津淡島
地域にある商店などを利用するようになった
ということは他にもあるでしょう。

まだまだ、沼津・淡島に貢献したいとの
想いを強くした今年の聖地巡礼でした。

(この踏切も慣れたものです)

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