座長・伊波杏樹のチカラ――Aqours EXTRA LoveLive! ~DREAMY CONCERT 2021~
こんにちは。かみなりひめです。
気づけばもう大晦日……。一年は早いものです。
さて、そんな「師走」の字面通りの生活を
果てしなく続けてきたわけですが、
昨日は楽しいこともあったわけです。
Aqours EXTRA LoveLive!
~DREAMY CONCERT 2021~
お疲れさまでした!
Aqoursとしては、実に2019年6月の5thライブから
二年半ぶりの単独ライブと相成りました。
この間に、世界を取り巻く情勢だけでなく、
Aqours周辺の環境も大きく変化していました。
でも、そんな中でも変わらないものがありました。
むしろ、進化していると言っても過言でない
ものがそこにはありました。
そうです!それこそ、
伊波杏樹その人だったのです。
1. あんちゃん、リーダーへの道
誤解を恐れずに言えば、正直なところ
Aqours結成当初の伊波杏樹さんの印象は
「オラついている人」
に他なりませんでした。
(あ↓ん↑じゅ推しの諸兄、スマン……)
ある意味で、リーダーの重責を任された彼女なりの
何かの心内表現だったのかもしれません。
ですが、そんな仮面を肯定的に受け容れるだけの
あんちゃんの情報はなかったのも事実でした。
そんな彼女のイメージが一瞬で吹き飛んだのは、
Aqours 4th LoveLive!
~Sailing to the Sunshine~
これを待たねばなりませんでした。
アンコール後最後の曲「Thank you, FRIENDS!!」の
歌唱が終わり、ステージ上に並ぶメンバー達。
手をつないで最後のカーテンコールへ。
リーダーであるあんちゃんがファンへの謝辞を
述べて終わり……のはずでした。
急に、マイクの方向を変えて、自分の声が
マイクに乗らないようにしたのでした。
そして、自分自身の声だけで
「本日は本当に、ありがとうございました!」
と叫びきったのでした。
この内容を書くために、久しぶりに4thの映像を
確認してみたワタクシですが、
やはりここで涙が溢れてしまいました。
ただ斜に構えてリーダーを気取るだけではなく、
泥臭くとも、真摯に思いをぶつけていく。
そんなあんちゃんの姿を目の当たりにし、
名実ともにAqoursのリーダーになったのだな
と実感したものでした。
2. リーダーから座長へ
4thライブを経て、立派にAqoursのリーダーに
なったあんちゃん。
もう安心してAqoursというユニットを
任せられる人になって久しい今回のライブですが、
従来のリーダー・あんちゃんに対して新たな側面が
見出せたような気がしています。
それこそが、
「Aqoursの座長・伊波杏樹」
という見方です。
「座長」とはもちろん、芝居などの一座の長
という意味に他なりません。
Aqoursは、いつでも、どんなときであっても
Aqoursという一座だったのです。
たとえ世界やメンバーが困難な状況にあっても、
Aqoursという居場所に帰ってくることで、
以前と同じような雰囲気で笑いあえる。
たとえば、諏訪ななかさんは、
と振り返っていました。
それぞれのメンバーが、
「変わっていく状況の中にいるAqours」
「周囲は変わってもAqoursの中にある不変性」
を語っていく中で、最後のあんちゃんの出番。
以下のようにまとめていきます。
Aqoursの物語を動かしていくことができるのは
何もキャストや制作側だけではない。
Aqoursを好きでいてくれるファンの存在によっても
紡いでいくことができるものであり、
自分はメンバー・ファンと共に物語を続けていく。
そんなあんちゃんの決意を耳にしたのです。
ここにきて、あんちゃんは
キャスト・制作陣・ファンから成るAqours一座を
まとめあげる「座長」となったのです。
また、あんちゃんのMCに泣かされてしまいました。
3. 「がんばって挑戦だよね」
今回のライブのセットリストは、
Day.1とDay.2での変更はごく一部でした。
たとえば、Day.1の「HAPPY PARTY TRAIN」は、
Day.2で「恋になりたいAQUARIUM」になりました。
その中でも大きな変化は、
Day.1では「ユメ語るよりユメ歌おう」だった箇所が
「勇気はどこに?君の胸に!」になった点でした。
これらの歌が披露されたのは、最後のMC後。
アンコール残りの曲のパートでした。
つまり、Day.2においては前述したあんちゃんの
力強い発言の後に聴くことになったわけです。
「勇気はどこに?君の胸に!」のCメロ部分は
以下のような言葉で綴られます。
この部分を聴くと、ファンとしてはどうしても
2期11話の閉校祭でのキャンプファイヤーの場面を
思い浮かべずにはいられません。
願いが叶わず、閉校が決定した浦の星女学院。
でも、その閉校までの時間に「Aqours」の名を
残していこうと奮起するメンバー達。
そんな思いを乗せて、浦の星の生徒・OGで
歌われたのがこの部分でした。
これに対し、現実世界でのAqoursの物語は、
まだまだこれからも作っていける。
メンバー、そしてファンの力によって。
そう感じ、涙ぐんでいた矢先のあんちゃんのソロ。
「がんばって挑戦だよね」
そのあまりの力強さ。
MCでの発言を体現するかのような歌詞。
号泣するのに時間は必要ありませんでした。
「Aqoursと一緒に、”やり残したことなどない!”と
言えるほどに、走り続けていくんだ」
そんな思いを強く抱くに至りました。
こう思わせてくれたのは、アニメ2期11話の喚起力、
「勇気はどこに?君の胸に!」の喚起力、そして、
この歌を届けてくれた伊波杏樹さんの力でした。
4. おわりに――自担を見ると……。
ここまであんちゃんの「座長」としての力、
その力に応えるかのように見事に噛み合ってくれた
「勇気はどこに?君の胸に!」のあんちゃんソロに
ついて語ってまいりました。
このあんちゃんの力強さとは対照的に、
2日目のMCで唯一涙したメンバーがいました。
それこそ我が推し・小宮有紗さんでした。
小宮有紗さんが泣く場面というのは、
推し始めて数年、数えることわずかしか
記憶しておりません。
普段からマイペースな印象の強い小宮さん。
「眠そう」「やる気なさそう」なんて言われる
ようなこともありました。
その小宮さんが見せた涙。
Aqoursとしてのパフォーマンスが無事に
行われたことへの安堵から涙を流せる人が、
その仕事に真剣でないわけありません。
それぞれのメンバーが、そして会場にいるファンが
それぞれの方法でAqoursのことを想っていることを
改めて認識できたライブでした。
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