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強引に、そしてがむしゃらに、Aqoursは物語をひた走る。――Aqours 6th LoveLive!~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~<WINDY STAGE>

こんにちは。かみなりひめです。

今日ほど仕事ができなかった日もない、
とはっきり断言できるくらいのワタクシ。

それはもちろん、余韻のせいでした。

Aqours 6th LoveLive!
~KU-RU-KU-RU Rock 'n' Roll TOUR~
<WINDY STAGE>
二日間お疲れさまでした!!!

WINDY STAGEテーマソングである
なんどだって約束!」を引っ提げて、
約束の地東京ドームへ凱旋。

4thライブのときの「約束」を、
Aqoursは見事に果たしてくれました。

今回も4th同様、加藤達也さん率いる
浦の星交響楽団の皆様をお迎えして、
オーケストレーションされた楽曲での
パフォーマンスも光りました。

挙げれば魅力の塊であるWINDY STAGE
そんな中でも、私の胸に去来したのは、

Aqoursというユニットの強引さ

なのでした。

1. 「会場性」という物語

4thぶりの東京ドーム公演ということで、
今回の二日間のWINDY STAGEの至る所で、
4thの面影が感じられました。

たとえば、4thで披露された楽曲の中で、
ファンの心に大きな感動を呼び起こした
とある楽曲がありました。

それこそ、

9人ver「想いよひとつになれ」

桜内梨子役・逢田梨香子さんにとっても
思い出深いモノとなっているこの曲。

今回、浦の星交響楽団の参加に際し、
オーケストラ生演奏楽曲リクエスト投票」が
実施されておりました。

そのDay.2の披露楽曲となったのが、
まさにこの「想いよひとつになれ」でした。

もちろん、単純にオーケストラで
聞きたい楽曲だから
という理由だけで
選ばれた可能性だってあるでしょう。

しかし、やはり「東京ドーム」と聞くと
思い出されたのは4thライブなのでしょう。

以前の記事において、
会場が同じであることによって
過去の公演の思い出を想起してしまうこと

を「会場性」という言葉で呼びました。

そのような、「会場性」という意識が
投票したファンたちの中にもあったのでは
ないか、と私は思っています。

そして、公式側もある程度は意図的
4thを想起させるような仕掛け
今回のライブの中でしていたのでは、と
考えています。

その最たるものが、
最後に捌ける際の伊波杏樹さんの
とある動作です。

4thにて最後捌ける際、いなあんさんは
マイクの向きを変え、自分の声だけで
本日は本当に、ありがとうございました!
と想いを伝えてくれました。

そして今回。

次々に捌けていくAqoursキャスト
最後に去っていく小林愛香さんを模し、
ヨハネのポースで微笑んだ直後。

イヤモニを外し、マイクを外し。
大きく息を吸い込むやいなや、

「ありがとうございました!」

やってくれました伊波杏樹
最後の最後で涙腺を壊しに来ました
これが座長いなあんです。

ただただ、
曜ちゃんからもらったこのティッシュ、
 食べちゃおうかな
」なんて言って、
ようちか供給をするだけの人にあらず。

やや話はそれましたが、
このように4thを想起させる行為・楽曲
ところどころに見え隠れしていました。

これにより、4thの思い出と、
今回のWINDY STAGEの思い出とが重なり、
さらに深い記憶として、ファンの胸には
刻まれることになるのです。

2. 物語の振り返り、終わりの予感

ここまで、前回の東京ドーム公演である
4thとの重なり合いを見てまいりました。

4thのときの各個人の「物語」を想起させ、
それをWINDY STAGEにおいて重ねることで、
さらなるエモをかき立てたわけです。

それは、何も4thの物語をなぞるという
だけに留まるモノではありませんでした。

そんなことを痛感したとある楽曲が、
今回のセットリストの中にありました。

Aqours「i-n-g, I TRY!!」

劇場版の映像が流れ始め、
NEXT SPARKLING!!」が響き渡る会場。

そのあとに披露された楽曲が、
この「i-n-g, I TRY!!」でした。

劇場版Blu-ray特典CDに収録された楽曲
ということで、「NEXT SPARKLING!!」の
ように流せるアニメ映像を持っていません。

その結果、公式が導き出した演出は、
サビにおいてアニメ1期~2期の各話
名シーンのピックアップでした。

上のつぶやき内にあるこの写真が、ちょうど
i-n-g, I TRY!!」披露中の写真です。

(ちょうど2期6話くらいですね)

アニメ26話分の名シーンを流しての披露。
直前には劇場版の映像でのパフォーマンス。

劇場版といえば、Aqoursの物語のうち、
現状語られている最後の部分ということに
なりますよね。

そこまでを、一気に2曲を披露する間に
駆け抜けていったわけです。

Day.1で最初にこのパフォーマンスを
見たとき、私は直感してしまったのです。

あれ? 遂にAqoursが終わる――?

3. ないのなら作ればいいじゃない

今までのアニメ1期と2期、さらには
劇場版までも振り返ってしまいました。
それも、たった2曲の間に

今まで、Aqoursはこうやって
 走ってきたんだよね
」という確認に、
私はAqoursの終わりを直感しました。

直感したDay.1ではきっと発表しない
そう、翌日のDay.2にて、1年後の6月に
解散コンサートをする
という発表が
きっとなされるのだろう――。

そんな嫌な予感が、頭の中を
グルグルと駆け巡ってしまいました。

そんなテンションも相まって、
Day.1のアンケートには以下の内容を
勢いに任せて書き連ねます。

――今後のラブライブ!サンシャイン!!に期待する事・望む事はありますか?[自由記述・無記入可]
いつ、どのような幕引きをAqoursに用意してあげるのか、は考えてあげてほしいと思います。物語という推進力を持たぬまま、それを持つ後進グループに集客を食われ、後塵を拝するAqoursを見たいわけではありません。Aqoursのためにも、どうぞご検討ください。

(ライブ後アンケート32番の回答)

WINDY STAGE東京で開催している最中、
名古屋ではLiella!ファンミーティング
行われていました。

Liella!2期の放映新1年生の追加
発表されて、これからますますその勢いを
増していく
ことでしょう。

そんな状況にあって、正直なところ、
どこまでAqoursはいけるのだろうか?
不安に思っていた節がありました。

そんな心持ちで迎えたDay.2
楽しい時間は瞬く間に過ぎていき、
自らの不安をフラッシュバックさせる
あのチャイムの音が鳴り響きます。

公式からのお知らせです。
思わず、身構えてしまいました。

そんな私を待っていたのは、

アニメ「幻日のヨハネ」制作決定の報でした。

そして、歓喜の涙をひた流している
小林愛香さんの姿でした。

もらい涙にむせび、喜びの熱に浮かされる
そんな意識の中で、自分を恥じました。

勝手にAqoursの限界を決めてしまい、
勝手にAqoursの未来を憂えていたことに。

同時に、敬服もしました。

物語がないのであれば、
物語を創ってしまえばいい。

ある種、強引ともいえるでしょう。
でも、その力強さ今まで走ってきたから
こそ得られたモノ
でもあるのです。

今なら胸を張ってこう言えます。

Aqoursは、まだまだ終わりません!

(これからも一緒に歩みましょう)

4. おわりに

もともとは、エイプリルフールの際に
ネタとしてアニメが作られたのが、
幻日のヨハネ」でした。

このように、公式のスピンオフをアニメ化する
という手法は、「とある」シリーズが有名です。

このやり方を「ラブライブ!」シリーズが
取り入れるということは、Aqoursファン
だけに活力を与えるものではありません。

ニジガク2期が終わってしまって、
ニジガクロスになっているあなた!

このAqoursの手法は、もしかしたら
こんなところで活きるかもしれません。

アニガサキ1月~3月編を予測し、
見事に予想を外したワタクシ

ニジガクの次なるアニメ展開は、
紅蓮の剣姫」かもしれません――。

5. おまけ!(追伸?)

アニガサキ2期13話ですが、
ワタクシの後輩くん(絵描き)
エンドロールデビューしました!

いつもラブライブ!の記事を書いては、
彼に読んでもらってフィードバックを
もらっている間柄でございます。

そんな彼の門出(?)を、
是非皆さんも見届けて!ください!!

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