わたしに旅行が必要な理由

久しぶりに海外旅行に行った。
心が柔らかく軽くなった気がして。
自分なりに理由を考えた。

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何十年も同じ場所にいると
全てに慣れてしまう。
いい意味でも悪い意味でも。

家から駅までの道なんて
上の空でも辿り着けるし、
乗り換えだって迷わない。
電車でも余裕で寝てしまう。

どこで何を買えばいいかもわかるし
会計であたふたすることもない。

特に新鮮なことはない毎日。
多少脳が思考停止していても
生活に支障はない。

ところが海外旅行に行くとどうだろう。

360°見たことのない景色。
乗りたい電車を探すのでも精一杯。
降りる駅だって全神経を集中させないと
降りそびれるかも分からない。

道を聞くのも、お店でメニューを頼むのも
力を振り絞る必要がある。

言葉も違う。通貨も、街並みも、人柄も違う。一つ一つの行動に慎重になる。

今ココ、
に全集中しないと
スケジュールを進めることができない。

日本にいる限りは
おそらく経験できない状況だ。

否応なしに子供に戻る。
目に映るもの全てが新鮮で、
何をするのにも緊張とわくわくが伴う。

日本で眠っていた五感が
一気に目覚める感覚がある。

心に、脳に新鮮さが戻ってくる。

それから旅行の1番の収穫は
日々抱える将来への不安や悩みから
解放されること。

だってそんなこと考える暇がないから。

目の前のことに必死すぎて
将来の漠然とした不安を抱いている場合でない。

悩みって多分
少し生活に余裕があるから生じるものなんだな
海外旅行に来て改めて思い知らさせる。

もっともっと
今日、目の前のことに集中して生きれば
無駄な悩みに苛まれる必要もないのかも。
その方が生きやすい気がした。

時々旅行に出掛けて
心をリセット、デトックスすることが
私には必要みたいだ。