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表参道で考えた親近感と空腹の関係


最近、表参道の美容院に通い始めた。

おしゃれになる近道は
服選びよりも、髪を変えた方が
手っ取り早いのではないか
と30手前で気づいたからだ。

シンプルで力が抜けてるのに
なんだかおしゃれな人を目指し

そんなおしゃれを体現する美容師さんに
切ってもらっている。ありがたや。

素敵な美容師さんに
かっこいい空間で髪を切ってもらっている時、

ぐぅぅ

と耳の近くで小さく音が聞こえた。
お腹の音。お昼前。

それを聞いて何故だかとても安心した。

そうだよなぁ。
どんなにおしゃれな人だって、
かっこいい空間だって
お腹は空くよね。同じ、人間だものね。

自分のお腹の音を他人に聞かれるのは
ものすごく恥ずかしいくせに、
他人のお腹の音を聞くのは結構好きだ。

同じだなぁと、親近感が勝手に湧くから。

静かなオフィスで、隣の上司のお腹が鳴った時なんて最高に嬉しい。

わかります!わたしもめっちゃ空いてます。
握手したいくらい嬉しい。しないけど。

ところでなぜお腹の音は我慢できないのか。

尿意だって、おならだって
大人なら強い意志で、ある程度は
引っ込めることはできる。

けど空腹の音は無理だ。
止めようと思うほど鳴り響く。

不思議だ。

食欲は、意識が関与できない
無意識の次元から湧き起こる
欲求なのだろうか。

眉を顰めながら
真剣にそんなことを考えていた。
怪しい客だったのではないかと
後から心配になった。

おしゃれへの道はまだまだ遠そう。

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