資本主義と自由 ミルトン・フリードマン

ミルトンフリードマン著 資本主義と自由を読みました.1975年ととても古い本ですがその内容は現代でも通じる内容でした.気になった点が二つあったのでそれを紹介します.

一つ目は法律の頂点は国ではなく,地方がその頂点であるべきということ.地方ごとに法律が制定されれば,不満があった場合は他の土地に移住すればいいからだ.国で一律で法律を決定してしまうと,それに対して回避する手段が国外に出ることしか無くなってしまう.多くの人間にとってそれは現実的ではない.よって地方ごとに法律を制定するべきである.この主張は理にかなっていると思った.

二つ目は教育に関して.ミルトン・フリードマンは基本的な教育に関しては,国が税金を集め,それをバウチャー制度を用いて運用すること.また大学などの高等教育は税金を財源にすることは間違っている.奨学金のような貸し付けではなく,株式のように投資という考え方で運用するべきである.この点については発想が柔軟だと思う.このような方式をとれば奨学金の問題は解決していくのではないだろうか.

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