手紙が運んでくれるもの。
夏休み中の小1息子に1枚のはがきが届いた。
「ぼくにおてがみがきたー!」と喜ぶ息子。
そうそう小さい頃のわたしも、ポストに届くのは大人宛の郵便ばかりで、自分宛のお手紙が届くのうれしかったなぁ。
息子は届いたはがきを見ながら「ざ・ん・しょ・お・み・ま・い・も・う・し・あ・げ・ま・す、だって。なんだそりゃ!ずこーっ!」とひとりでつっこんで大爆笑している。謎のハイテンション。
「誰からのお手数だったのー?」と聞くと、「うーんと、〇〇〇〇だって。だれだろうねー」と不思議そうな顔してるけど、それ君の小学校の担任の先生でしょ。
3週間の短い夏休みだけど、家でテレビ見てスイッチしてレゴして休みを満喫しまくっている息子の頭からは、担任の先生の名前があとかたもなくさっぱり消えているらしい。来週から学校だけど、大丈夫だろうか。
母がそんなことを心配しているともしらず、息子ははがきを読んでいる。
「い・つ・も・ニ・コ・ニ・コ・……」口に出して途中まで読むと、突然「もうよまない!」とはがきをもったままリビングのテーブルの下に隠れてしまった。
先生は、子どもたちひとりひとりに手書きでメッセージを書いてくれていたのだ。
「どうしたの?」ときくと、「ままもよまないで!」
口元をゆるませて、目をつむって、でも大事そうにはがきを胸の前でもっている。
いつも「ねぇママ、ぼくすごいでしょ」「ぼく、たよりになるんだから」そんな風に「ほめて〜」と全力でしっぽをふる犬みたいにやってくる息子のいつもと違う一面。
保育園時代の先生たちとの関係とちょっと違う距離感の小学校の先生。
どうやらそんな先生からのお手紙にはずかしくなってしまったようだ。
お手紙、うれしいね。明日、先生にお手紙のお返事書こうかと話をした。
息子が出す、はじめての残暑見舞いだ。
**
わたしは手紙が好きだ。
手紙が届いて、受け取って、読む前のワクワクする気持ち。
読みながら、相手がその手紙を書いている姿を想像し、その時間を思い、胸があったかくなる感じ。
なんて書こうかなって相手のことを考える時間。
相手に届くまでのちょっとドキドキする気持ち。
最近はすっかり手書きの手紙を書くことも少なくなって、夫や息子の誕生日くらいになってしまっているけれど、わたしも息子と一緒に久しぶりの残暑見舞い、書こうかな。
今日も読んでいただいてありがとうございます。
子育てをしていると、子どもから気付きをもらったりきっかけをもらうことがたくさんあって、それによって世界がちょっとだけ広がる感じが好きで、楽しくて、息子からもらうプレゼントみたいだなぁと思っています。
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