見出し画像

編集未経験の元人事が、「編集者」になって4年間で、読んでよかった20冊をまとめてみた。

このnoteは、ずっと下書きにいた編集者になって3年を振り返って読んでよかった本という熟成下書きに4年目に読んでよかった本を追記したままさらに熟成されていたものです。(熟成っぷりがやばい)未経験から6年編集の仕事をして、本当にたくさんの経験と出会いがありました。この春からいったん編集の仕事からははなれることになったので、自分の記録として公開します。

新卒から転職も1回したけど、ずっと管理部門で働いていたわたしが突然新規事業のウェブメディアで編集の仕事をすることになったのは2015年の春。

WEBもメディアも編集もなにがなんだかという状態で、新規事業だから特に教えてくれる人も仕組みもなくてとにかく本を読みながらやってみて学んできた。

読んだ本は、2015年210冊→2016年204冊→2017年302冊→2018年たぶん200冊くらい。

その中で読んでよかった本をまとめておきたい。


1年目(2015):コラムを毎日30本編集しながら、WEBメディアって何?編集って何?時代

5年後メディアは稼げるか

MEDIA MAKERS

インターネット的 糸井重里

伝わる・揺さぶる・文章を書く! 山田ズーニー

ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島庸平


異動が決まって、webメディアってなに?状態のときにwebメディアの仕事をしていた友人におすすめの本を聞いて紹介されたのが最初の2冊。

ハンコを押したようなコラムじゃなくて、その人らしさが見えるようなコラムを読みたいけど、ライターさんとどう関わればいいのだろうと思って読み返したのが就活の時に読んでいたズーニーさんの本だった。

佐渡島さんの本を読んだのは年末の帰省中だった。大量の記事をつくる方針の中で、誰のためにやっているのか迷子になっていた。
この本を読んで、佐渡島さんは記事の向こうに読者の顔を想像してる、と思った。それが自分に足りてないし、仕事をつまらなくしてると気付いた、転機になった一冊。

(追記)この2年後に佐渡島さんが主宰するコルクラボに入って佐渡島さんのことをサディなんて呼ぶことになるとも、3年後にズーニーさんとサディの対談を企画することになるともまったく思っていなかった。人生おもしろい。

2年目(2016):超絶絵が苦手なのに漫画担当になり、担当のライターさんとヒットを目指すことになった時代

編集者という病 見城徹

マンガの描き方 手塚治虫

ラクガキ・マスター 寄藤文平

BAKUMAN 小畑健

広告コピーってこうやって書くんだ!読本 谷山雅計

この時代はとにかくたくさん漫画読んでたなぁ。漫画ってなんだろう?ってことから、漫画をかくライターさんたちがどんな気持ちなのかを知りたかった。

(追記)ラクガキ・マスターを読んでスケッチブック買って100本線を書くみたいなことをやっていた。担当編集として、ライターさんとどう向き合い、どう関わり、一緒にヒットをつくるのか?を考えた時期。ライターさんに伴走する仕事は個人的にはとてもやりがいがあって楽しかったし、わたしも自身がライターさんからたくさん学ばせてもらった。当時最大30人くらいのライターさんを担当させてもらっていたのだけど、どの方も今でも漫画読ませてもらってるし、私にとってはとても大切な人たち。


3年目(2017):特集企画と創作漫画と小説の立ち上げすることになって目が回りそうだった時代

インタビュー 木村俊介

魔法をかける編集 藤本智士

「物語」の作り方入門 円山夢久

人を惹きつける技術 「キャラ」の創り方 小池一夫

突破するデザイン  あふれるビジョンから最高のヒットをつくる ロベルト・ベルガンティ

新しい分かり方 佐藤雅彦

はじめてインタビューをすることになったり、創作漫画をつくることになって、とはいえ教えてくれる人もいなくて必死に学びながら試行錯誤していた時期。

(追記)物語の作り方やコンテクストの作り方を学ぶことで、コンテンツの楽しみ方が広がった時期でもあった。


4年目(2018):書籍化したり、クラウドファンディングしたり、ワークショップやったり、子育ての文化を編集することにチャレンジした時代


はじめての短歌  穂村弘

具体と抽象 細谷功 

なめらかなお金がめぐる社会。  家入一真

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 山口周


やることすべてがはじめてで、新規事業で教育環境があるわけでもなく、自力で学んで、編集部みんなで試行錯誤していた4年間。

見返してみると、毎年転職したんじゃないかぐらい仕事内容が変わっていて、幅広く濃い体験ができたなぁと思う。


(追記)いま読み返すとそうかこんなこと考えてたなぁとなつかしくなって、あの本も追加したいなとかいろいろ思うけど、それやってると一生下書きにいることになりそうなのでこのまま公開します。新しい仕事でも、よい本と出会いたいな。

コメントやSNSなどで感想をもらえると喜びます!よかったら感想を教えてください^^