マガジンのカバー画像

ワークショップ・ファシリテーション

21
ワークショップやファシリテーションについてのnoteをまとめています。
運営しているクリエイター

#毎日note

解像度の高さと熟達の関係

体がつかれすぎて久しぶりにマッサージに駆け込む。 子どもが生まれてからは頻度が下がったけれど、昔もっとハードに働いていた頃は毎週マッサージに通っていたり、学生時代にはスポーツの世界にいたのでマッサージをする経験側でもあった。 だからか、マッサージに行くと、ついつい担当者のアセスメントをしてしまう。 痛気持ちよいマッサージでうとうとしながら、マッサージがうまい人とそうでない人とのちがいはなにかと考えていた。 両者のちがいは解像度にあると思う。 たとえば、うまい人は肩を

ワークショップって何なの?と聞かれたときにおすすめしたい本、10選

この記事はWSD(ワークショップデザイナー育成プログラム)修了生のアドベントカレンダーWSD Advent Calender2022の15日目の記事です。担当はWSD35期ブルーコース修了のみたむらです。 ちなみに去年のアドベントカレンダーでは同じくWSD修了生で同僚のもっくんと相互インタビューして書きました。 今年は、社内で取り組んだ連続ワークショップの振り返りについて書こうと思っていましたが、今週ずっと風邪で寝込んでいまして書き終われなそうなので、本の紹介をしたいと思

対話する読書会のはじめ方、つくり方

最近、仕事の中での楽しみな時間になるくらい読書会にはまっている。 そして組織の中での読書会の可能性みたいなものを感じている。 そんなわけで、自分が主催している読書会のひとつが半年かけて1冊を読み終わったので、どんな風に運営していたのか、振り返りがてらまとめておきたいと思います。 対話型読書会とは共通の本を媒介に、お互いの感じたことや考えについての対話を中心にした読書会です。 自分の感じたことを話すこと、ほかの人の話を聞くことを通して、本のテーマについて自分なりの考えや理

エンジニア&デザイナー100人組織の「全体会」がうまくいくために行ったこと

エンジニア・デザイナー組織の人事の仕事に異動して7ヶ月。担当している仕事の1つに四半期ごとに開催しているエンジニアリング本部全体会という本部全員が集まる場の運営があります。これまで2回開催し、次回から大きく変更することにしたので、これまでの全体会の運営について振り返ってみようかなと思います。 社内の方はふーんそんなこと考えてたのねーと思っていただいたり、最近入社されてまだ参加したことがない方はこんな会やってるんだなーとイメージしていただいたり、社外の方はLITALICOのエ

やってみたいと思ったときがベストタイミング

いろいろ迷った末に、認定ワークショップデザイナー資格にチャレンジすることにした。 やるなら、今しかない、と思ったから。 今年の5月から8月にかけて、青学大学院のワークショップデザイナー育成講座を受講した。 働きながら夜や休日をつかって、講義を受け、レポートを書き、実習をする。学ぶのは大変だったけど、学ぶこと自体の楽しさや学び直しの大切さを感じる機会になった。 認定ワークショップデザイナーは、ワークショップデザイナー資格取得者を対象にしたいわゆる上位資格にあたる。 あ

学び直しの春と、ささやかな所信表明。

5月から、青山学院大学大学院のワークショップデザイナー育成講座で学ぶことにした。 仕事が落ち着いたら受験しようと思っているうちに、子どもがうまれ、仕事はさらに忙しくなり、ずっと「学びたいこと」のリストに残ったままになっていた。 一昨年、次男を妊娠しこれはチャンス!育休中に受講しよう!と思っていたら去年はコロナの関係で開催されず。 1月に説明会に参加したものの、ものすごいぎっちりとしたプログラム(講座や実習だけでなくレポートなどもたくさん)卒業生の話をきいてむちゃくちゃた

場づくりの学びと実践を続ける覚悟

去年の春から夏にかけて、青山学院大学大学院のワークショップデザイナー育成講座を受講した。 子育てしながら仕事をしながら、講義に参加したりレポート書いたり実習をしたり、とにかくたいへんだった。 でもたいへんだった分だけ、学んだ!という充実感があった。 これまで経験学習で学んで実践してきたことが、言語化されたり、理論として理解できて、よりつかえる、共有できるものになった感覚もあった。 なにより1番大きかったのは、やっぱり場づくりが好きだなと思えたこと。 つくった場からう

場づくりで大切にしている3つのこと

今年の春から夏にかけて、働きながら青学のワークショップデザイナー育成プログラムを受講・修了しました。 ちょうどいま、認定ワークショップデザイナー試験に取り組んでおり、その事前課題の中に、自身のワークショップを振り返り文章でまとめるものがいくつかあり、せっかくなのでワークショップの場づくりをしているときに大切にしていることについて、書きたいと思います。 この記事はWSD Advent Calendar 2021アドベントカレンダー14日目の記事となります。内容については、認

子どもが生まれても、学ぶことをあきらめなくていい

思い切って飛び込んでよかった。 それが終わってみての感想。 春から通っていた青山学院大学大学院のワークショップデザイナー育成講座が、本日をもって修了した。 講座の存在を知ったのはもう10年も前。 そのうち受けようと思っているうちに子育てがはじまり、新しい仕事がはじまり、行きたいけど行けないなぁと思いながら何年もたっていた。 次男を妊娠して、これはチャンスだ!育休中に受講しよう!と決めたのにコロナの影響で募集がなくなった。 そして育休の終わり頃、やっと開催された説明

学ぶことは楽しい

春から受講している青学大学院のワークショップデザイナー育成講座。 講義の日は早めに勤務開始して次男のお迎えと夕ごはんを食べさせてから平日夜に講義を受けたり、夫に息子たちのお世話をお願いして休日に講義や実習をしたり、スキマ時間でオンデマンド講座を聴講してレポートを書く。 レポート課題の量と締切に焦り、実習がはじまるとグループメンバーと一緒にワークショップの企画をすることの難しさに悩み、さらなるスキマ時間で進行表やスライドをつくったり。 育休復帰&異動のタイミングも重なり、

ワークショップを作る、を通して考えたチームのこと

春から青山学院大学大学院のワークショップデザイナー育成講座に通っていて、実際にグループに分かれてワークショップのプログラムデザインを行い実施するという実習の授業があった。 準備期間は2週間。 講義の時間の中で企画し、自主的に集まってリハーサルのリハーサルをして、他のグループの方を参加者にしてリハーサルをし、そのフィードバックをもらって本番の実習。 プログラムの調整によって、本番はリハーサルよりも参加者のみなさんの参加度が高くなり目標であった参加者同士のつながりを生むとい

初の全体会で行った80人でのオンライン自己紹介ワークショップを企画する中で考えていたこと

いまわたしが所属しているのはLITALICOのエンジニアリング本部というところでして、エンジニアやデザイナーが集まっているチームです。 いくつかの部が「エンジニアリング本部」として1つのチームになったのが5月、というわけで1Qの終わりに組織ができてはじめて全員で集まる全体会(仮称)という集まりを4時間かけて行いました。 その中でせっかく集まるから一方的に話を聞くだけではもったいないし、横のつながりがうまれるようなコミュニケーションの時間をつくろうということになり、その時間

ひとりでやらないからできたこと

「ワークショップの細かな設計の意図の明確化と言語化が上手い」というフィードバックをもらった。 自分ではいつもやってるのと同じような感覚でワークショップの企画進行表を書いていたから、びっくりして、それからうれしくなった。 わたしが意図の明確化と言語化が上手いとしたら、それはワークショップをひとりでやってこなかったからだ。 ひとりじゃなかったから、なぜそのワークを考えたか、なぜその問いにするのか、なぜその流れがいいと思ったか、感覚ではなく言葉にして伝える必要があったし、伝え

チームだからできること

誰かと一緒になにかをすると、めんどくさいことがたくさんでてくる。 ひとりだったら、自分で考えて、自分で決めて、自分でやればいい。 スピードもはやいし、話は早い。 でも誰かと一緒にやると、お互いの意見をそれぞれ理解して、その上で話し合いすり合わせをする。さっと合うときもあれば、何度も何度も話し合う必要があるときもある。 やるとなっても分担したり、共有したりして、ペースだって前工程の人の担当が終わらないと自分の作業が進められない、ということもある。 それでも、そのめんど