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息子から学ぶこと

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子育てをする中で考えたこと、感じたことのマガジンです。
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#子育て

母になって10年

我が家の3月はお祝い月間。 ふたりの息子たちの誕生日というイベントの月だ。 自分が年を重ねて、子育てをする中での山や谷をなんとか越えたりする中で、健康の大切さを感じるようになる。 我が家は、息子たちそれぞれの誕生日アルバムをつくっていて、0歳の時から毎年1ページ息子の写真と父と母にそれぞれからのバーステーメッセージのカードを書いて、アルバムに貼っている。 そのメッセージを書く中で思うのは、次の1年も健康に大きくなってほしいという願いだ。 そんな風に毎年1ページづつ増

好きで楽しいこと

大会をひかえた小4長男が練習のために走りたいというので、夕方仕事を早めに切り上げて付き合うことに。 一緒に大きめの公園に行き、走るコースを決めながら距離を測る。 長男が本番の距離にあわせて3周走るというので、タイマー係をすることに。 それまでポケモンを捕まえながらゆるゆる歩いていた長男がちょっと真剣な顔になって走りはじめる。 タイマー係の私の前を通りすぎるときはニコニコ。 肌寒い中、半袖の長男は軽やかなフォームで走る。 あっという間に3周。 最後はスピードをあげ

小2長男が選んだ花束

長男が学校に行かなくなってもうすぐ1年。 いまのクラスになって長男がひとりで1日登校したのは1学期の始業式だけ。 担任の先生は熱心な先生で、最初の頃は週1くらいで放課後に学校に行き担任の先生と話す時間をつくってもらっていたのだけど、途中からそれもつらいという状態で行けなくなった。 それ以来、担任の先生が週1くらいで家庭訪問をしてくれていた。 まずは関係づくりからと、とクラスで遊んだり作ったものを持ってきてくれて一緒に作って遊んだり。 ただでさえいそがしい中で、長男と

雨の日は非日常

「かっさ、あったよ〜」 2歳次男が、夫のカバンの中から折りたたみ傘を発見して一生懸命ひらこうとしていた。 壊してしまいそうだったから、長男が小さい頃に使っていた小さな傘を次男に出してあげることにした。 黄色くてカエルさんがついた小さな傘。 それをみた次男は興奮し、傘を広げてあげたら「かっさよー!!」と、家族みんなに説明に回っていた。 そこから家の中で楽しそうに傘をさしたまま部屋から部屋へとお散歩を楽しんでいた。 長男もその傘が大好きで、晴れている日もどうしても傘を

次男が生まれて2年

ハッピーバースデー=いちご、だと思っている次男が2歳になった。めでたい。 保育園に出発するとき、めずらしく「にーにもいこーよー」と誘い、これまたさらにめずらしく外に行きたがらない小2長男が誕生日だから仕方ないなぁと一緒に保育園まで見送りしてくれるミラクル。 次男を真ん中に3人で手をつないでいて、走って〜せーのジャンプ!を繰り返して、きゃっきゃっ笑う息子たちと保育園までの道のりを楽しんだ。 夜は次男が生まれたときのこと、入院中面会できなかった長男が退院してきた次男と初めて

母、8年生

長男が8歳になった。 わたしと夫も父と母、そしてワーキングペアレンツ8年生である。 8年間、いろいろあった。 はじめての子育てに翻弄されまくったし、何度も悩んだ。 残業できないという制約によって働き方も仕事に対する姿勢も大きくかわった。 この8年で夫もわたしも何度かのキャリアチェンジをしていて、仕事的にも順番にチャレンジが続いていて、子育てと仕事の両立は綱渡りのような日々だった。 一時期はパートナーシップが危機的な状況にもなったし、長男の登校しぶりがはじまってすぐ

息子と一緒に定期的に自主社会科見学に出かけよう

少し前のこと。 小3長男は現在学校に行っていないため毎日家にいて、わたしと夫が仕事をしている間だいまいリビングでYou Tubeをみながらゲームをして過ごしている。 その日、長男に一緒にゲームしようと誘われたのだけど、仕事の予定がつまっていて余裕がなく断った。 そうしたら「ママ有給あるんでしょ?」と聞かれたので「あるよ」と答えたら、「じゃあ有給つかえばいいじゃん!」と言われた。 長男にも有給制度があり、有給をつかえば学習もふくめて毎日のルーチンはお休みしてオッケーにな

学校に行かないことに対する家庭としての方針をまとめること

我が家の小3長男、学校に行かない生活がデフォルトになって、もうすぐ2年目になる。 進級にあたって改めて本人とも話をして、お休みを続けることになったため、新しい担任の先生と面談をした。 去年に引き続き面談用に資料を作成したのだけど、今年はこちらの依頼文のフォーマットを参考にさせてもらった。 今回こちらのフォーマットをつかうことでよかったことを備忘録としてまとめておきたい。 ・依頼が明確になるこちらとしても、なにをお願いできるのか、どこまでお願いしてもいいのかわからないこ

子どもの意思決定を奪わず、待つということ

「今日は行きたい気持ちじゃないんだよなぁ」 さぁもう出発というときになって小2長男が言う。 今日は習い事の日だった。 「もうでないと遅刻しちゃうよ」と夫が言うと、長男はリビングを出てふとんにもぐりこむ。 学校に行かなくなったとき、夫婦でいろんなことを話し合い、学校も習い事も本人が行きたくないのを無理に行かせるのはやめようと決めた。 親として、息子の選択をそのまま受け入れるというのも決めてしまうまでは自分たちが不安や心配からなかなかできず難しかったけど、そのまま受け入

手紙が運んでくれるもの。

夏休み中の小1息子に1枚のはがきが届いた。 「ぼくにおてがみがきたー!」と喜ぶ息子。 そうそう小さい頃のわたしも、ポストに届くのは大人宛の郵便ばかりで、自分宛のお手紙が届くのうれしかったなぁ。 息子は届いたはがきを見ながら「ざ・ん・しょ・お・み・ま・い・も・う・し・あ・げ・ま・す、だって。なんだそりゃ!ずこーっ!」とひとりでつっこんで大爆笑している。謎のハイテンション。 「誰からのお手数だったのー?」と聞くと、「うーんと、〇〇〇〇だって。だれだろうねー」と不思議そうな

「なんとなくイヤ」という気持ち

5歳の息子が久しぶりに「ほいくえんいきたくない」と言ってから3週間がたつ。 思い出してみると、1歳から3歳くらいまで長かったイヤイヤ期のとき彼は「ほいくえんやだ、いきたくない」とよく号泣していたし、泣き叫ぶ息子を抱きかかえて保育園に行ったことも1回や2回ではない。泣いている息子を先生に託して会社に向かう電車で、わたしも泣きたい気持ちだった。 ほんの何年か前のことなのに、喉元すぎれば…とはよくいったものでイヤイヤ期のしんどかった記憶は気づけば遠い昔のように感じる。 そのく

「やくそく」をまもれない。

4歳になる息子との間でもめる、うーん、もめるってのは正確じゃないな。なんだろう、わたしがイライラしたり、ケンカみたいになるとき。 最近、いちばん多いのが「やくそくをまもらない」だ。 「15分になったらウルトラマンおしまいってやくそくしたじゃん!」 「ねぇあと3回やったらおふろはいるって言ってなかった?」 こんなようなことをわたしは息子によく言っていると思う。 それでさいごはこう言う「やくそくしたじゃん!」と。 ** 約束をまもってもらえないというのはやっぱり悲しい。

母でもあるけど、母ではない。

どこへ行っても「お母さん」と呼ばれ、TVでもネットでも親戚からも「子育ては、母親こうあるべき」という話を聞かされる。 息子が生まれ、「母親」という役割が増えた。 それは事実だし息子はかわいいのだけど、本を読むのがなにより幸せで仕事もそれなりに楽しんでいて、学ぶのが大好きな「わたし」は今までどおりここにいて。 それなのに、周りから見たわたしは「お母さん」でしかない。 育休中、そんなすこしぽっかりとした気持ちを感じていた。 ** 「ママモードにお休みを」をいう特集企画を