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体臭によるアレルギー、老け顔は疾患リスク、運動時間帯と効果、便秘で認知症、糖質脂質過剰制限のリスク、微小栄養素の効果、食事時間と腹部肥満、スプレー剤と腎泌尿器、ビタミンKと肺、心肺持久力とがん|8/21(月)〜8/26(土)医学論文&健康関連ニュースまとめ

8/21(月)〜8/26(土)にラハール公式X(Twitter)で紹介した、医学論文や健康関連ニュースをまとめました。

https://twitter.com/rahall_jp




体臭によるアレルギー


『体臭が周囲の人にアレルギー症状を誘発!? ~PATM(私に対するアレルギー)患者の皮膚ガス組成を解明 世界初の論文発表~』

https://research-er.jp/articles/view/124044

✅体臭が周囲の人にアレルギーに似た症状を引き起こすことがある=PATM
✅症状は、咳、くしゃみ、鼻水、目の痒みや充血など

✅体臭とは皮膚表面から発せられる揮発性化合物=皮膚ガス
✅PATM患者20人の皮膚ガスを分析

✅体表から人工化学物質や硫黄化合物、不安効果を与える成分などが放散されていた
✅こうした皮膚ガス組成には、化学物質の代謝能や酸化ストレスが関与する可能性

💭人間は群れで暮らす生物ですから、多少の体臭はお互い様だと思います。ただ、あまりに強い体臭はその人の体調の悪さを疑わせますし、周囲の人に対する影響もこれから更に明らかになっていくと思いますから、強い体臭が気になる方は、何らかの治療やケアを検討されると良いのではと思います👃

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【論文紹介】老け顔は加齢関連疾患リスク


『Younger facial looks are associate with a lower likelihood of several age-related morbidities in the middle-aged to elderly』

顔の老化と加齢関連疾患の関係を調べたら、老け顔の人は加齢関連疾患の罹患率が高かったよという論文です。欧州の51.5~87.8歳の男女2,679人のすっぴんの顔が調査対象で、見た目年齢と実年齢の差が分析されました。

実年齢に対して見た目年齢が5歳若いことは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、骨粗鬆症、白内障、加齢性難聴のリスク低下と、高い認知機能と関連していました。
この結果は、肉体及び認知機能の老化が、体の外部である顔から見て取れることを示唆しています。

💭顔の見た目が体の各所や全体の老化を表しているというのは、非常に納得できますし、指標として分かりやすくて良いですよね。顔の美容を気にする方は、体全体をも若く保てるように、食事や運動などに取り組んでいただければと思います🍲🏃

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【論文紹介】運動の時間帯と効果


『Effects of exercise timing on metabolic health』

運動を、午後〜夕方に行うと血糖値・血圧・脂質プロファイル(コレステロール値など)の改善に効果的で、午前中に行うと体重減少に効果的だったよ、というレビュー論文(複数の論文の内容を分析してまとめた論文)です。

運動する時間によって体内時計(概日リズム)が影響を受け、それによって代謝などが変化する可能性があるとのことでした。

💭運動はいつ行ったとしても体に良いことに変わりありませんが、目的に合わせて時間帯を調整することで、より高い効果が得られる可能性があるということですね。
✅ダイエットには午前に運動
✅血糖値・血圧・コレステロール改善には午後に運動
が効果的、と覚えておいてください🏃🕘

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【論文紹介】便秘の認知症リスク


『Bowel movement frequency, stool consistency, and risk of disabling dementia: a population-based cohort study in Japan』

排便回数の少なさ及び便秘と、便の硬さは、高い認知症リスクと関連していたよという日本発の論文です。50~79歳の男性19,396人/女性22,859人が、国立がん研究センターによって調査されました。

1日1回の排便と比べて、それ以下の回数(週に5〜6回、3〜4回、3回未満)の人では、回数が減るごとに認知症の発症リスクが上がっていました。
また、正常な便の硬さと比べて、硬い便と非常に硬い便の人では、硬さが上がるほど認知症リスクが高まっていました。

💭腸内環境と脳の繋がり(腸脳相関)については様々な研究がありますが、この論文もその一つで、非常に分かりやすいところが良いですね。排便回数や便の状態は自分でチェックすることができるので、毎日記録をつけてみてイマイチだった方は、ぜひ腸活に取り組んでみていただければと思います💩

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発酵食品を食べて菌を外から取り入れることも大事ですが、いま腸にいる自分の善玉菌を増やすことも大事です😌✨

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✅乳成分不使用


糖質・脂質の過剰制限のリスク


『炭水化物・脂質の極端な摂取や制限は、死亡リスクを高める恐れ』
https://univ-journal.jp/233277/

✅極端に多いまたは少ない炭水化物摂取及び脂質摂取は、生命予後に影響を与え得る
✅低炭水化物食(ローカーボ食)・低脂質食は長期的に見ると必ずしも健康に良いとは言えない可能性

✅男性の低炭水化物摂取群で全死亡リスクが基準群の1.59倍、がん死亡リスクは1.48倍
✅男性の高脂質摂取群(≥35%群)のがん死亡リスクが基準群の1.79倍、循環器疾患死亡リスクも脂質摂取量とともに増加傾向

✅女性の高炭水化物摂取群(≥65%群)の全死亡リスクが基準群の1.71倍、がん死亡リスクも同様の傾向
✅女性の脂質摂取量の増加は、全死亡リスクとがん死亡リスクを下げる傾向

💭特定の疾患に対して、低炭水化物食などが短期的には効果があるという報告はあります。しかし長期的には、炭水化物も脂質もほどほどに摂取するのが良いと言えそうです🍚🍖

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【論文紹介】微小栄養素摂取は心血管疾患リスク減


『Micronutrient Supplementation to Reduce Cardiovascular Risk』

心血管疾患(CVD)に対する27種類の微小栄養素(オメガ3やビタミンやミネラル、その他)の影響を883,627人の研究参加者で調べたら、そのうち16種類でCVDリスクを減らす作用があるという中程度〜高いエビデンスが得られたよという論文です。

全16種:
✅ω3系脂肪酸:CVD死亡率⬇️、心筋梗塞⬇️、冠状動脈性心疾患⬇️
✅葉酸:脳卒中⬇️
✅コエンザイムQ10:全死亡率⬇️

その他、ω6系脂肪酸、L-アルギニン、L-シトルリン、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、α-リポ酸、メラトニン、カテキン、クルクミン、フラバノール、ゲニステイン、ケルセチン

尚、β-カロテンの摂取(中央値20mg/日、範囲6~50mg/日)では、全死亡率、CVDによる死亡率、脳卒中のリスクは増していたとのことでした。

💭ここに挙げられたオメガ3を始めとした微小栄養素16種類は、心血管疾患の予防のために積極的に摂取していけると良いですね。そしてβ-カロテン(ビタミンA)については、一定量は必要ですが、過剰に摂りすぎないようには気をつけた方が良いのかなと思います🥕

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https://twitter.com/rahall_jp/status/1694594405486010627


【論文紹介】食事時間と腹部肥満


『Late meal intake is associated with abdominal obesity and metabolic disorders related to metabolic syndrome: A chrononutrition approach using data from NHANES 2015-2018』

朝食から夕食までの時間が長い(12時間以上)人は、短い(12時間以下)の人と比べて、腹部肥満の有病率が高かったよという時間栄養学の論文です。7,379人の成人で調査しました。

また、夕食が遅かった人(平均で22時3分に食事)は、早かった人と比べ腹部肥満の有病率が高く、朝食〜夕食の時間帯の中間点が遅い人は、空腹時血糖が高かったとのことです。
高齢者のみの観察では、朝食〜夕食の時間が短い(12時間以下)人と比べて、長い(12時間以上)人では中性脂肪が上昇していました。

💭「何をどれだけ食べるか」は重要ですが、体への影響を考えると「いつ食べるか」も重要と言えそうですね。近年、ヒトの概日リズムに関する時間医学や時間栄養学の研究が進んでさまざまな知見が発表されていますから、それをできる範囲で日常の健康管理に取り入れていけると良いのかなと思います🍽

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スプレー剤と腎泌尿器異常


『母親のスプレー製剤使用と子どもの腎泌尿器異常との関連』

https://research-er.jp/articles/view/123559

✅妊娠期間中にスプレー製剤を使用すると、子の1歳までの間に発見される腎泌尿器異常の頻度が高かった
✅有機溶剤およびスプレー製剤(防水スプレー、スプレー式殺虫剤)の使用と腎泌尿器異常の関係を調査

✅調査対象は約8万4千組の母と子
✅防水スプレーを使用した場合、男児の膀胱尿管逆流症が多かった
✅スプレー式殺虫剤を使用した場合、女児の水腎症が多かった

💭清掃業や家庭で掃除を担う女性は、洗剤への曝露が増えるために肺機能が低下しやすいという報告もあります。スプレー式の洗剤などを使用する場合は、より安全性の高い成分の物を選んだり、換気の徹底やマスクを着用するなど、リスクの高い薬剤を吸い込まない工夫を行なっていただければと思います🪟

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【論文紹介】ビタミンKと肺機能


『The association of vitamin K status with lung function and disease in a general population』

ブロッコリーや葉物野菜に多く含まれるビタミンKの血中濃度が高い人は、肺関連疾患のリスクが低かったよという論文です。24歳〜77歳の4092人で調査されました。

ビタミンKの値の低下は、肺機能(FEV1とFVC)の低下と、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息、喘鳴のリスクが高いことと関連していました。

💭ビタミンKを含む野菜を多く食べた方が良いかどうかはまだ分かりませんが、一般的な食事の範囲の量を定期的にきちんと食べることは、肺機能の保護に役立つのではないでしょうか。特に肺機能に不安のある方は、ビタミンKを意識した献立を考えていただくと良いのではと思います🥦🥬

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 関連商品案内:緑でサラナ

ビタミンKを摂取したい方には、サンスターの「緑でサラナ」もおすすめ。
ブロッコリー・ほうれん草・小松菜など、ビタミンKを含む野菜がたっぷり入っています🥦🥬🥦🥬

野菜を調理して食べても良いけれど、今日はちょっと忙しくて食べれなかったよという日は、これを飲んで済ませても良いかも😋


【論文紹介】心肺持久力とがん


『Association Between Cardiorespiratory Fitness and Cancer Incidence and Cancer-Specific Mortality of Colon, Lung, and Prostate Cancer Among Swedish Men』

心肺持久力(CRF)とがんの関係を調べたら、心肺持久力が高いほど、結腸がん、肺がん、前立腺がんでの死亡リスクが低かったよという論文です。スウェーデンの男性177,709人を平均9.6年追跡した調査で分かりました。

💭心肺機能を鍛えることで、肺がんだけでなく、結腸がんや前立腺がんを予防できる可能性があるということですね。運動強度はそれほど高くなくてOKですので、ジョギングや水泳などの有酸素運動を、定期的に一定以上の時間で行っていただくと良いのではと思います🏃🏊

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